ホンのつまみぐい

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須田一政作品展「日本の風景・余白の街で」

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 富士フィルムが設けている、ふすま3枚分ほどのスペースに、正方形の写真が30枚ほど。小さい展示だけど、久々に作品としての写真を見ることができて充実感があった。

 赤みの強い色の出し方が、なぜか郷愁を誘うというか、過去に撮られたものであるという空気を強調していた。

 しかし、通りすがりの人の写真をこんなに大きく使って作品にするというのはネット普及以前だなと思う。前に、電車で寝ている人の顔を接写して作品にするという現代美術家がいたけれど、ああいう人は今も同じ方法で制作しているのだろうか。