流出していた大森靖子の巫まろに対するパワハラ記録音源を聞いた。
その後、「まろも悪いんじゃ」「盗撮はいけない」「これは愛情からしたことだし、よくあること」などと透明化しようとする一部の声に腹を立てていたが、しばらく時間をおいてまた聞いてみて、じんわりと気持ちが落ち込んだ。
情緒不安定なファンの子のDMに言葉を返していたのも、病身を押してライブに駆けつけたファンに寄り添い、葬式にまで駆け付けたのも同じ大森靖子だ。
「どういうことになるとこういうことになるんだ」というのが率直な気持ち。
それらしい理屈をつけて大森靖子の精神分析をすることはできるのだけど、あまりそういう気持ちにはなれなくて、ただ、「こうはなってほしくなかった」が胸に鎮座している。
私は、大森さん自身が「私には人を預かってプロデュースする能力がありませんでした。私の未熟さによって関わった人たちを傷つけてしまいました。申し訳ありません。ZOCは解散します」という声明を出す以外の選択肢はないだろうと思う。
傷つけられた人はそれでも大森靖子を許さないだろうが、大森さんはそれを受け入れなくてはいけない。
もしくは、パワハラを受けてのavexからの問答無用の終了宣告か。こちらは「どんなアーティストであろうとパワハラは許されない」というメッセージをavexが出すことになり、いい意味での社会的影響が大きいだろう。
しかし、どちらもないだろうとも思う。気が滅入る。
追記:解散しないだろうとは思っていたのですが、これは暴走を超えて悪質です。人の口をふさぐのに音楽を使ってはいけない。しかしこの後に及んで「靖子ちゃんを信じる!」できる人たちもなかなかすごいし恐ろしい。「自分たちは本当の靖子ちゃんを理解していて、彼女は助けてあげなきゃいけない人だから」という共依存なのでしょうか……。
今日靖子ちゃんと歌ってレコーディングしてMV撮ってきました。
— 巫まろ (@maro_kannagi) 2021年8月13日
聞いてください。https://t.co/nn19eldQis
2021/9/4 大森靖子と巫まろが問題発覚直後に撮ったというMVが公開されていたのですが、いつの間にか消えていました。
さらに追記:そしてNature Danger Gangのユキちゃんのブログもなかなかでした。でも、演劇界の話なんかを追っていった時も思いましたが、こういう認識ってけっこう生きてるんですよね。滅ぼさねば……。
しかし、こんなことしても一部のファン以外には「ああ、パワハラをごまかすために被害者を利用してるんだな」としか思われないだろうに、周りのスタッフが誰も止められなかったのも恐ろしい。大森さんが飽きて解散するまで放置という感じなのだろうか。