俳人の松本てふこさんを誘って茅ヶ崎まで。駅から美術館に行くまでの道がひなびた風俗街でちょっと驚いた。
なんで「茅ヶ崎の美術館でアロハシャツを」と思ったら、茅ヶ崎市×ホノルル市・郡 姉妹都市締結5周年記念だったらしい。展示規模は小さいけれど、日本からの移民とのつながりや、デザインの変換などなかなか面白かった。第二次大戦中の軍隊の様子を描いたポップでかわいいシャツもあり、気持ちがきゅっとした。写真は最後の部屋の日本の有名人たちデザインのシャツとジョン・メイグスのデザインのシャツ。ここだけ撮影可でした。
上3つがジョン・メイグス。アロハのデザイナーの名前はあまり残っていないのだとか。
その後は熊澤酒造へ。駅から少し歩いたけど、工場の横に木造りのレストランとカフェとギャラリーがあり、すさまじく雰囲気がよかった。お酒も料理もおいしかったし、吹き抜けのベンチでは犬を連れてくつろいでいる人もいるし、これは最高のやつでは。今度はもっと人誘って行きたい。松本さんとは安野モヨコの話とあの頃のマンガの話をした。
松本さんと別れて大船で降りてポルベニールブックストアへ。「いい本がたくさんあるけど、選ばれた子どもしかいない私立校みたいな同質性を感じてしまうところもあって気恥ずかしいな」と思っていたら、地元のおじいさんが新聞広告で知った健康の本の取り寄せに来ていてなんだかよかった。お店のトレードマークのペンギンについて話していて、店長さんが「地元のイラストレーターさんに描いてもらったんです」というと、おじいさんは「それはけっこうなことで」と答えていた。
買った本を読もうと喫茶店を探したが、遅い時間は空いていないようで、近くのビストロで。野菜おいしかった。