おおっぴらにされるのを好まないだろうから詳細は書けないのだけど、「自分自身にとっての理想の女の子を演じながら人を笑顔にするのが仕事」の女の子が、その仕事で大森靖子の「IDOL SONG」を使っている場面に居合わせた。
今、この文章を書くために改めて歌詞を読みなおして、この歌があの状況にいかに似合っていたか、あの子がどんな気持ちでこの曲を使ったのかと考えて、胸がいっぱいになってしまった。
ねえアイドルになりたい すっごい愛をあげたい このいのちの使い方を 君に愛されたい
ねえもし君が他界したとしても君が 必要な分の幸せはあげられていたかな
これは、アイドルに「なりたい」歌なのだ。「自分は『アイドル』ではない、だけど……」とあの子は思っているだろうか。なんだか勝手に妄想してしまう。
※「他界」はアイドルオタクのスラングで、「ファン活動をやめること」です。
【MAD】大森靖子「IDOL SONG」RESPECT MAD
そして、最近ネットで話題になっているこれ。大森さん、かつては言葉が足らずに誤解されることもあったけど、このインタビューは本当にわかりやすい。でも、単純でもないし、一面的でもない。
大森さんは、いつでもブラッシュアップしていて、いつでも怒りを忘れないで、いつでも優しくあろうとしている。