かつての校庭カメラガールのもるももる、ソロプロジェクトあめとかんむりで再始動。配信ですでに2曲発表はされていましたが、今回は初ライブということで、tapestokの主催イベント! ブッキングはもちろん、会場装飾もいい感じ。
kiki vivi lily
マリンキャップに蛍光イエローのTシャツとレザーのミニスカートという甘すぎない可愛さの衣装で登場。
安定感のある歌とシティポップ風味のトラックで、気持ちよく聴ける90年代風味のシティポップ&ラップ。
福岡から来ているらしく、ちょいちょい西の言葉が挟まるMCにほっこり。歌詞で描かれる女の子はあまり生々しさがないのでギャップが面白い。
MCpero
ラウンジのDJブースの前にショートボブでナチュラルメイク、白のTシャツにデニム色のバギーパンツの女の子がいて、「あ、今日はドルオタじゃなさそうな雰囲気のある女の子がいる」と思っていたらMCperoご本人。
ジャケットやアー写ではロングヘアだったので気付きませんでした。
ドクマンジュくんが彼女のアルバム「ひとりあそび」を面白がっていて気になっていたラッパーのひとり。
そっけない表情のまま「かかとつぶしたうわばき 思い出はいいことで上書き」というラップするというスタイルはともすれば簡単に「サブカル」のくくりに入れられてしまいそうだけど、彼女の場合はビートがおかしい。
重めのドラムが無愛想に配置されたビートに、時折挟まるキュートな電子音。ポップに寄せきってない低音のインパクトと、どこかいたない声質との組み合わせの妙がクセになる。うお……。これ、めっちゃ好きっす。
MCでは「私は足立区で働いてるんですけど、久々に渋谷区に来たら街歩く人がみんないけすかなくみえて」。わかる! 中目黒高そうな飲み屋ばっか。
音源では低音のインパクトが削がれてしまってちょっと残念。
- アーティスト: MCpero,CHOP THE ONION,BAOBAB MC(JABBA DA HUTT FOOTBALL CLUB),泉水マサチェリー(WEEKEND),YOSA,食品まつり a.k.a. foodman,TSUBAME(TOKYO HEALTH CLUB),小山秀一郎(中小企業),Chic Alien
- 出版社/メーカー: OMAKE CLUB
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: CD
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大比良瑞希
シティポップのくくりに入れてしまっていいんでしょうか。
エレキギターかかえて足で機材いじりながら、安定感のある声でしっかりした歌を聴かせてくれるの、アイドルやラッパーにはなかなかないボリューム感がありました。
ちょっとハスキーな声にR&Bっぽい苦さみたいなのもあって、そこがまたマッチョすぎず甘すぎない雰囲気とあっていて気持ちよかった。
動画でもかっこいいですね。
あめとかんむり
レインコートっぽい浅葱色のジャケットで登場。
アイドルだった頃の彼女を思い出しながらドキドキしながら見てしまいました。
重量感のあるトラックともるちゃんのひっかかりのある声の不思議なマッチング。ああ、こういうのをハウスミュージックっていうんですね。
新曲のrain raderは配信済みの2曲よりピアノが目立つ、メロディアスな色調の音。どういう形で続けるのかわからないけど、アルバムという1パッケージで世界観をかっちり構築したのを聴いてみたくなる感じ。
途中のMCでは、「私がtapestokの音楽を守ります」と宣言。なんとなく腑に落ちた気持ちに。
最後はDJオーガスタことおやすみホログラムの八月ちゃんのDJ。率直に言ってめちゃくちゃ下手くそでした! というか、「DJの良し悪しわからない」ってちょっと前に書いたけど、「これが下手なDJか!」と思いました。でも、8mmでの持ち歌「センチメンタル」を流しながら歌ってくれたのはとてもよかったです。ハハノシキュウさんの、同じ単語を繰り返し使って堂々巡りの感情表現するリリック、ほんと女の子のナイーブさに合う。
最後にもるちゃんが出てきて、八月ちゃんと乾杯。
「ありがとう! 唯一の友達」というもるちゃんの言葉がインパクト大でした。
前回のtapes loungeもそうだけど、tapestokがちゃんと組んだイベントは音楽的に満足度が高くてGood。現場でお話しして下さった方々ありがとうございました。
前回の感想はこれ