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小学生がセックスという自覚もなく、遊びで性行為を行ってしまい妊娠するというトンデモ設定まんがです。
「大人には最後まで妊娠を隠し通したままで、クラスの皆の協力で出産する」というこれまたトンデモなのですが、楽しく読んで、最後は心から出産を喜んでいました。
ネットで感想を拾い読むと、妊娠から出産にいたるまでのリアリティのなさをかなり指摘されています。また、話の展開は冷静に考えると「これ、犬の出産でもよかったんでは……」というわりとベタな構成。
「あれ、これ別に小学生妊娠とかでなくてもよかったんでは」あるいは「設定を活かしきってなかったのでは」とフッと思ってしまったのですが、全3巻たっぷり読者を「妊娠から出産までの物語につきあわせる」というのは「小学生」という設定あってのことなのだと思います。出産した時、達成感あったもんな。
きちんとした性教育をしようと努力する理想主義者の新卒の女の先生が学校や親からはじかれる様子や、父親に当たる少年のテンションの低さを描き出すさそうあきらさんの乾いた絵と目線は変わらず魅力的でした。
*こちらのレビューがとてもよかったです。なるほどなあ。
http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20081001
このマンガでは、小学生が妊娠をし、出産をする。この小学生が妊婦というおかげで、愛だの恋だの語る前、避妊しないのが悪いと責められないようにうまく設定されていて、考えさせられた。
「妊娠のメカニズムをよくわかっていなくても、子どもはできる。愛や快楽がなくても、子どもはできる。では、それでできた子は、どうすべきか?」
正解はない。結局、その事態に直面したときに、どうするか。その時々で受け止めて、周囲が支えるしかないんだろうなと思う。なにが幸せかは、事情が違い過ぎるしな。