彼らの犯罪 (岩波現代文庫 文芸 341) 作者:樹村 みのり 岩波書店 Amazon 不可視化されている怒りや悲しみを繊細な描写を積み上げて読者に突きつけるところが樹村みのりの魅力だと思うので、期待していた新作は明解すぎて少し物足りなかった。 『ふぇみん』や…

イルミナ2号できました。 大ボリューム120p。カラーページ4p！ 物理的にもすごいことになっていますが、内容もぎっしりしているな～と思います。簡単に紹介します。 特集は広島第一劇場閉館に寄せて。 小骨トモさんによる壁新聞形式のイラスト、たなかときみ…

『女の体をゆるすまで』の作者・ペス山ポピーさんにインタビューしました。 wezz-y.com 記事には書ききれなかったことを、少しこちらに書きます。 本作の読後感は、誠実な児童文学を読んだ時のそれと、とてもよく似ています。 児童文学は、子どもたちの生を…

元町のすみっこの本格インド料理屋さんのアーユルヴェーダコース。 野菜中心なので、わかりやすい満足感はないですが、食べたことない味のものが多くて新鮮でした。技術的にかなり繊細なことをやっているのもわかります。この店は材料や料理のことを細かにメ…

母の友人のMさんが「100日の郎君様」という韓国の時代劇ドラマにはまり、ドラマをもとにした小説を書いているらしい。 「送るから読んで」 「でも、そのドラマ見てないから」 「それでもいいから」 という会話を経て、母のもとにA4用紙に会話劇が打ち込まれ…

ドキュメンタリー映画「ダンシングホームレス」で知った、ホームレスたちによるダンス集団「新人Hソケリッサ！」の公演。冷たい冬の風の吹く日で、映画に出てきた路上生活の過酷さを想像した。 ソケリッサのダンスは振り付けがなく、身体の動きはわかりやす…

あぶりトロサラダ！少し火を通したトロの舌触りも脂の甘みも家では食べられない味。マグロのぬたもおいしい。 あら煮大根。前に来たときは食べたことのない魚のあらで、脂がめちゃめちゃ美味しいけど一体何だろうと首をひねったのですが、今回はキンメ。しっ…

あれっ、もう2か月くらい前……？ どれもおいしかったんだけど、細かいことを忘れてしまった……。前菜についているエスプーマ（泡）によい香りがついていてよかったけど、それが何の香りが教えてもらったのに覚えていない。 固めにゆでたパスタにひき肉とチーズ…

個人的にちょっとびっくりすることがあり、当事者が明言している場合をのぞいて、現実の人々の営みを見て「ここにシスターフッドがある」などと言うのは絶対にやめようと誓った。 フィクションの感想としては今後も使うと思うけれど……。 そういえば、以前『…