2020年はとにかくひたすら元気がなかったので、基本的には何見てもなんだかぼんやりしていました。「すばらしいのはわかるけど、心がくたびれているので気持ちが動かない」という感じ。そんな中、高揚を感じさせてくれた数少ないステージが若林美保＆倖田李梨のチームショー「Li2MiHOLiC」でした。
チームショーというのは二人以上でやる演目のこと。
これまで、栗鳥巣＆京はるな、みおり舞＆武藤つぐみのチームショーを見たことがありますが、コロコロコミックに18禁ギャグマンガが載ったらこんな感じという栗＆京チームに、「くるみ割り人形」を直球でやりとげるみおり＆武藤チームと、それぞれまったく違った面白さがありました。
今回のチームはこれまで観たものとはまた違ったド直球セクシー演目で、なおかつこの両者でしかできないであろう濃密さがたまらなかったですね。
オープニングはTシャツにパニエという地下アイドルのアンコールみたいな恰好の二人が歌いながら登場。おそらく二人でリリースした曲を歌っていたのだと思うんですが、若林さんの歌が堂々とへたくそすぎてポカーンとしました。社員旅行のかくし芸の時間みたいな……。
「ヒエー」と思っていたら、次は二人とも龍が描かれたチャイナ服に転身。ポールを活用し、体をくねらせて踊る姿の直球のエロさ。ご…極道の妻系……？ かっこいい～～。迫力のダンスを終えて、お次はそれぞれのソロに。
黒ランジェリーでポールダンスをクールに踊る若林さん、タイトスカートにワイシャツというできる営業部の上司みたいな服装で出てきて、服をかき乱しながらセクシーに踊る倖田さん。
ご自身の魅力を活かしたソロの後、メインはSM仕立てのショー。
赤い縄を持って登場した若林さんが挑発的な笑みを浮かべながら倖田さんを縛っていきます。そんな若林さんにされるがまま、とろりとした目つきで相手を見つめる倖田さん。人間を篭絡させるために地上に来た悪魔が、一人の女を捕える……みたいなストーリーが思わず頭に浮かぶ。
怪しげな笑みを浮かべる若林さんに導かれるようにして盆にたどり着く倖田さん。ストリップで大人気のあの歌手の曲が流れる中、回る盆の上で二人の女性を絡めながらポーズを決める様は最高にエロチックでした。
ロングの茶髪にパーマというアグレッシブな見た目の倖田さんが、黒髪ワンレンショートの若林さんに責められてるってのがこう、よかったですね。
見たことある人なら知ってると思うけど、基本的に今のストリップってあんまりわかりやすくエッチな気分にならないんですよ。別に「芸術だから」とかじゃなくて、セックスを暗示させる描写があっても基本的にステージの中で完結してる感じで、あまり煽情的な気分にならない。この辺は人にもよると思いますが……。
ですが、この日のLi2MiHOLiCは本当にエッチで、ついついポラの時にお二人に「今まで見たストリップの中で一番エロかったです」「私も若林さんに責められたいなと思いました」とか言ってしまいました。
大した会話ではないですが、普段接触では誰に対しても「すてきでした」くらいのことしか言わない私としてはけっこう脳が焼けた状態での発言だったんですよ……。とにかく、本当によいものを見せていただいて、お腹いっぱい！という感じで劇場を出ました。
とりあえず文章にしたけど、当日観たもののスケールがまったく伝わらない文章で自分にガッカリ……。読み返すとこの文章そのものに元気がなくて、それは当時の自分の精神状態を反映しているのかな。
とりあえず、何かすごいものを観たという感慨だけは文字に残しておきます。
