まさご座で栗鳥巣さんにお願いした写真を引き取りに池袋へ。
印象に残ったことだけ書いときます。栗さんが『運命の人』というエッチな演目をやっていて、劇場であんまりエッチな気分にならない自分もそういう気持ちになりました。
サドっ気のある女性が懸想している男性にお酒を飲ませて寝込みを襲うという、文字にすると暴力的かつエロマンガ的な展開。撮り下ろしの長めのナレーションが入っていて、演劇的な臨場感があります。自分とは違う家庭的な女性を選んだ男性に対する切ない思いが表現されていてエッチでした。2018年に一度観ているのだけど、その時より自分の観る力が上がったのもあるかも。しかし、栗さんは尺八に対するこだわりがすごいな。
緑アキさんのストゼロOLがエアリアルポール演目で見応えありました。長身で肉付きのいい体格が映える。ミカドの細いピンスポットでの照明を背負いながら、正面を向いてポーズを切る緑さんが何故か羽を広げた孔雀に見える瞬間がありました。
浜崎るりさんは新旧のポップスを組み合わせたアイドルっぽい演目をやっていて、なんとなく「パワフルだな～。かわいいな～」と思いながら観ていたら、隅のほうで完璧な振りコピをこなすおじさんがいました。けっこう細かい振り付けなのにすげーと思って、ついつい両者が目に入るような目線で観てしまう。おじさんが最後までるりさんについていったので感服しました。
その後の伊東紅蘭さんのダンスは新しめのアイドルポップスの組み合わせ。振りコピもしやすそうだったのに、おじさんが無反応だったので、途中から来ていたNさんに「あのおじさんはるりさんにだけ振りコピするんですね」と話したら、「あの人はるりさんに命じられてやってるんですよ」との答え。おじさん健気だなあ。これぞ踊り子と客の絆ですよ。
