今さらこんなんで面白いと思えって言われてもなーというのが正直なところで。
批評的目線で解釈すれば2ちゃんねるの書き込みにあった
185 :ファンクラブ会員番号774:2014/01/31(金) 03:16:03.09 ID:4HkN07V7
わあん、これじゃ、「自分をアイドルと言い張る風俗嬢」そのものじゃないか!
堕ちたまんまで終わらせるんだねぇ、マネジャさんは...(苦笑)
に尽きるのだろうけど、別にそんな作られた演出いらんし。
誰だったかな。アイドルにくわしいライターさんか誰かが「『パチンコ屋で歌ってます』みたいな子もアイドルって言い出す時代」って言ってて、無名の女の子たちの中にメンバーを放り込む演出は確かにアイドル戦国時代の終焉を飾るのにふさわしいのかもしれないけど。
でもオタクはそんなのよりメンバーがキラキラニコニコしてるところがみたいんだよ!
BiSさんはよく「エモい」って言われるけど、それは「大人のせいでろくでもない目にあわされてる女の子達が必死で頑張ってるうちになんか想定外の『巻き込む力』が発生する」という偶発的な化学反応から生まれるものだと思ってたので、こんな大人がやっつけで作ったものを形にされてもなあ。
と、思いました!
たとえばメンバーが第3者としてこれを見た場合に、かっこいいと思えるのだろうか。劇団員だったウイぽん(ファーストサマーウイカ)はどう思っているのだろうか。
あと、歌詞が過去の歌からの引用が多すぎるのも気になった。引くからには過去を超えなくてはいけないはずだけど、それは出来ているのかな?
そもそもPVに余計なセリフはさまりすぎでメロディーも歌詞もよくわかんないから、曲として評価しづらいし!
とか!なんか!いろいろ気になりました!
曲自体は現場や音源で聴いたら評価が変わるかも知れないけどね。
ところで、このPV発表とほぼ同じ時間帯に、この間のブログに書いたシバタさんの他界(アイドルオタク用語で応援をやめること)宣言とも言うべき「大切なお知らせ?」が更新されていた。
そしてPVよりブログ読んで泣いた。
今のアイドル文化に馴染みのない人にはちょっとわかりづらいかもしれないけれど、地下寄りのアイドルはオタクとアイドルの距離が近い。本当に近い。だから、盛り上げ上手でアイドルを引き立てるのがうまいオタクがつくと「現場が楽しい」という評判が人を呼び、アイドルとオタクが両輪となって大きく転がっていく。
BiSさんは運営が禁止事項をほとんど作っていないこともあって、オタクが作り出すネタの濃度が尋常ではなく、それ自体がひとつの物語となっていた。(この辺はまた別にどこかで書きたい)
リンク先のブログにも少し書いてあるけど、シバタさんはユフちゃん(現・寺嶋由芙)の脱退や、サキちゃん(カミヤサキ)の100kmマラソンなどを通し、BiSさんの物語に本気でコミットしていた研究員(BiSオタクの総称)のひとりで、「オタクまでこんなに物語を持ってるBiSすごいなー」「アイドルを本気で応援するってかっこいいなー」と思わせてくれた人のひとりなので脱退はとてもさびしい。
アイドルはオタも含めてコンテンツとはよく言われることだけど、BiSさんはそれが特に大きいので、彼が「他界」じゃなくて「脱退」という言葉を使ったのもなんかしっくりきてしまう。
演者とファンなのだけど、ちょっぴり戦友のような関係でもあって。これは勝手な推測だけど、シバタさんが「申し訳ない」という言葉を使うのは戦場にメンバーを置いて去っていくような後ろめたさがあるからなんじゃないだろうか。
だけど、好きだから辛いし。
嫌いになりたくても嫌いになれないのが本当に辛い。
「大切なお知らせ?」より引用
BiSさん、嫌いになれれば楽だ。
でも、そんな簡単になれない。
そして、いつか本当に嫌いになってしまうんじゃないかという恐怖と戦うのがかなり辛い。
私もときどきBiSさんを応援し続ける自信がなくなるから、他界した人たちをちょっとだけ羨ましくも思う。
でも、もうちょっとがんばります。
Sさんお疲れ様でした。
それでは聴いてください。
「あの頃」(kyousyuku ver)
からの「Hi」!