ホンのつまみぐい

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美術・展示

堀内誠一 絵の世界(神奈川近代文学館)

終了直前に駆け込みで回った。近代文学館は会場が暗いので、正直絵を見るのにいい会場ではないのだけど、それなりに楽しませてもらった。 蛍光色の使い方が印象的。『たろうのおでかけ』『ロボット・カミイ』など、幼年向け作品でのピンクの存在感はちょっと…

樹村みのり展・第4期「少女・女性」

はじまった頃は「4回替え? でも会期長いし余裕でしょ」と思ってたのに、2・3期駆け足になってしまい、この日やっと閲覧室へ。単行本未収録作品がやっと読めて肩の荷が下りた気持ち。『You've Got A Friend』が衝撃的だったのですが、これ誰か掘り下げている…

樹村みのり展・第3期「人間と社会」

『あざみの花』のカラー原稿、寒色の使い方がうまくてじっと見てしまう。かっこいい。『コミックトム』掲載だったのかあ。遺産の大きい雑誌だ。この日は後ろに用事があって駆け足になってしまって残念。

樹村みのり展・第2期「菜の花・家族」

人気の菜の花畑シリーズと家族がテーマの作品の展示。 菜の花畑シリーズはさすがに感覚が古くて、入り込むことはできないんですよね。当時のまじめな人々の暮らしぶりがわかる面白さはあるけど、やっぱりピリッとした作品が好きだと思っちゃう。 下の写真は…

樹村みのり展-その優しさ、芯の強さ@米沢嘉博記念図書館

行けない人向けに写真撮ってきました。無料なので、行ける人はぜひ。330円の閲覧料がかかりますが、2階の資料室で単行本未収録作品なども読めます。今回は時間がなくてまだ2階には行けていませんが……。

それにしても左翼っぽい一日

午前中、スポーツジムで走ったりダンベルを上げ下げしてりしてから新宿へ。 家を出る直前まで、眠いので遠出はやめて横浜でのスタンディングに参加するか迷っていたのだけど、汗をかいたら元気が出たので新宿へ向かう。 13時ごろに新宿に着くと、南口NEWOMAN…

自分も傷ついてるからって加害性がチャラにはならないでしょ?と百瀬文に対して思った「新・今日の作家展2021 日常の輪郭」 @横浜市民ギャラリー

百瀬文、おもしろいのだけどいまいち受け入れられないところがある。 模写したヤギの獣姦の風刺画をヤギに食べさせる「山羊を抱く/貧しき文法」も、ポーランドの女性との往復書簡的ビデオレターの応酬「Flos Pavonis」も。 「Flos Pavonis」は長い映像作品…

「愛のひきだし、みえないお菓子」刊行記念展 愛のひきだし@ギャラリーがらん西荻

松村さんの個展を見に行くのは3回目だけど、今回が一番よかった! 大きな絵は、描く人の個性がよくわかって、満足度が高い。アクリルでキャンバスに描いた絵のやわらかい色づかいがすてきでした。しかし、写真に撮ると青やピンクの穏やかな色合いは消えてし…

ホテルニューアカオと熱海銀座劇場に行った

栗鳥巣さんの出ている熱海銀座劇場のついでに、ホテルニューアカオでやっているキュレーション展「Standing Ovation 四肢の向かう先」を見に行った。 「ATAMI ART GRANT(アタミアートグラント)」という、市内観光と一体化したアートフェスティバルの一環だ…

三原順の音楽とグッズ展@ブックカフェ二十世紀

三原順の世界展のエントリを書いて、そういえば2019年にこんな展示に行ってたのに、写真をアップしてなかったなと思ったので。神保町にあるブックカフェでの展示でした。 原画はなく、グッズや音楽関連資料が展示されていました。1枚目の写真のぬいぐるみが…

「三原順の世界展」関連トークイベントを見ました

札幌で三原順の原画展『三原順の世界展』が開催中。北海道は三原順が終生を過ごした土地で、開催は念願だったとか。 小学生の頃の絵や中学生の頃の文集など、さまざまな展示があるそうで、関東での原画展にはだいたい足を運んだ自分でも、思わず札幌に飛び立…

トライアローグ 横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館 20世紀西洋美術コレクション@横浜美術館

横浜美術館・愛知県美術館・富山県美術館の各館が誇る西洋美術コレクションを集めた展示。 内容はほとんど覚えておらず、企画展より馴染んだ常設展示の方に心が向きました。この展示を一区切りに、2年間休館する横浜美術館の姿をぼんやりと眺めていました。 …

安野モヨコ展ANNORMAL@世田谷文学館

安野作品そのものの力はもちろんだけど、キュレーションがすばらしかった! 「この作品だったらここから取るよね~~」という原画選択のハマりぐらいも見事。そう、『ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド』から選ぶならやっぱりモモの買い物と姿勢に対する…

三原順 原画展 in 横浜@マルイシティ横浜

横浜駅のマルイでやっていた大規模展示。 これまでの原画展は公共施設や有志主催でしたがこちらはキャラアートという企業が主催。原画も大量でしたが物販の量がすごかった。 とにかくスペースが広く取ってあったのでゆっくり見れました。コロナのこともあり…

松村早希子個展「わたしの緊急事態」@ストロベリー・スーパーソニック

去年の展示。ドルオタ仲間の松村さんによる個展。 高円寺南口高架下の呑み屋街を歩いていくと登場する派手な雑貨屋さんでの展示でした。高円寺、ごみごみしていて属人的なお店がたくさんあってすてき! 美術家の前本彰子さんのお店で、ご本人が制作したパワ…

川俣正「都市への挿入」

去年の写真が出てきたので備忘録的にペタリ。川俣正のインスタレーション「都市への挿入」の写真。いつもの感じだけど、工事現場の足場の部分を使っているのは珍しい。 会場がBankART Station、BankART Temporary、馬車道駅構内と3つに分かれていたけど、2つ…

横浜中華街・160年の軌跡 この街が、ふるさとだから。@横浜ユーラシア文化館

幕末から現在まで、中華街の歴史を振り返る展示。 まず、最初から中華街が食事に特化した観光地であるかのように思い込んでいた自分を反省しました。よく考えるとそんなわけないな……。 関東大震災直後、本当に建物すべてが崩れ落ちてしまった際の写真と、戦…

はじめてのバンド・デシネ 展@米沢嘉博記念図書館

「バンド・デシネ」がフランス・ベルギーを中心としたフランス語圏のマンガというのを初めて知りました。正確にはバンド・デシネはフランス語ではマンガそのものを表す言葉だそうですが。 ああいう文学的な作風のコミック全般のことだと思っていた……。いや、…

ギャラリー巡りのちケーキ

三原順仲間のMさんと。一日大雨の日だった。 花代個展「雲峯のたぬき婆さん」@SYP Gallery。 ギャラリーのある曙橋周辺の「夜になると元気になる老婆がいて、実は彼女は……」という伝承をもとに作られたというインスタレーション。落ち葉のにおいが気持ちよく…

性差(ジェンダー)の日本史@国立歴史民俗博物館

性差の日本史という表題ではあったが、実質「女性差別の日本史」。しかしもうだいぶ中身を忘れてしまったな。図録読み直そう。 この骨子と肉付けに至るまでにどれだけの学習と艱難辛苦があったのだろうかと思うと身震いするものがあった。 同行してくれたKさ…

横浜トリエンナーレ「AFTERGLOW-光の破片をつかまえる」@横浜美術館

今さら感がすごい! 行ったはいいけど、一番印象的だったのはまず「開催されている」ということでした。 高校生の頃から通っている箱でこの世界的パンデミックのさなか国際展が行われるということにものすごい構えた気持ちで観に行ったので、とにかく開催さ…

あざみ野フォト・アニュアル企画展「とどまってみえるもの」@横浜市民ギャラリーあざみ野

感染拡大中のため娯楽施設にあんまり近寄らないようにしてるけど、「美術館くらいは……」と横浜市民ギャラリーあざみ野へ。 どのような歴史的経緯があって開催されているのかわからないけど、市民ギャラリーあざみ野の写真展はいつもホントいい。 今回は「と…

ヴィンテージアロハシャツの魅力@茅ヶ崎市美術館

俳人の松本てふこさんを誘って茅ヶ崎まで。駅から美術館に行くまでの道がひなびた風俗街でちょっと驚いた。 なんで「茅ヶ崎の美術館でアロハシャツを」と思ったら、茅ヶ崎市×ホノルル市・郡 姉妹都市締結5周年記念だったらしい。展示規模は小さいけれど、日…

ショーン・タンの世界展

「アライバル」で知ったショーン・タン。 「アライバル」は東日本大震災直後に大ヒットしたサイレント絵本。一人の男性が移民として別の国(星?)を訪れ、生活していく様子を描く。当時からお気に入りの絵本だったけど、故郷から離れて暮らす人々の物語を、…

劇的な「むすびのことば」が印象に残った【復活開催】明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画-@神奈川県立歴史博物館

復活開催の展示だということを訪れて知った。土曜日の午後に観覧。 評判になっていたのかかなりにぎわっていて、整理番号式になっていた。呼び出しまでに30分くらいかかった気がする。 明治錦絵。絵のモチーフや構図、技法は浮世絵と近いのだが、とにかく赤…

自分が連続した時間の流れの中にあることを確認する/あざみ野フォト・アニュアル田附勝 KAKERA きこえてこなかった、私たちの声展@あざみ野市民ギャラリー

土器のかけらを、それを包んでいた新聞紙とともに撮影するという田附勝の「KAKERA」。とてもよかった。 瞬間を記録し、さまざまな情報を閉じ込めた新聞紙。それが変色し、くしゃくしゃになったところに、何千年、何万年の時を経て存在する土器が乗っている。…

俯瞰的立場を取ることで表現から逃げているのに、鑑賞者が勝手に深読みしてくれるタイプの展示ではないか「記憶の珍味 諏訪綾子展」@資生堂ギャラリー

銀座のギャラリーたまに行くけど、すっごい空虚な展示にあたることがあって、これもそのひとつでした。 透明な筒の中に溜まった香りをかいで、そこから呼び起こされる記憶にそれぞれが向き合う体験型展示。で、日によっては香りに紐付いた食事を食べさせてく…

山本ルンルン漫画家21周年記念展「LUNLUNHOUR」

とってもよかったです。各作品ごとにA3くらいのサイズ書下ろしのイラストがあり、それがすべて素晴らしかった。 普段のルンルン作品は印刷を前提としているためか、かなりはっきりした色合いでカラーを着色しています。しかし、展示用作品は淡い色やにごりの…

展示空間でバキバキにキマる/横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館

「バキバキにキマるってなんだよ」って感じですよね。薬物とか大麻とかカフェインとかやった時の一時的に脳が冴えてる状態を表すスラングだと思います。一般的には展示空間には使わないと思うんですけど、これはなんだか「キマってる」感覚ありましたね……。 …

“着る”アフリカ展@神奈川県立地球市民かながわプラザ(あーすぷらざ)

だいぶ前の展示なのだけど、写真集を読んで記憶があざやかによみがえったので、備忘録として。 サプールはフランス語で「お洒落で優雅な紳士協会」を表す言葉の頭文字を取ったコンゴの人々の呼称。彼らは世界最貧国と言われるコンゴ共和国で、自らの年収の4…