山形の芋煮を広めるためのロックフェスを三崎港でやるという不思議なイベント・芋煮ロックフェスティバル。
超絶おトクと噂のみさきまぐろきっぷのお試しも兼ねて行ってきました。
会場は市場を裏手に回った駐車場横の広場。運悪く荒天スタート。小雨が降り注ぐ中、寂しい客入りでのスタートでした。
印象的な瞬間だけ少し。
笹口騒音がYAOAY(やおやと読むらしい)という名前になっておりました。うみのての「もはや平和ではない」が好きだったのでどんなことをやるのかと思っていましたが、弱々しい自虐の挟まるMCと、これまたどこか弱々しいブルースのような歌の組み合わせ。これが小雨の降り注ぐさみしい風景とよく合っていました。
合間合間にお土産を買いに行ったり、お昼を食べに行ったり、ベンチで寝たり、大橋裕之に似顔絵を描いてもらったり(500円)して、あんまりがっつり取っ組み合って聴く感じではなかったのですが、The Fascismもmei eharaも気持ちよかったです。
トリ前出演のかもめ児童合唱団の出演者なのか、こういうイベントにしては珍しく小さな子が何人も走り回っていました。
アクト終了ごとに主催者による芋煮ロックフェスの解説とカンパのお願いが入りましたが、事前に録音した標準語のナレーションに主催の人の山形弁をかぶせていて、何だかほのぼのしていました。販売されていた芋煮は濃すぎず甘すぎずのちょうどよいお味でした。
主催者は「何とか晴れないものか」と心の底から思っているようで、何度も天気について口にしていました。
思い出野郎Aチームのスタート直前になんとか雨が上がり、テントを撤収してのライブがスタート。
アホみたいなこと言いますけど、楽器がたくさんあるので音がきらびやか。で、バンドとボーカルの歌い方のガサガサッとした歌い方のギャップがすてき。野球のユニフォームみたいな衣装がよく合っていました。
新曲の「去った!」に「失ってきた物が音楽に生まれ変わっていつかなくなる街に降り注ぐ」って歌詞があって笑ってしまいました。三浦市は消滅可能性都市指定受けてて、街のあちこちに移住を誘うポスターが貼ってあるから。
かもめ児童合唱団の頃には陽も落ち、オレンジ色の照明がステージの子どもたちを明るく照らしていました。
合唱団の子供達はおそらく未就学児から小学校中学年くらいまで。シンプルな歌声が神々しく、耳に届きました。手を振る場面でそれぞれがばらばらに、ある子はぶんぶんと力強く、ある子はゆっくりのびのび腕を動かしていたのがなんだかよかった。
でも、こういう小さい子にインターネットブルースとか言うツイッターのぼやきみたいな歌を歌わせるのが面白いと思えなくて、そこだけちょっと残念でした。
そういえば、ロックフェスなのにいわゆるロックの人あんまりいなくてちょっと面白かったですね。