ホンのつまみぐい

誤字脱字・事実誤認など遠慮なくご指摘ください。

北千住の「おすしやさんの家たなか」で5000円コースと追加いろいろ

f:id:hontuma4262:20190326234645j:image

北千住の民家の間にある気さくなお店。たぶんご自宅かな?

普通の2階建ての民家の軒先をあがると、正面にカウンター、左奥にお座敷という作り。

お座敷と言っても、天上の高さは完全民家で、小学生が布団を敷いて寝ているところが容易に想像できる。足を伸ばしてくつろげる素朴さと、浮かない程度にお花や絵画を飾る気づかいのバランスが素敵。

 写真は5000円のコースだけど、弟がいろいろ頼んで、最終的に一人9000円くらいだったような気がする(いろいろ頼んだ分の写真は撮りそびれた)。ネタはどれも新鮮で、ゆっくり楽しく食べられた。お米がちょい固め。

懐石コースも用意できるような技術のある店主さんらしいけど、こういう手ごろな値段で、店のしつらえも含めて、庶民でも入りやすいお店を開いてくれるのは本当にありがたい。

f:id:hontuma4262:20190326234715j:image
f:id:hontuma4262:20190326234629j:image
f:id:hontuma4262:20190326234654j:image
f:id:hontuma4262:20190326234659j:image
f:id:hontuma4262:20190326234623j:image
f:id:hontuma4262:20190326234635j:image
f:id:hontuma4262:20190326234709j:image
f:id:hontuma4262:20190326234639j:image
f:id:hontuma4262:20190326234703j:image
f:id:hontuma4262:20190326234649j:image

御徒町の「らーめん 鴨to葱」と「egg baby cafe」

f:id:hontuma4262:20190326235304j:image
f:id:hontuma4262:20190326235315j:image

友人に誘われて行ったラーメン屋。

30人くらい並んでいて、入場待ちの列をさばく女の子が大変そうだった。飯待ちという高ストレス状態の客をコントロールできる人はすごいよ。尊敬してしまう。

ところで、私はおしゃれラーメン屋が好きじゃない。高い材料を使ってるのに調理はいまいちで、雑な味がするところがそれなりにあるからだ。それで謎に高いの、憎しみの対象でしょ。絵はうまいけどコマは割れないし、ストーリー作れないイラストレーター出身のマンガ家みたいだ。

この店はそういうことがなくて、小麦のにおいのするラーメンも、汁気の多い鴨肉の親子丼もどちらも美味しかった。こぶりなのでおなかいっぱいにしたい人には物足りないかもしれないけれど、私や友人にはラーメンと親子丼あわせてちょうどいいくらいだった。
f:id:hontuma4262:20190326235309j:image

その後は御徒町の高架下にできたegg baby cafeへ。写真はフレンチトースト。ふたりでひとつでちょうどいいボリューム。バナナがどっしり。フードはそれなりの値段だけど、コーヒーは350円。お代わり自由コーヒーが500円。

wifi完備だし、席間にちゃんと距離があって座りやすく、薄暗すぎず、明るすぎずでノマド(死語)にめちゃくちゃ使えそう。御徒町の店にしてはあまりにおしゃれなので、「これは潰れるのではないか?」と心配になった。その後はふたりで「日本はよくない!」という話をした。

中野の「湯気」で呑み会

中野の花屋兼中華料理屋。「湯気」という店名とこの外装で都会では勝ち。

おいしいっちゃおいしいんだけど、味が上品すぎて中華を食べたという満足感はいまいち。柿と青菜の炒めは初めて食べる味で感動があった。

下二枚は二軒目に行った四文屋。

f:id:hontuma4262:20190326230345j:image
f:id:hontuma4262:20190326230322j:image
f:id:hontuma4262:20190326230340j:image
f:id:hontuma4262:20190326230318j:image

f:id:hontuma4262:20190326230331j:image
f:id:hontuma4262:20190326230335j:image
f:id:hontuma4262:20190326230326j:image

f:id:hontuma4262:20190326230308j:image

Vampillia Celestial Hall Concert @永福町sonorium

Modal Soul

Modal Soul

  • Nujabes
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1800

 風を「暖かい」と思う瞬間が増えた頃に、歩きながら聴くNujabes

 まるで春の陽気のために用意されたBGMみたいで、薄手のコートをはおって音にあわせて歩くと、まるで自分が映画の登場人物であるかのように錯覚できる。

f:id:hontuma4262:20190325091928j:image

 3年ぶりくらいのVampilliaは永福町のソノリウム。聞き覚えのない場所だと思ったら、普段はクラシックコンサートなどに使われている箱らしい。

 天井が高く、内装は真っ白。キャパは100。客は木のイスに座ってステージを眺める。ライブハウスの傷や汚れを積み重ねた猥雑さに比べると、はるかに清潔でしんとした空間だった。

 しかし、小さな教会のようにも見えるその空間は、ライブハウスとは別の、異界への扉が潜んでいるようにも思えた。小さいころ読んだ児童文学の舞台にもなりそうな、何かの拍子にファンタジーの世界へ飛んで行けそうな。

f:id:hontuma4262:20190325092155j:image

 私はVampilliaを聴く時に目をつぶっていることが多いので、イスに腰掛けながら音楽が聴けるのはわりとありがたかった。

 目を閉じながら耳をすますと、頭の中にさまざまな記憶がぐるぐる回っていく。しかし、その記憶のほとんどは悪口とかコンプレックスとかプレッシャーとか、自分の頭の中にへばりついたゴミみたいなものばかりだ。

 美しい轟音にこの脳内のゴミ箱っぷりはそぐわないと思い、途中からこの音を元に絵画を描くならどんな絵になるだろうと思いながら聴いていた。

 Vampilliaの出す音そのものはずっと気持ちよく、蠱惑的だった。この世のどこにもない場所について、音を奏でているようなところがある。よく耽美的と言われるのは、そういうロマンチックなところだろう。自分の気持ちと音の波がうまく重なって、すっと没頭できる瞬間がたまにあって、そういう時間をもう少し長引かせることが出来ればいいなと思った。

 Endless Summerのツジコノリコさんのボーカルをモンゴロイドさんが歌っていたのは、いまいち間が抜けていた。間が抜けていると言えば、合間のMCでVMO兼任の細面のメンバーが「7月に梅田クワトロでワンマンをやります!……我々も、ちょっといい感じになってきたんじゃないでしょうか?」と言っていたのも、なんだか気さくすぎて、官能的でストイックな音とのギャップが面白かった。

 最後の一曲で、来日しているというゆかりの深いアーティストがゲストで1曲歌っていたけど、それまでにテンションを完成させたバンドと、まだ気分が乗り切っていないゲストのコラボレーションは、ちょっとかみ合いきらないものがあって、そのあたりも人間味があった。ブラックメタルバンドのAlcestのNeigeという人だったらしい。

 道幅の広い、静かな下町を通りながらの帰り道まで含めて、充実した時間だった。

f:id:hontuma4262:20190325125033j:image

the divine move

the divine move

 

 

放血神経締め鮮魚料理

 横浜の名店「香」で。

f:id:hontuma4262:20190321204944j:image

 放血神経締めという言葉がまるで椎名誠の古い小説みたいで、これは忘れたくないと思って撮影。ひでえ殺し方ですね。

f:id:hontuma4262:20190321204957j:image

f:id:hontuma4262:20190321205005j:image

 おいしさを解説するのは面倒なので、写真で。

f:id:hontuma4262:20190321205014j:image

f:id:hontuma4262:20190321205018j:image

f:id:hontuma4262:20190321205011j:image

f:id:hontuma4262:20190321205001j:image

f:id:hontuma4262:20190321205022j:image

f:id:hontuma4262:20190321205026j:image

2019年3月16日のらみたらたったが一番かっこよかった!校庭カメラガールドライ・セカンドワンマンライブ "Tear da Room Up" at.WOMB

 昨日、らみたたらったのツイッターアカウントが消えました。

 「ちょっと早いな」と思ったけど、卒業の時の健やかな空気がそのままずっと心の中に留め置かれたようで、それはそれでいいかなと思いました。

f:id:hontuma4262:20190321141622j:image
f:id:hontuma4262:20190321141627j:image

 たらちゃんの卒業ライブ、本当にいいハッピーエンドでした。

 本編1時間アンコール40分くらいかな。短いライブだったのはおそらく箱側の都合だろうけど(チェキ時に何か設営していたので)、それを不満に思わせない密度でした!

 やはり印象的だったのはソロ曲とChanges、そしてアンコールの構成でしょうか。

 ソロは各人が長いバースをしっかり聴かせてることに感動したし、Changesはまあ、歌詞が泣けますよね。校庭カメラギャルの「ウインターギャル」のビートジャックというのも熱いし。

何もなかったやつが何も出来なかったやつがたくさんの人間の前でラップしてるぜ

アイドルにスキルはいらないと言われた リスナーは自由だ ただアイドルも自由だ

コウテカやウテギャに影響受けてラップ始めた奴らだっているらしいぜ

いろんな人間がステージを降りた 好きにすればいいさ ただダセえことはすんなよ

Changes変わってく流れてく 仕方なくじゃなく

 

www.youtube.com

 今やすっかりアーティストの猫まみれ太郞くん、ほぼ私信だったのになんでいなかったん…!!

チンポジム vol.7&猫まみれサイファーに参加しました - ホンのつまみぐい

スマイル・アゲイン

スマイル・アゲイン

 

 

 後ろだったんでよく見えてなかったのですが、最後の「Lonely Lonely Montreal」って、メンバーがいつの間にかステージから消えてましたよね? あのビートをバックにオタクが名残惜しそうにステージを見る光景がめちゃくちゃよかったですね。

 その後、一人で現れたたらちゃん。シンプルな感謝の言葉と、これからのコウテカ3を応援してほしいという言葉。ほんわかした気持ちでいたら、その後にうぉーうぉーとぅーみーインダハウス!の「Tront lot」という構成がまた……。

 現地では納得いかない表情で後ろに下がる人も多くて。でも、私は経験則的に、これが正解というのもわかるからちょっと複雑な気分でした。

 けっこうな数の後方のオタクの人たちが「うぉーうぉーとぅーみーって誰?」「初期メンバーだよ!」と話すのを聞きながら、ツヴァイを知らない、ましてや最初期なんて全然知らない新しいお客さんをちゃんと連れてきていることにグッときていました。(とぅーちゃんは初期メンではない)

 ちなみに、私はとぅーさんだと気付かなくて、一瞬フロアにいたもるももるちゃん、しゅがーしゅららちゃん、りるはかせちゃんの顔をのぞいてしまいました。もるちゃん各メンバーのお別れにずっと顔を出していて、それを観るの毎度ちょっとうれしいですね。(今年はあめとかんむりもうちょっと動いてほしいな…)

 

 たらちゃん、でも本当にかっこよかったなー。

 tapestokってMCないし、昔はツイッターもちょっとセーブしてる向きがあって、メンバーがどういう子なのかがあんまりわからなかったんですよね。

 少なくとも、私がコウテカを観た2015年末はそうでした。で、たらちゃんは中でもあんまりどういう子なのかがよくわからない子でした。

 後で思うと、彼女自身がアイドルとして何がしたいかがはっきりしてなかったんじゃないかな。

 アイドルになる動機ってだいたい

・人前で表現したい

・ちやほやされたい、成り上がりたい

 がマーブルになってると思うんですが、たらちゃんって実はどっちもそんなに強くなかったと思うんです。加入のきっかけも「友達のオーディションにつきそいでついていったら受かった」だったし。たぶん、「何もしてない自分を変えたい」という気持ちだったんじゃないかな。

realsound.jp

 それが、コウテカがツヴァイになったタイミングで、いきなり校庭カメラギャルにコンバートされて、「たった2人で3~5曲で30分の地底対バンに出される」という弩弓の試練を半年以上与えられるという……。

 前も書いたけど、ウテギャのストーリーの主軸ってやっぱりぱたこあんどぱたこだったと思うんですよ。たらちゃんが従だったわけじゃないけど、ぱたこの上京物語とウテギャの世界観があまりにもぴったりあっていたから。それはリリックにも反映されていたし。

www.youtube.com

校庭カメラギャルpataco&pataco卒業ライブ「GAL HANDS UP」@中目黒solfa - ホンのつまみぐい

 だから、ぱたこが卒業しちゃってどうするのかなって思ってたところ、コウテカ3に出戻り。オタクにとってもメンバーにとってもリーダー的存在になって、そのまま勇退という流れは美しかったです。もう、間違いなく。

 そんなたらちゃんは2016年末に

この間、高校の同級生に会って、みんな結婚したり彼氏を作ったりしていて。ああ、うちは人生の一番濃い時間、大事な時間を使ってるんだなってやっと自覚してきて。その辺のリア充よりうちは幸せになりたいし、みんなのことも幸せにしたい!

 とMCで言っていて、私はそれを聞きながら、何となく「これはJasさんもオタクも責任重いのでは……」と思ってました。ウテギャって売れる音作ってるわけじゃないし、たらちゃんが「幸せになったし、みんなのことを幸せにした」と思えるような瞬間って作れるのかなって。

ヒップホップごっこのその先へ/校庭カメラギャル 1st e.p. 「スプラッシュマウンテンでざるそば」 リリースパーティ 「ウテギャ VS コウテカ2」 @新宿Loft - ホンのつまみぐい

 でも、コウテカ3での彼女はそういうこっちのスケールの小さい心配を裏切って、かっこいい音を生真面目に乗りこなしつつ、どんどん支持を広げていきました。

一方で、ステージから降りたときのほわっとした木訥さはそのままで。これはケンホーさんの受け売りだけど、「そのギャップの魅力に気づいたオタクがやっと増えてきた…というところも彼女らしい。」というのイイハナシですねー。

www.instagram.com

 2018年10月のたらちゃんのツイートに、

ソロ曲もらったそうで。
ハァ〜😂調子乗ってんな😂笑
ほんとみんなにもらってばっかりだ😂
みんな優しすぎかよ😂
最初の頃から失敗ばかりのやつがここまで見捨てられずにいて、ほんと幸せ者すぎかよ😂ハァ〜〜😂
ちゃんと"与える側"としてこれからもがんばります!!

— らみた たらった@コウテカ3/ウテギャ (@milky_talachan) October 21, 2018

  というのがあって、それ読んだ時に「与える側かっけー」と思うのと同時に、本当に「あ、幸せになったし、みんなのことを幸せにしてるんだ」と実感したのです。

 だから、たらちゃん卒業はそこまで違和感ありませんでした。なんか直接のきっかけがあったのかもしれないけど、それはプライベートの範疇で知らなくていいこと。私が知ってるのは「辞めても後悔しないだろうと思わせるくらい、たらちゃんがちゃんとアイドルになってた」ということだけだから。

 最後、ケチャや青のサイリウムが感謝を伝えるかのようにステージに向かって伸びている瞬間は本当に美しかった。ちょっとした寂しさや名残惜しさが伝わるところも含めて。

 個人的に、もうアイドル関連のエモブログ(自分で言うかと思うけど、まあ要件的にはこの表現でいいでしょう)書くの辞めようと思ってたんですよ。他人の人生を論評する要素あるじゃないですか、どうしても。書いてるお前は何様なんだという思いもあるし。

 NGT48の暴行隠蔽事件とか愛の葉Girlsのメンバー自殺とかあって、アイドルという制度そのものが嫌になった部分もあるし。

 でも、たらちゃんのふぁぼ欄を見ているうちに、「それはそれとして、やっぱり美しい瞬間というのはあるし、それを見たら言葉にしたいよね」という気持ちになってきて、久々にtapestok関連でちょっと長めの文書きました。

 ライブの翌日39度の熱出して、キャプとかコレしか取れなかったんだけど、たらちゃんマジでお疲れ様でした!

 あの日のらみたたらったが、間違いなく3年間で一番かっこよかった!!!

 f:id:hontuma4262:20190321141639j:image