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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

くだらない、面白い、ラップは楽しいを更新するTinpot Maniax vol.3

 というわけで、第3回目のチンポマニアックスでしたが、3回目もちゃんと新鮮な面白さがあった……。すごい。

第3回のオープニングはぽじぽじくんのビートライブ。と言っても、遅れていったので10分も聴けなかったが……。

象の足音とテレビのノイズ音を合わせたようなビートで、ほぼほぼ実験音楽
ぽじくん曰く、「その場で音をいじって作ってるので準備がいらなくてラク」とか。オープニングから攻めてる。

ノイズが終わり、この日アルバム「テンシルエア」を公開したヤボシキイくんがバンダナを頭にハチマキ縛りして登場。オタク記号としてのハチマキなのかもしれないけど、なんだか髪型やゆったりしたジャケットも合わせてポケモンデジモンのキャラみたい。

www.audiomack.com

自己紹介曲のYABOから、蘇我ハーバーでオランゲーナさん乱入。
蘇我ハーバーは仲間と遊ぶ日々の歌。電車の音のイントロから、ヤボシキイくんの歌パートにオランゲーナさんのラップという流れがエモ。

ああまだ帰りたくない
ガキに戻る時間はあっという間
もういっそ住んじゃおうか

ハーバーシティ蘇我いつもの人たちと呑んで帰る

笑い声3コマ打ち越え
息もできなくなって帰る

ハチマキしばりでヤボシくんと揃えたオランゲーナさん。いい顔でラップしていてかっこよかった。その直後にアカペラでうんちについてラップする流れも含めて。や、マジアカペラでラップを聴かせるのは偉業ですよ。

そこから客演ぽじぽじくんの「な・が・らうんち」。
ビートの渋さとタイトル通りのリリックのくだらなさのギャップと、しれっとした態度の二人のラップが笑える。

「24小節うんちについて書くのすげえ大変だったんですよ」

最後はOTK HUSTLER feat. Jabvara,DocManju

YABO$HIKI-1「OTK HUSTLER feat. Jabvara,DocManju」 by studio tinpot | Free Listening on SoundCloud

「お前ら犯罪者」「マスターベーションマスター」「もれは走り去る彼女と湾岸」というフックが耳に残るギャングスタラップのパロディみたいな曲で、ライブで見ると音源にさらにふてぶてしさが加わってかっこいい。「もれは走り去る彼女と湾岸」というバースで下手から上手、上手から下手をダッシュし、盛大に歌詞を飛ばすヤボシくんには、後程各所からのツッコミが入った。

ヤボシくんのフリートークからパンチラインカウント制バトル。

時間ないので省略するけど、昼間だったせいかあんまり性癖暴露にはいかず、わりとほのぼのとしたバトルが続く中、「遊牧民 うんこぶり~」という、相変わらずオリジナルすぎるライムの茶怒さんに対し、初バトル参加のばっきーさんが延長を勝ち取る流れが印象的だった。

お次のカクニケンスケくんのライブは本日限定セット。FFの曲でスタートして「ぼくが大好きなゲームの曲に合わせて4曲。今日しかやんないと思います」というあいさつからクロノトリガー龍が如く、パズドラからの曲でラップ。龍が如くでは、ゲーム本編の音声を使い、無礼な客を追い出すヤクザの小芝居を披露。

そこまでお客様がお望みなら、この真島、僭越ながらお相手いたしましょう。ただし、私からは一切手出しはいたしません。なにしろ、「お客様は神様」ですから

100%その後の予想がつくセリフだ! セリフに合わせて流麗なお辞儀の動作をするカクニくんがキュート。普段はあまりやらないような早めのラップをやっていたのも含めて見ごたえあった。

最後はみんなのうたに流れていそうな「回送ブランコ」で〆。

お父さんの転勤で外国に引っ越すことになったんだ。
ぼくの初恋は前向きなことも後ろ向きなことも言えないまま終わってしまったんだ。

声の優しさと太さが歌詞とよく合ってるし、それまでの流れを一度ちゃんと切ってから歌に没頭させるの、つくづく巧い。

www.youtube.com

そして、大阪からの来訪者けむりくらげさんのDJ。

アナログレコードでの日本語ラップセットがめちゃくちゃかっこいい。そして、うまく言えないのだけど音の質が全然違う。普段は1方向から1種類の音が面になって迫ってくる印象なんだけど、今回は1種類は上の気流から、もう1種類は下の気流の乗って届いた音が、最終的にこちらに来た時点でひとつの曲になる感じ。3回目の会場なのだけど、やり方や演者でこんなにも音の質が変わるのかと衝撃を受ける。

DJブースの正面で踊り続けるヘルガさんの姿も印象的だった。

骨太なDJ終わって、「チンマニとかいうイベントでこんなの聴けるなんてねえ」「チンマニってクラブイベントだったんだっていう」というぽじくんとヤボシ君の会話。

いつの間にかジャケットを脱いでTシャツ姿になったヤボシくんが「俺DJであがりすぎて疲れたよ〜〜。帰りてえよ〜〜」と一言。

その後のバトルは樫さんと茶怒さんの決勝戦。チンポガールズの仲間・樫さんの奮闘にワッショイサンバちゃんが「運動会のママってこんな感じなんだなー」と言いながら動画を撮影。テーマがちんげで茶怒さん先攻というかなりやりづらい戦いにアンサーをちゃんと返し続ける樫さん、がんばってた!しかし、結局茶怒さん勝利で3連勝。まじチャンピオン。

お次はフローだけやんMCバトル

お題カードで引いた言葉と、その単語で韻を踏んだ言葉しか使えない「完全に中身がないMCバトルでございます」と主催の説明。ちなみに同じ単語だけで8は厳しいので、4小節2本。

これを聞いて「これからやるやつ、ヒップホップの能力関係ありますよ」という遊牧民さん。

そんな遊牧民さんと今日犬さんの第1試合。お題は「失礼なオタク」。今日犬さんもフローにこだわりがあるタイプなのだけど、遊牧民さんの「ししししっつれいなオタク!」というフローというより、格ゲーのバグみたいなリアクション芸が勝利。

どちらかというと、演劇のワークショップによくある「悲しそうなおはよう」「うれしそうなおはよう」「不満げなおはよう」など、ひとつの言葉を感情を変化させて言っていくメソッドのよう。実際、フローというよりは「いかにしてセリフとして聞かせるか」に終始するバトルがほとんどだったのだけど、ここでけむりくらげ(追記けむりくらげさん、フリースタイルラップ歴半年くらいとのことでした。びっくり!)、ぎぎぎのでにろう、カクニケンスケというラッパー歴の長いメンツが本領発揮。

エネミーコントローラーというお題で、「眠みほんともーや」など、正しく韻を踏みつつ迫るけむりくらげさんや、歌ものも強いぎぎぎのでにろうくん、そして「フローで売ってる」と宣言したカクニケンスケくんが音に乗る力の高さを見せつける。

面白いのが、同じ言葉でずっとラップし続けていても、ちゃんとリズムに乗ったラップを聴くと人がアガっていくこと。カクニケンスケくんの試合で最前の遊牧民さんが飛んだり跳ねたりしているのを見て、その反応の顕著さに感動。

準決勝のカクニケンスケVSぎぎぎのでにろうの電光石火というお題に対して「前哨戦ですか」「援交せんか」「援交せんわ!」など、お互いが韻を踏みつつ、ガチでフローを見せつけあうバトルはほんとに熱かった。

それとは別に、森羅万象というお題でコールアンドレスポンスを誘って2本目を森羅万象の大合唱にさせたあらいぐまさんや、品行方正とちんこほうけいで韻を踏んだ茶怒さんも面白かったけれど。

決勝、かずんどさんを下して「当たり前だよ!フローで売ってんだよ。こっちは!」というカクニさん、かっこよかった。

そして、「でも、これが見たかったんですよ。カクニさんとでにろうくんが無双するところが」というぽじくん。

ウィニングフリースタイルも「ツブ貝」しか使えないということで、無理やりツブ貝でラップするカクニくん。そして、上がりまくる会場。最後に一言「こんなのもう一生やるかい!」で踏んで落とすところも粋!

オープンマイクが続いて、ヘルガさんから異動で福岡に行ってしまうこすもぱわーさんへマイクの贈呈。

「これからもラップやってもらいたいという気持ちを込めて、マイマイクの贈呈です」という言葉に「距離は離れちゃうけど、これからもMAZAIRECODSの仲間としてやっていきたいと思います。これで曲撮るので、みんな聞いてください」と返すこすもぱわーさん。こすもぱわーさん、そういう気持ちの表れなのか、この日はバトルもオープンマイクも力が入っていて、いろいろ葛藤や不安はあるみたいだけどがんばってほしい。

ヘルガさんのDJで幕。

最後の「みんなが楽しんでくれるのがほんとうれしいんで」「これからも新しい面白いことしていきたい」という運営陣の言葉が力強い。

いや、チンマニ味が濃いから、始まる前までは「そろそろ過去のテンションを超える文章は書けなくなるかな」なんて思ってたんだけど、ちゃんと新しいことをやるから全然飽きない。

終わった後に、今回は負けたかと思ったという茶怒さんや、フローバトルに感銘を受けた今日犬さんがいい意味で刺激を受けていたのも、ラップを好きでいてほしいという主催側の想いがちゃんと形になっていて、ただのありがちなパーティーじゃないと思う。

またイベントをやる予定らしいので、その時も現場に居合わせたいと思います。

 

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