性差の日本史という表題ではあったが、実質「女性差別の日本史」。しかしもうだいぶ中身を忘れてしまったな。図録読み直そう。
この骨子と肉付けに至るまでにどれだけの学習と艱難辛苦があったのだろうかと思うと身震いするものがあった。
同行してくれたKさんとKさんと「うわ~~」「ああ~~」と言いながら見た。
率直に言って気落ちする展示が多かったが、少し気楽な気持ちで観れた展示としては、中世の絵巻に出てくる日用品を売り歩く老尼のことを「尼僧のたくましさと行動力は魅力的である」と書いた解説と、高橋由一が描いたという遊女のトップだった女性の肖像画が心に残った。頬骨を強調したリアルな絵を見て、本人が泣いて怒ったという。
展示で言及されていた本。10年前に読んで「ひどい!」と思った記憶があるのにすっかり中身を忘れていた。当時は昔話のような気持ちで読んでいたんだろうな。今読んだら、きっと「あるある~~」と思うだろうなあ……。
ところで常設展示、近くに泊まって2日がかりで観ないと終わらないくらいの量があった。すごい。こんなにおもしろい場所があったことを知らなかったなんて、誇張ではなく一生の不覚。
ところで、下の写真は福岡の古墳の装飾を復元模写した石なのですが、めっちゃ「横浜みなとみらい」感ないですか?