亡くなった父が家族皆におみやげを買ってきてくれる夢を見た。
父との思い出はもう増えないから、夢で補完をしているようでやるせなかった。
しかし、おみやげを包んだ封筒に書いてあった文字が祖父の字だったことに、若干のバグを感じた。
封筒に入っていて中が見えなかったのも、父がくれるおみやげの中身を想像する能力が不足していたからだと思う。
父はどこかに旅行に行っていた設定のようだったが、末の弟にだけスーパーで買えるような麦茶のパックを渡していたのも謎だった。
亡くなった父が家族皆におみやげを買ってきてくれる夢を見た。
父との思い出はもう増えないから、夢で補完をしているようでやるせなかった。
しかし、おみやげを包んだ封筒に書いてあった文字が祖父の字だったことに、若干のバグを感じた。
封筒に入っていて中が見えなかったのも、父がくれるおみやげの中身を想像する能力が不足していたからだと思う。
父はどこかに旅行に行っていた設定のようだったが、末の弟にだけスーパーで買えるような麦茶のパックを渡していたのも謎だった。
大塚Hearts+まで猫まみれ太郎くんの参加ユニットwatasitatiと、セルラ伊藤さんと志賀ラミーさん所属の絶対忘れるなを観に行きました。
Hearts+は大塚駅から少し歩いたところにあり、渋谷や新宿と違って街の通りの地下にぽつんとライブハウスがあります。
階段を降りるとライブハウスというよりカフェバーのような明るい内装がまず目に映りました。ビールを受け取って会場に入ると、けっこう人が集まっていてmilco vs ハザマリツシのライブ中。最後がなぜか乱入型フリースタイルバトルになっていて、その場にいたセルラ伊藤さん、ez do dan子さんが参加。最後は遊びに来ていたBATLLE手裏剣さんが「勘弁してよ」と言いながら無理矢理マイクを持たされてラップさせられていました。
その後に登場した元Summer Rocketの桐生ちありちゃん。アコースティックギターで登場。時々つっかえながらもひょうひょうとした風情で歌いきってました。猫まみれ太郎くん作詞の「バイバイ」という曲がラストの曲。猫くんの人柄の出たゆったりした詞でグッド。
一応覆面ユニット設定のwatasitatiはサングラスで登場。that's axx folksのりょうさんと、絶○忘れるなの志賀○ミーさんと、猫まみれ太郎くんの3人。
トラックは明るくて、ちょっとSugar's Campaignなんかをイメージさせるようなおしゃれなやつ。時折入る猫くんのささやくような歌声がとてもいいアクセントになっていました。ネギキャップ(Negiccoのグッズ)着用のDJりょうさんが、四つ打曲でいい笑顔でエビ反りしていて、思わず笑顔が移る。
それにしてもかけ声の「We are Watasitati!」はMETEORさんの「おれたちがoretachiだー!」に通じるくだらなさがありました。愉快な人はやることが一緒。
その後はぱいぱいでか美バンドだったのだけど、耳が音に負けてしまって物販コーナーで雑談。
絶対忘れるなはポップな曲に給料の話や毛の話など、下世話かつ親しみやすい詞を載せて歌うスタイル。曲調はアイドルポップス的な明るさがあるものが多いけれど、アイドルの持つ過剰さがいい意味で削がれていて肩の力を抜いて楽しめました。お客さんの熱量も高かった。
ただ、日常よりステージの方が似合っていそうな志賀ラミーさんのナチュラルな見せ物感や、貫地谷翠れんさんとセルラ伊藤さんの二人が「アラサーアイドル」と称して歌うアイスクリームポップアップトゥギャザーの「あの頃のアイドルシーン感」には心を揺さぶられるものがありました。(自己紹介の「のん・のん・のん」で変なスイッチが……)
間にピーチジョン万次郎さんの生誕口上が入ったりするのも、アイドル文化のいいところ取って遊んでる感じでよかったです。「下から目線の大人の悪ふざけ」という歌詞がぴったり。
そして、ほぼナードな客層の中、BATTLE手裏剣さんが一人両手を挙げて身体を揺らすヒップホップマナーで友人のライブを真剣に楽しんでいる姿が何となく絵になっていました。(てかこの日はバトルにしに来たわけじゃないからRHYME手裏剣かな)
RAP酒場は草バトルとDJとライブで一晩遊ぶアットホームなイベントだ。ゴリゴリのクラブイベントよりちょっとナードな雰囲気で、バトルにも100円で参加できるし、ライブに出るのもまだまだ若手の子が多い。気軽で気さくな空間で、バトルからラップを知って初めてイベントに行くような若い子におすすめしやすい。
主催の丸省さんは3月のTinpot ManiaxでORETACHIのメンバーとして強烈にハッピーなラップをかましてくれたし、古くはもつ酢飯にライブの場を用意してくれたこともあるし、リスペクトの対象だ。この日は、MAZAIRECORDSのMANOYさんがRAP酒場でライブをやるというのでほぼ1年ぶりくらいに足を運んだ。
ライブ直前の20時15分頃に中に入ると、二十代前半だろうという青年たちがバトルをしていた。
「お前この間のバトルエントリーをドタキャンしただろ」「それは○○さんに土下座した。イベントで遊び倒して全裸で倒れてたせいで職質にあって間に合わなかったんだ」というバトルの内容が微笑ましい。
2017年5月にもつ酢飯のライブのために来た時より人入りはおとなしく、ブームのピークは去ったのかなという感じ。
バトル終わってライブスタート。MANOYさんのライブを観るのは3回目。
でも、1回目はもつ酢飯のリリースパーティーで、2回目はTinpot Maniaxという、ホームグラウンドでのライブだ。今日来てるメンツで、彼女の曲を知ってるのはブッキングした丸省さんと、仕事帰りに駆けつけたムノウちゃんとドクマンジュくんと私くらい。
どうやって入るのかなと思いながら見ていると、軽くあいさつしてすぐにスッとライブに入る。
MANOYさんの曲は服部昇大のいうところの「まんま言う」系。東京の街の印象や服を買うときの話を歌う。だから、聴けばすぐ何について歌っているか、彼女がどう思っているかがわかる。
最初は「知らん女の子がラップしてるな」くらいの温度で観ていた客が、服を買うことのめんどくささを歌った曲のフック「ZOZOTOWN!」を、腕を振り上げながら一緒に歌い始めたのが熱かった。
最後の曲は「駅から近いところに住む!最低でも徒歩5分」というフックが印象的な曲。DJブース寄りでニコニコしながら見ていた丸省さんが、身を乗り出してノリノリで踊り続けているのが大変よい光景で、こっちもニコニコしてしまった。
しかし、MANOYさんはスキルを見せびらかすようなラップじゃ全然ないのに、ちゃんと聴かせててうまいなあ。
踊りまくる丸省さんが映ったMANOYさんのライブです。
— hontuma (@hontuma) 2018年4月18日
駅から近いところに住む/ pic.twitter.com/i8M6iXx975
MCではラップ始めたての頃によくRAP酒場に来ていたという話も。緊張していたけど、ライブやれるところまで来たのかっこいい。
ライブ後に丸省さんが「自分が不満に思ってることを言うのはヒップホップですよ!それを世間に認めさせるのはヒップホップです!!」と叫ぶ様子から、彼女をちゃんとラッパーとして認めているのがわかって、それもいい風景だった。
その後に出て来たネル&K'illのコンビは、どうやらちょっと遠くから来ているようで、丸省さんが「わざわざ渋谷まで来てくれたんだよね」という話から「ライブさせてくださいってDMで売り込んできたけど、すぐに返事しなかった。なぜならその後イベントに来なかったからだ!」と言って笑いを取っていた。
ライブはラッパーを皮肉る内容の曲が多く、本人たちの生真面目なラップにナードな見た目と釣り合っていた。
ライブが終わってからのDJタイムでも丸省さんはよく笑って踊っていて、こういう人だから若い子が気軽に楽しく参加できる場所が作れるのだろうなと言う説得力を全身から発していた。
ムノウちゃんと私はDJタイムで帰宅したけど、MANOYさんはもちろん、ドクマンジュくんもその後遅くまで残っていたらしい。ドクマンジュくんがTwitterに麻猿さんとの再会について書いていて、Dimensionがまだアシッドパンダカフェだった頃に二人が出会ったことを考えて何だかエモい気分になった。
麻猿さんに4年ぶりくらいに挨拶したときマジで泣きそうになってしまった。
— ドクマンジュ (@DocDocManju) 2018年4月18日
RAP酒場のことも出てくるMANOYさんのブログ
MAZAIRECORDSのMANOYさんがRAP酒場でライブをやるというの渋谷Dimensionへ。ライブ自体は20時半からというので、ごはんを先に済ませようかなと思ってとりあえず会場前まで行くと、同じビルに森の図書室というカフェっぽいものが。
名前はなんとなく聞いたことがあったので、試しにと思ってインターホンを押してみた。ドアは基本的にロックされていて、中の店員にお願いしないと開かないやつ。
施錠が解除されると、中は完全にカフェ&バーで、壁に面した本棚があった。
利用の方法を聞くと、年会費は1万円で基本会員優先。会員以外の利用は席料500円&飲み物らしい。店員の女の子の自信なげな話し方を見ながら、「あ、これダメなやつ」だなと察する。
メニューを開くと、電気ブラン(夜は短し歩けよ乙女)、カステラ(ぐりとぐら)などが並ぶ。うわ、安易だなー。オタ界隈では「キャラクターのイメージに合わせたカクテル」なんてのを即興で作ってくれる店が出てきている中で、何となく全体的に設定がヌルい。「こういうの気が利いてるでしょ?」感。
とりあえずビール600円を頼むと、店員の女の子が箱を持ってきた。箱の中にある24種のコースターから、1枚を選んでくれという。
「コースターにはオーナーが読んだ2,000冊から選んだ、24冊の本のタイトルと感想が印刷されています」という、丁寧だけど何となく舌足らずな説明が添えられる。いや、オーナーの感想興味ないから。しかも内容がこれって……。
読んだ本やその感想の中身で人を見下すのは、基本的には下品なことだと思う。しかし、読んだ本の量をわざわざ見せびらかしたがってる奴に対しては話は別だ。この程度の感性しかない人間が、なんでブックカフェ経営してるんだ。
ビールはグラスぐらいの量しかないし、コップは安っぽい硬めのプラスチックで、唇に当たって飲み口が気持ち悪い。
帰り際にレジを見たら、そのコースターやチロルチョコくらいのサイズのシールを100円で売っていて絶句してしまった。
「ああ、これはスノッブな本好きの脳内妄想を金で具現化して、若い子とか人のいい本好きとか知性を金で買いたい人から搾取してる空間なんだな」と理解。
「こんな業態が一応成り立つ渋谷ヤバいな」と思って帰宅してから調べたら、クラウドファンディングで作ったらしい。
まあ、作るのは勝手っちゃ勝手だけど、人の金使うなって感じだし、こんなのに騙されて金払うなよ。本好きの人たちは。
しかも「読書を押しつけるのではなく、なんとなく本を手に取ってみたくなるような、友達の家のように気軽な空間を目指しています。」とか書いてあってしゃらくさい。こんな自意識を見せびらかすために作ったような空間のどこが気軽なんだ。
というスノッブな空間に呆れかえってからのRAP酒場は、人情とハピネスにあふれた本物の空間だった。って、前置きが長くなりすぎたので、エントリをわけます。RAP酒場の話は次で。
オクタゴン……!
昭和特撮の怪獣の名前……??
じゃなくて、新木場COASTのすごいサウンドシステムのことでした!
パフォーマンス集団・電撃ネットワークのサソリ芸の人から、よく炎上するアイドルオタクのモヒカンおじさんに転身したギュウゾウさん主催のアイドルフェス・ギュウ農フェス。
2015年から回を重ねるたびに大きくなっていくこのイベント、今回の新木場COASTではオクタゴンスピーカーの導入が話題になりました。見た目バズーカ―砲のような真っ赤なスピーカーは、通常クラブイベントでしか導入されない超高機能スピーカーだそう。
とはいえ、私の知識では何がすごいのかは音楽情報サイト「ガチ恋」での座談会を読んでもうまくイメージできないままだったのですが、「名前がなんかすごい!」「いい音で聴けるらしい!! 」「めったにないことらしい!!!」という情報にさらされているうちに、結局チケット買ってしまいました。
ブッキングやステージ割もシーンの動きにぴったり寄り添っていて、観たいところがそろっているし、何より校庭カメラガールドライ(コウテカ3)がメインステージに来るってなかなかないですしね。
当日は春らしい陽気の晴れの日。宇都宮餃子やばくだん焼きなどの屋台が並ぶ中、強すぎない陽射しの中を餃子やビールを味わいながらふらふらしていました。
会場はメインステージ、テントステージ、ラウンジステージ、野外ステージの4つで、オクタゴンスピーカーが稼働するのはメインステージ。そして、オクタゴンの使用が決定しているグループは校庭カメラガールドライ、RHYMEBERRY、amiinA、ゆるめるモ!、GANG PARADE、MIGMA SHELTER、CY8ERの8組で、夕方からこの8組が続けてメインステージを占領するというタイムテーブルでした。
ちょこちょこ色んなステージをつまみぐい的に観つつ、Maison book girlから一旦メインステージへ。コウテカ3は第一陣。せっかくなのでステージ間近に陣取りました。
オクタゴン稼働の前に、まずはギュウゾウさんの前説から。オクタゴン使用のためにはステージ中央に巨大な円形のウーファーが設置されます。高さは成人男性より少し小さいくらい。大きさは上でベジャールのボレロが踊れるくらい。
「絶対にウーファーにモノを置いたり登ったりしないでください。登ったらイベント終わるから!」と叫ぶギュウゾウさん。そして、「ここから初めてのアナウンスをします」という前置きから「オクタゴンの影響で気持ち悪くなる人が出てくると思いますので、そしたら助けてあげてください」という注意へ。そんなことあるのか。
そしてゴゴゴ……という音は特に聞こえなかったものの、特撮的な重厚感でゆっくりと降りてくるオクタゴンスピーカー。
コウテカ3開始の前に流れたのはStereo TokyoのAnthem! 前述の座談会でも「アイドルイベントでオクタゴンを使おうと思ったきっかけが、Stereo Tokyoのサウンドをオクタゴンの下で聴きたい…だった」と話してましたもんね。早い時間にはいずこねこも流れていたし、ギュウゾウさんなりのこだわりがあるのでしょう。もちろん、この日がお披露目となる新メンぱちょとんぱ(元Stereo Tokyoの椎名彩花)ちゃんのお披露目ステージであるのも考慮していたのではと思います。
Anthemからコウテカ3のシリアス目の出囃子が入って3人がゾロゾロ登場してライブスタート。
最初は用心して会場で売っていた耳栓をつけていたのですが、やっぱり一度は体感しないとと思ってふと外すと、あれ?意外と耳に痛くない。音はとてもクリアで、「なるほどコウテカの曲ってこういう構造になってるのか~」みたいな感動はあったのですが、もっとビリビリ来るかと思ったけど意外とそうでもないなという。あと、位置のせいか、もともとの声量のせいか、らみたたらっちゃんの声が聴こえづらい場所があってちょっとやきもきしたり。
しかし、ぱちょとんぱちゃんはコウテカとしては初ステージとは思えないくらいの堂々としたパフォーマンスだったし、最後のきゃちまいはーちゃんの絞り出すようなシャウトはエモかったし、先輩としてステージをひっぱるたらちゃんが過剰なくらい盛り沢山なレーザー演出を背負って歌う姿はやっぱりかっこよかったので、予想とは違ったけれど「いいもの見たな」って素直に思えました。
校庭カメラギャルは「ぱたこあんどぱたこの物語」だったと思うので、今やっとらみたたらったが主役になれる場所をつかみとったのだいぶエモい。そして「ダンスフロアを作りたいなら『Tokyo Terorr』やるでしょ」と思ってたら、この日の主役はラス曲の「Lonely lonely Montreal REMIX」で、もうこれは無印でもツヴァイでもなくドライなんだなーというのがはっきりして。私にとっては最初のコウテカが一番というのは揺るぎないと思うのですが(推しがいたから)、別物になったことでだいぶ引きずらないでよくなったので、むしろほっとしました。
お次はRHYMEBERRY。
後ろの人が「次は沸く系」と言っててちょっと面白かった。そういう認識なんですね。「今日はラップするアイドルさんたくさん出てるけど、RHYMEBERRYが一番かっこいいって証明しちゃうよ!」というMIRIちゃんの煽りからの「TOKYOチューインガム」。
直前のコウテカ3がかなり音のボリュームで押してくる感じだったので、音響に関しては「普通にいい音」という印象でしたが、「韻果録」「MIRRORBALL」で沸かせててさすがでした。
MIRIちゃん、何かの曲で入りを間違えて一瞬顔が曇ってたけど、すぐに取り返していたのにキャリアを感じました。今の3人、やっぱりバランスいいですね。
次は「バンドサウンドはオクタゴンに合わない」と言われながらも果敢に挑んだamiinA。まず、単純に音がでかくて振動がすごい!口の中が揺れて歯が痛くなるくらいでかい!
「な……、なんだこれ」と思っていたら、ライブは珍しく、内省的なテーマの「monochrome」始まり。低音聴かせた曲でスピーカーを活かそうという作戦だったようです。2人はいつも通りパワフルに動き回っていましたが、スピーカーの近くだったので音が強すぎてちょっとクラクラしてしまい、いつものピースフルな感動は味わえず。
オクタゴンはあちこちのスピーカーから音が出るため「いつもより歌いにくそうだった」という声を後で目にし、ちょっと納得できるものがありました。
シンガロング曲「canvas」が終わり、テントステージのグーグールルのために会場を後にしようとしたら、荒い息のちょっとドスの効いた声で「皆さん、新曲聴きたくないですか?!」という言葉から新曲「unicorn」!
ソリッドだけど、かわいらしさも残っているいい曲。でも、「今までのamiinAっぽくないな」と思ったら、かつてコウテカのキラーチューンを作っていたbounce a.k.a TESSEI TOJOプロデュースとか。前出の座談会でamiinAプロデューサーの齋藤さんとコウテカ3プロデューサーのjasさんがライバル宣言していたことを考えると文脈だ!!
グーグールルを観てからステージに戻るとゆるめるモ!のラスト2曲。「スキヤキ」聴けてちょっとお得な気分。後でセトリを調べたら「もっとも美しいもの」なんかも入ってて、なるほど、モ!ならこういう感じなのかというセトリでした。「SWEET ESCAPE」も聴いてみたいなと思ったけど、振り付け的に無理かな。
お次のGANG PARADEは被せあり。なので、これまでの演者より全体的に安定感のあるステージング。以前BiSのステージングを「運動会」と表現したことがあるのですが、ギャンパレの方はさらに器械体操的な一体感がありますね。
ヤママチミキちゃんがMCでギュウ農への想いを語る堂々とした姿がとてもよかった。ワンマン前にして気合十分という感じ。カミヤサキちゃんも楽しそうでほっとしました。
後半で披露された「FOUL」には両腕を振り上げる場面があるのですが、ふと後ろを向くと会場全体が手を振っていたのが壮観でした。
しかし、この日のVSオクタゴンの主役はMIGMA SHELTER。
音響も照明も、もっとも会場の人間が没頭しやすい状況を作ることが出来ていたんじゃないでしょうか。トランスの過剰なドラムが衝動を誘い、攻撃的なまでに降り注ぐレーザーがトリップへの引率を果たす、もうアイドルだかなんだかよくわからない祭事的な空間!
これはもう動画を観たほうが早いということで。
オクタゴンVSアイドルの感想としてはこんなところでしたが、ツイッター見たところ同じアイドルに対する感想でも、聴いている場所や音に対する知識によって感想が全然違ったのも含めてめっちゃおもしろかったですね。
「agehaでも体感したことのない低音!」という意見があれば「オクタゴンの本気じゃない」という意見もあり。また、ステージから近い場所で見ていた人が「そこまででもなかった」と言っていたと思えば、中央付近で観ていた人が「最高だった!」と言っていたり。現場では盛り上がったアクトがニコ生配信だと「がなっているだけに聴こえて辛かった」という評価だったり。逆に現場では「ちょっと音が物足りないかな」というところが配信でしっかり声が聴こえていて好評だったり。
まあ、これは音響システムのことなので言葉にしやすかったというのもあると思いますが、この語彙の豊富さや感想の多様さは、間違いなくアイドル現場の面白さのひとつだなーと。
やっぱり何かを観たら、そこから人が何を受け取ったのかを知りたいし、自分が気が付かなかった面白さに触れられたら楽しいじゃないですか。
この週は金曜はBADHOPのワンマン、土曜はSYNCHRONICITY’18、日曜にギュウ農フェスというスケジュールだったのですが、そういう意味では断トツ、比べ物にならないくらい日曜が楽しかったです。単純なライブの良しあしはもちろん大前提だけど、後でワイワイ出来るかどうかってのも魅力のひとつですよね。
さて、その他で観たアイドルさんたちのこともざっくりと。
ラップするアイドルさんトップバッターのlyrical school。ラスト2曲から入場。risanoちゃんのハスキーな声の存在感がやっぱりいい意味で異物感あります。「now!」が今の体制化で生まれた曲で一番耳を引くと思うのですが、次のアルバムに入らないのはいざという時にシングルで切るつもりなのかな。
現代アートアイドル、・・・・・・・・・。
実際観てみるとダンスがかなり激しくてゴス寄りの黒ワンピとのギャップがすごい。最後にアブストラクトな曲に合わせてコンテンポラリー寄りのダンスをやっていたのが面白かったです。目を隠しているせいでどうしても属人性が薄くなるから、逆によりパフォーマンスに集中する部分があるのかも。
[2018.04.08] dots tokyo ギュウ農フェス春のSP2018
野外ステージで校庭カメラアクトレス。衣装が暑そうだったけれどメンバーがとても楽しそうで、それが客に伝搬していく様子が見て取れてニコニコしてしまいました。Star flat Wonder Lastがオタクを大移動させる曲になっていたのとか、野外ステージだったのでオタクの演出でシャボン玉が舞ってたりとかいろいろ面白かったです。園田あいかちゃんが歌詞をすっとばして一瞬真っ白になっていたのをお姉さんたちがなぐさめていたのもよかった。あと、真田さんの声ラップで映えますね。
Someday Somewhere(ラストアイドルファミリー)。木村美咲ことMISAKIちゃん観ようと思いメインステージへ。曲とかパフォーマンスとかピンと来なかったんですけど、美咲ちゃんは遠目でもわかる高くて品のよさそうな衣装が似合っていて、くわしくは知らないなりによかったなあと思いました。
現在4人のThere There Theres。なるほど、噂に聞くとおり破れかぶれに全力だった頃からすると洗練されてるなあと思いながら観ていたのですが、やっぱり一番印象的だったのは「asthma」でした。
あのイントロずるいですよね。不思議と心を洗うものがあって、なぜか泣きそうになってしまった。中央のウーファーを取り囲むように出来た巨大なサークルがいい意味で本当に子供っぽくて、これぞアイドル現場って感じがしました。
私服が衣裳の校庭カメラギャル。きゃちまいはーちゃん、どんどん攻撃的な振る舞いが似合うようになってて楽しかったです。しかしアイドルたくさん見てから聴くと、改めて変な歌詞だし、それでオタクが盛り上がるのも変。
Maison book girl。ブクガは曲調の変化にうまくストーリーを乗せている印象ですが、今回は照明がそれに合わせて細かく切り替わり、緊張感を高めていました。
ステージ近くで観ていたのですが、特に推しがいるわけではないので、ダンスの内容的にも全体が見渡せるところの方が楽しめたかなと。
BiSはnerve始まりでこの日一番の沸きでした。しかし、「血気盛んな若い子が多いとツライね」ということで後ろへ下がる。ロックアイドルたくさんいるけど、SCRAMBLESの曲って絶妙にいかつすぎなくて、微妙なさじ加減で歌謡曲っぽさがあるのが強いなあ。改めて、これは人気の出る音だと思いました。ライブ自体もよかった。
柳沢あやのちゃんグループアイドル再始動のグーグールル。ほぼ何も見えなかったので何とも言えないのですが、曲としては明るいベルハーかな? 朝比奈るのちゃんには頑張ってほしいです。皮肉とかでなくて、またいい感じの現場で再開したい!
というわけで、のんびり回れて、色んな人とおしゃべり出来て楽しい一日でした。後は、レーザー演出がとてもかっこよかったのがうれしかった。地下アイドルがああいう演出を背負ってライブやるところとか観られないですし、ワンマンでもないのにあんなに曲にぴったりあわせて準備してくれるなんて普通あり得ないんじゃないでしょうか。
あとは、これだけ気合いの入ったイベントを運営してくれたギュウゾウさんのためにも窃盗や不正入場という問題が解決できるといいなと思います。
渋谷TSUTAYA O-EASTを中心に開催される回遊型フェスのSYNCHRONICITY’18。このメンツで5800円ですか、今流行りの「実質タダ」じゃないですかということで行ってきました。
Have a Nice Day!
MCちょい滑ってて、本人も客もあがるまで時間食ってたけど、やっぱハバナイは曲がキラキラしてて好き。音源もっと聴こう。正面で踊ってたタイダイシャツの人のステップがすごかった。ハバナイを途中で出てスペアザへ。
3階まで人ぎっしりで、肉の壁で音が遮られているのがわかった。軽く踊れて、時々少し切ないビートが気持ちいい。リズムの刻み方が優しくて、でも高揚感がちゃんとあって、生で聴く甲斐がある。最後の方はずっと踊っていた。
大比良瑞希
チラ見。小林うてなを加えての編成。うまく説明できないけれど、ステージでの雰囲気とかツイートとか、いい意味で理想の高さを感じる人。
Limited Express (has gone?)×ロベルト吉野
1月末前のリリースパーティー以来だけど、ステージもフロアもパワフルになっていてびっくりした。
しょっぱなからYUKARIさん(なぜかさんをつけてしまう)がイスを持ってフロアに降りてきたり、ブエノスの階段の柵にぶらさがって叫んだりと、とにかく客煽りとパワーが半端ない。
アイアンメイデンのカバー曲で、クリーチャーの仮面を演者や客にかぶせてうろつかせる趣向があるのだけど、この日のクリ―チャー役はガン上がりの白人男性。彼をそのままステージにあげ、肩を組みながら歌う姿は悪ガキのようでも、たくましい母親のようでもあった。
客もYUKARIさんのパワーに負けていない。とにかくモッシュが激しい。しかも、運動会みたいな無言のルールありのモッシュじゃなくて、完全にタガを外しに来てる人たちによるモッシュ。あんなにガンガンぶつかってケガをしないのもセンスなのか。
最後はフロアの中央に置いた椅子の上で天高く手を伸ばすYUKARIさん。そのイスの周りを客がぐるぐる回りながら踊って終わり、という情報量の多すぎる25分間。2014年頃のせのしすたぁやStereo Tokyo並みのお祭り現場だった。
あと、何かの曲で一箇所ロベルト吉野の長めのDJルーティンが入るところがあるのだけど、そこがタイトでかっこよくなってて、全体的にバンドとしての音楽的強度も上がってるなと思った。
メテオナイトで観た曽我部恵一は、一見穏やかな雰囲気なのに詩がこちらの耳にこびりつく強烈なものだったし、最近アルバムも聴いてたので楽しみにしていたけど、なぜかあまり耳に歌が入ってこなかった。3階で観ていたのがよくなかったのかな。ただ、演奏は高密度で盛り上がってた。だからこそ、ちゃんと聴けなかったのがもったいない気持ち。
外に出てつけ麺と餃子をチャージ。
WONK
O-WEST入場規制。
音源はかなり聴いてたので楽しみだったバンドのひとつ。最初にドラムだけがステージに入ってソロを叩いた後、徐々に人が揃ってくる演出がかっこいい。
演奏も音源と遜色なくてレベルが高いけど、逆に音源以上の感動がない物足りなさが残った。特にボーカル。ただ、エモーションで押す音楽でもないし、そういうものなのかもしれない。ぎゅうぎゅうのライブハウスより、座席のある箱で観るのが正解かもとも思った。
……とか思っていたらベストコンディションじゃなかったよう。またの機会を待ちたい。
歌詞を飛ばしたケントナガーツカと、機材を忘れてセトリを変えざるを得なくしたコーヘーアンドーの罰ゲームらしい。 https://t.co/OgzfjkiTyp
— Arata Hikaru / pxr. (@arata_pxr) 2018年4月7日
あとは、中盤で一瞬フロアに手拍子が起こり、いつの間にかパラパラと続いていったのだけど、それがさして盛り上がりもしないまま消えていったのに苦笑いしてしまった。
GDJYB (Hong Kong)
toe待ちの間、「すごくのびやかで気持ちのいい音と女性ボーカルが聴こえるな~~」とのんびり聴いていたら、MCのつたない日本語で香港のバンドと知る。「あれ?」と思った確認してみたら、このフェス実はかなり海外のアーティストを招聘していたのだった。来年も行くなら海の向こうのアーティスト中心に観てもいいかもしれない。
以前LOST AGEとの2マンを寝不足でちゃんと味わえなかったことがあって、楽しめるか期待と不安が半々だったけれど、すごくよかった。
生で聴くtoeの音は振動の中に湿度や温度までもが含まれているような豊かさがあって、音に包まれているような気持ちになれる。それが本当に気持ちいい。50分間ずっと、気持ちがふわっと空中に浮かんでいるようだった。
ウェットかつ洗練された演奏の合間に一度だけ入ったMCは「子供が出来たらもうちんことかいらなくなるし、ぽろってとれないですかね……」という内容で笑った。
渋さ知らズオーケストラ
今までに3回見ているけど、法政大学多摩校舎の学園祭、寿町フリーコンサート、横浜ジャズプロムナードでのドックヤードガーデンと、すべて屋外のフリーライブだった。通りすがりの人が巻き込まれていく様子を見ながら屋外で踊り狂うのも問答無用に最高だったけれど、ライブハウスで観るのは初めてで、期待でワクワクしていた。(余談だけど、アイドル現場で出来た知人がこの時の法政学祭の運営の一人だった)
セトリは細かくわからないけど、1曲目にナーダムでワーッっと人が集まってきて、そこから時折フリーセッションを挟みながらだんだん場があったまっていく1時間の流れが本当に楽しかった。
ダンサーは白塗り2人、バナナを振るだけの人が4人だったかな。しかし、バナナ振るだけの人しんどくないか?
合間のMCで玄界灘渡部が「あれっ?!神奈川県にいるはずの人がいる!!」「うちのリーダーがダブルブッキングかまして……! 『あ~、今日は携帯で指示するフリースタイルライブか。新しいな~』って思って袖を観たら、あれ?! いるってなって……」と暴露。
ちょっと腹の出た不破大輔は、煙草を吸いながら悠々と指揮をしたり、時々メンバーに話しかけたりしていて、その存在のわけのわからなさに気持ちがワクワクする。
最後の本田工務店のテーマ。「ジャン!!ジャン!!!ジャンジャア~~~~ン!ジャジャジャジャジャジャジャ~~~~ン」の時に、フロアのみんなで音に合わせて腕を振り上げている瞬間の「自分たちの身体からは音は出ないけど、一緒にこの場で音楽を作っている」という陶酔が、泣きそうなくらい最高だった。
この日はそのままアンコールが発生。最後の1曲を演じた後、不破大輔が主催の麻生潤を呼び込んで感謝の意を伝えていたのにぐっときた。
麻生潤はそこでちょっと泣いたらしく、ガヤにつっこまれていた。