マンガ
ちょっと過程と結論を事細かに説明する気力はないのだが。 おいおい、与太郎の人生は八雲のための……。なんだこれ、噛ませ犬? 引き立て役? いろんな言葉が出て来ていずれにも当てはまるな。聖なる道化はたしかに便利だろうけど、これじゃ尻拭いするために作…
フッドが産まれ育った街に直結しているサイプレス上野のトークイベントが12月17日。翌日18日はうって変わって、ネットでつながったオタク青年たちが運営するイベント「Tinpot X-Max(チンポクリスマックス)」へ。 ブログで何度か書いていますが、主催の「St…
1stアルバムが「ドリーム」。リード曲が「Bay Dream ~フロム課外授業~」。主催レーベルが「ドリーム開発」。 サイプレス上野はよく自分自身のプロダクトに「ドリーム」と名づけますが、これは一般名詞の「夢」だけでなく、固有の場所を示します。それは、…
購入以来の再読。 改めて読み返すとホームレスになっていた頃の話より、配管工になってからの人間関係や、アル中病棟の人間模様が数倍インパクトがある。 ガス会社で出会う、油圧のネジを隠して相方が困った顔をするのを楽しむ柳井さんや、マージンをもらう…
竹宮惠子の自伝には、まだ20代の山岸凉子がスッと現れては一言かっこいいことを言い残して去っていく場面がいくつかあり、その存在感が作風にぴったりでゾクゾクしたものでした。 少年の名はジルベール 作者: 竹宮惠子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2016…
映画『この世界の片隅に』予告編 映画「この世界の片隅に」を観て、最初に頭に浮かんだのは原民喜の「夏の花」でした。 「夏の花」は原の被爆体験をもとに書かれた短編小説で、原爆投下直後の広島を歩き回る主人公の目を通し、当時の惨事が生々しく描かれて…
マウスを狭い空間の中に詰め込むと、イライラが募ってお互いを傷つけあってしまうという。これは人にも当然当てはまるわけで、労働環境が劣悪だと人は退化してお互いを貶めあってしまう。 「アニメがお仕事!」は第一線のアニメーターとして活躍し、現在はマ…
うわさのイベント、第2回訪問!なぜなら図録を買わなくてはいけないから……。 手塚治虫・石ノ森章太郎・水野英子・赤塚不二夫・藤子不二雄 石ノ森章太郎主催の東日本漫画研究会による肉筆回覧同人誌、墨汁一滴が圧巻。 東日本漫画研究会は、漫画少年読者欄で…
去年のイベントのメモ。塩漬けになっていたのですが、新たにアニメが公開されるということで清書して更新します。 原口正宏アニメ講義vol.9 TVアニメ50年史を語る 『スポ根アニメ』黄金期。 タイトルに反してタイガーマスクの話が8割でしたが、面白かった…
梶原一騎の非公式データベースサイト「一騎に読め!」を運営しているBONさん主催・登壇の梶原一騎生誕80周年イベント。 梶原一騎原作漫画網頁『一騎に読め!』 トークのお相手はまんだらけZENBUにて「梶原一騎の逆襲」を連載中で、「なつ漫探偵団」という著…
高円寺から吉祥寺、吉祥寺からの中野ブロードウェイといういかにもな中央線散策をマンガ好きの友人ふたりとしてまいりました。 お目当ては吉祥寺の萩尾望都SF原画展。 高円寺でフォーとチキンライスのセットを頂いて、文禄堂を見学して吉祥寺へ。 原画展会場…
写真は横浜へそまがり(ちょっと変な店長がやってる喫茶店)にて。 宮城のサックス大好きジャズ青年がトーキョーシティで仲間に出会ってジャズシーンを闘っていくアツイ青春ストーリー。 主人公の大ちゃんの熱血漢ぶりは「今時こんなピュアな人間いるか!」…
神保町で開催された「三原順ブックカフェ」、行ってきました。 神保町の裏の喫茶店で、三原順作品に登場する音楽を聴きながら、資料や過去の単行本、掲載誌、復活祭のレポートを読むというまったりしたイベント。 三原順を読み始めたのは1999年の文庫化から…
もはやアイドルそのものについては皆語り尽くしてしまったのか、一昨年あたりからアイドルオタクの物語が増え始めている。 在宅と現場、グループローカルアイドルとソロアイドルといった対立軸を設け、地下アイドル現場のリアルな楽しさを描く「ミリオンドー…
歴史マンガには「何があった」ではなく、「何があったことによってどうなった」の連鎖を求める。これが出来ていない作品は歴史マンガではなく、伝記マンガ・時代マンガだ。 風雲児たちは、関ヶ原の合戦から始まり幕末まで続く、長大な連鎖のマンガ化に挑戦…
行けなかった方々のために当日のメモを起こしてたら、半分くらい書いたところで公的かつ詳細なレポートあがってるじゃないですか。やだー。 【報告】「イケメン×2.5―境界、まなざし、在/不在」 | Blog | University of Tokyo Center for Philosophy とはい…
何となくマンガのマイ・ベスト10を考えてみた結果↓ 巨人の星 梶原一騎/川崎のぼる 最終回の虚無感に頭真っ白になったせいか、これ以降「二次元にはしゃぐ」ことが出来なくなりました。トラウマ。好き! 伝記的語りと寓話的語りが奇跡的にまじりあってる怪作…
川崎のぼる 〜汗と涙と笑いと〜 展 2015年 8月1日(土)〜10月12日(月・祝) 三鷹市美術ギャラリーすぐれた職人の技に対して芸術という言葉を使いたくなる時が、たまにある。そういう意味で、川崎のぼる展で出会った原画はまさに芸術だった。 川崎のぼるの代表作…
本展はトムス・エンタテインメントのアニメ制作50周年を記念し、同社制作によるスポコンの原点と称される『巨人の星』、女子バレーボールを描いた傑作『アタックNo.1』、人間ドラマとテニスを融合させた華麗なる名作『エースをねらえ!』、ボクシングの凄惨な…
喫茶へそまがりで読了。昔のマンガは時折何も言わずにまわりをじっと眺めている子供が出てくる。壁にもたれかかってきゅっと唇を結んでいるそういう子供たちは何を考えていたのだろう。自分自身のことを語る言葉も立場も持ち合わせていない人間がたくさん出…
少年アヤちゃん焦心日記作者: 少年アヤ出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/07/15メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る アヤちゃんは「オカマの自虐」で、まずブロガーとして世に出た人だ。だから、前作「尼のような子」では、一貫して…
頼まれもののために国会図書館に行った後に、新宿で「ZEN THE HOLLYWOOD」のチケット手売りイベントを見に行ってきました。新宿アニメイトの前にテーブル置いてメンバーとちょっと話ながら買えるっていうやつね。 実は、渡り鳥コップは脚本が微妙と聞いてい…
さよならソルシエ 1 (フラワーコミックスアルファ)作者: 穂積出版社/メーカー: 小学館発売日: 2013/05/10メディア: コミックこの商品を含むブログ (51件) を見るさよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)作者: 穂積出版社/メーカー: 小学館発売日: 2…
前回は長文の自分語りで終わってしまったので、三原順原画展の感想を改めて。■ グレアムと「はみだしっ子」特集はみだしっ子 (第2巻) (白泉社文庫)作者: 三原順出版社/メーカー: 白泉社発売日: 1996/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含む…
横浜物語(1) (まんがタイムコミックス)作者: こいずみまり出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2011/06/07メディア: コミック購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (19件) を見る横浜物語 (2) (まんがタイムコミックス)作者: こいずみまり出版社/メー…
15分遅れで入場すると、会場は260人教室に立ち見が出るほどの大盛況。 来場者はリアルタイム世代の女性が中心のようでしたが、20〜30代の女性や男性もちらほら見えました。登壇者はマンガ家のヤマザキマリさんと、マンガ研究者のヤマダトモコさん。ほかに藤…
総特集 三原順 少女マンガ界のはみだしっ子作者: 三原順出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 「過剰なまでに饒舌」というのが三原順と、その読者に対する第一印象だった。 まだ作品を直に読…
商業BLにほとんど関心を示さないので友人に「Iさんは腐女子じゃないんですよね?」と言われたことがある。 商業BLはともかく、二次創作では同人誌を買い漁ったり、pixivを皿のように見つめたりした実績もあるのだが。萌えツボがニッチだから、あんまり萌え話…
横浜市民ギャラリーでヒサクニヒコと久正人の親子トークイベント。 展示作品の紹介、両名の作品紹介、対談という構成。 ヒサクニヒコさんが展示作品である一コママンガをひとつひとつ丁寧に紹介してくださるが、富永一郎、鈴木義司らの作品はそれぞれ現代的…
石井あゆみ短編集 (ゲッサン少年サンデーコミックス)作者: 石井あゆみ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2014/07/11メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見る アニメ的な絵柄が目立つ少年サンデー系列で、石井あゆみさんのような素朴な画風の人が…