ホンのつまみぐい

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2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

グレーゾーンに未来はあるか 性風俗と芸能の境界線上で揺れるストリップ(2018.12.28 messyに寄稿)

劇場は、街の人々の居場所だった 「劇場の扉を開けたら、踊り子さんと糸を持ったお客さんが舞台の上に乗ってて。『え?』と思ったらその踊り子さんが『お食べ』ってリンゴをくれたんだよね。一通り観て、それが花電車で切ったものだってわかったんだけど」 3…

ストリップ劇場に女性客が増えている理由を探る~憧れと尊敬、客席の信頼関係(2018.12.14 messyに寄稿)

かつて福島に芦ノ牧温泉劇場というストリップ劇場があり、そこでは「潮吹きショー」を披露する中川マリというストリッパーがいた。体調不良で彼女が現役を退くと共に、芦ノ牧温泉劇場もそのまま閉鎖された。2018年6月のことだ。 2019年2月に、マンガ雑誌『イ…

「ストリップ劇場は女子校みたい」「男の人も踊り子になりたい」劇場は多様なエロとの向き合い方を肯定する場所(2018.12.03 messyに寄稿)

2016年6月、日本のストリップ71年の歴史においておそらく初めて、圧倒的な比率で女性客が男性客を上回った公演がある。 かつて新宿に存在したTSミュージックという劇場での、4人のストリッパーによるチームショーを目当てに、多くの女性たちが足を運んだ。ス…

Burlesque TOKYOに行ってみた

経営者逮捕のニュースで思い出したので記録。 少し前にバーレスクトーキョーにドルオタの知人と行った。 本題に入る前に少し。 バーレスクは芸能のひとつであり、身体表現ジャンルのひとつだけど、バーレスクトーキョーは芸能・表現としてのバーレスクに出会…

現代ストリップは多彩なボディーパフォーマンスの場に 女性たちが憧れるストリップの多様性(2018.11.22、messyに寄稿)

きらびやかな衣装を着て音楽に合わせて踊る女性。会場にはミラーボールや豪華な照明器具があり、ダンサーの姿を美しく照らす。それをキラキラした目で見守る女性たちがいる。 でも、それはアイドルのライブでも宝塚でもミュージカルでもない。なぜなら、ステ…

そりゃみんな好きになるわと思った女子プロレス観戦「STARDOM in KORAKUEN 2024 Feb.2」

やっと女子プロレスを観た。 なぜやっとなのかというと、私がこれまで接してきたさまざまな文化が、しばしばプロレスと交差していたからだ。 梶原一騎とプロレスは切り離せない深い縁があるし、ノンフィクションではプロレスは人気の題材だ。 ももいろクロー…

近くにいても遠い 2024年1月中の友坂麗

久々に友坂麗さんを観たら、見たことのない境地に達していてびっくりしてしまった。 一言でいうと、踊らない、見つめない演目だった。 踊らない、見つめない演目自体は珍しくはないのだけど、友坂さんのステージは初めて観るものだった。 新作の「春よ来い~…