アイドルを見ていてびっくりするのがオタクの人が当たり前のように週4とか5とかの数ライブに行くことですね。なんでそんなに時間があるの、お金があるの。そして、どうしてわざわざチェキを撮るの。
私が見ていたのはBiSのオタクばかりだから、性格的に極端な人が多かったせいもあるかもしれないが、アイドルに注ぎこんで会社を辞めたり、離婚したり、家を手放したりする人は別にBiSのオタクに限らないだろう。
狂気に身を投じる快感に酔えるかどうかが、身持ちを崩すアイドルオタクとそうでないアイドルオタクの境目のように感じる。
そうして毎日のようにライブの現場にいるオタクは本当に音楽とパフォーマンスに敏感だ。80点くらいのパフォーマンスでは容赦しない。
たまにしかライブに行かない人はパフォーマンスが80点でも「楽しかった」と言えるけど、毎日のように見ている人は「いや、本当の○○はあんなものじゃない……」と言い出す。これがもう少し進むと「最近やる気がなかったのでは」「チームの状態が」「予定調和感がある」「特定のファンにしかレスを送ってない」とかなんとか、具体的に文句が出てきて、言うことがプロデューサー化してくる。
何様だ!何様なんだお前ら!
とはいえ、そりゃ毎日見てれば鑑定家の目になるのは当然だし、いちばんいいライブをいちばん強い感動を持って受け止めることが出来るのもオタクだったりするので悩ましい。
本気の瞬間や特別な瞬間に立ち会えることの重さを、身をもって感じることが出来る。オタクはうざったいけど、そういう相手がいることは表現者にとっても救いなのだろうね。
分野を問わず、ただ好きなだけではいられない人がオタクと呼ばれているのだろうなと思う。
という話を友人にしていたら、彼女が後にSNSで「ファンは優しいがオタクは憎むという話」という表現をしていて、なんだか絶妙。
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