行った現場の感想はなるべくすべて書きたいのですが、リリイベとかだと特に大きな事件が毎度あるわけじゃないのでエントリ立てるのもなーって時があって放置しがち。
とはいえ、やっぱアーカイブとして残しておきたいのでまあぽつぽつと。
Especia「Wizard」 タワーレコード横浜ビブレ店 2月17日
ちょっと前にEspeciaオタの方々と呑んだ時に「生で観たことはないです」って言ってしまったけど、この日観てましたね……。結果的にウソをついてしまった。5人の時の印象が強かったので、パッと出てこなかったのもありますが。
解散直前のもう数えるほどしかライブがないという時期。メンバーもオタもまだちょっと状況を受け止めきれてない印象でした。ライブはいい意味で品がよくて、この路線なら逆にもうちょっとしっかり「音楽を売る」ことに注力できたのでは……と思った記憶があります。まあ、そんな初見が思うようなことは運営もオタも考えてただろうと思いますが……。個人的には富永さんの少し切なげな雰囲気が好きです。別現場で知り合った方々もいらしてましたが、解散直前のリリイベという状況でどう声をかけていいのかわからず、そっと離脱。
Especiaのオタさんたちは、後に3人態勢時のセトリやMC、ラジオの書き起こしにイラスト、楽曲レビュー、妄想インタビューなどをつづったファンジンを制作・発表していて、「記録しておかないと何も残らないのでは」という切迫感があったのかなと思って少し切なくなりました。とはいえ、自分たちの愛情を未来に向けて共有できる形で残したオタの方々には本当に尊敬しかないです。レビューなどの音楽的教養のたしかさやデザインの美しさも含めクオリティが異常と言えるほど高い。なにより、こんなにたくさんの人を動かした存在だということ自体が、ある種価値の証明になっていると思います。ツイッターで「忘却に対する抵抗」と表現したら制作した方々に喜んでいただけたのは、ちょっとうれしい思い出。
↓からダウンロード出来ます。
www.southwardfantasyassociationsoceiety.com
寺嶋由芙「天使のテレパシー」タワーレコード川崎店 3月24日
たとえ川崎が品川から20分くらいでも東京と神奈川って集客違うんですが、なんだかんだかなり人集まってるのは由芙ちゃん、ファンに信頼されてる感じ。
ただ、何となく客の年齢層あがったなと思いました。ずっと応援してる人も、新しく入ってきた人も。バンドとかだと客と一緒に年を取るって、どっちかというとイイ話のはずなんですが、アイドルだと「若い人に入ってきてほしい」と思ってしまうのなんなんでしょう。
いわゆるアイドルソングの「天使のテレパシー」に、カップリングは町あかりによるなんちゃって演歌「終点、ワ・タ・シ」。ただ、やっぱり「ぜんぜん」や「#ゆーふらいと」が盛り上がっていた印象。フロアの反応も含めて安定感のあるライブで、「でも、それだけじゃダメ」という状況だからいろんな楽曲にチャレンジしているのかなと思ったり。
この日彼女が告知していたワンマンライブの日はやなことそっとミュート、Especia、ゆるめるモ、東京パフォーマンスドール、みきちゅのワンマンライブがあり、「ああ、年度末なんだな」としみじみ実感させられました。言うまでもなく年度末解散・脱退も多かった……。
寺嶋由芙 (Yufu Terashima) / 天使のテレパシー
東京女子流 2017 tvk 秋じゃないけど 収穫祭、横浜公園野外ステージ 5月27日
横浜公園にステージを作っての野外イベント。行く予定なかったんですが、唐突に中江ちゃんの顔が頭に浮かんで見に行ってしまった……。あまり女子流の楽曲にはくわしくないのですが、古い人気曲も新しめの曲もある程度のクオリティに仕上がってるところがさすが。
白い衣装で滑らかに回る姿が正統派のかわいらしさで、次に控える関内デビル(DISH//の子が参加している番組)待ちの女の子が「可愛い~~」と口にしていました。女子流は戦略についていろいろ言われているけど、まだまだ若い彼女たちが、ちゃんとエンターティナーならびに表現者たらんとしているのはやっぱり強みだなと。久々の中江ちゃんはデコ出しがちょっと大人っぽいようなやんちゃなような感じでよかったし、もちろんほか3人もほがらかでかわいらしかったです。
東京女子流 8/31シングル「深海」Hi-ra Mixのダンス&リリック
BiS「SOCiALiSM」 タワーレコード横浜ビブレ店 5月31日
カミヤサキがピンク坊主になってアヤ・エイトプリンセスとトレード加入。もうWACKについていく心の体力はないのですが、「サキちゃん元気かな」くらいの気分でのぞきに行きました。
前日の新メンバー加入ワンマンの評価も高く、人であふれる会場。そして、久々に聞いた「BiSの○○担当○○で~す」的自己紹介に衝撃を受けました。963みたいな高校1年生のあっさりした自己紹介ならそんなでもないけど、BiSはみんな大人だから、改めて聞くとすごくアンバランスでお遊戯会的。いやー、つい1年位前までPOPの自己紹介とかほほえましい気持ちで聞いてたのにな。ライブはnerve、primal.など既存曲も多く、それぞれの曲の良さを実感。堂々としたパフォーマンスと豊かな表情のサキちゃんは、今までで一番「望む姿でいる」のかもしれません。スパイシーなビジュアルに反して生で観ると身長160cmの身体はとても細くて小さいのが印象的。あとは終始表情が固まったまま、まわりを観ながら踊るももらんどちゃんがインパクト大。「初期のヒラノノゾミちゃんこうだったんだろう」という感じで、話題になるのもわかりました。
amiinA「Valkyrie」 タワーレコード横浜ビブレ店 6月12日
15分くらい過ぎてからの途中参加。さすがにライブハウスほどの熱気や爆音はないものの安定したライブ。やっぱりアイドルオタだけじゃなくて、いろんな人に見てもらいたいなあ。ただ、ふたりとも小さいので後方だとダンスが見えなかったのがちょっと残念。でも普段なら「別にダンスなんて見えても見えなくても」みたいなところもあるし、amiinAには求めてるものの水準が違うのを実感。しかし、現場の年齢層が高くて保護者会感はんぱなく、ちょっとヘコみました。
ここからちょっと雑感。
私がアイドル現場に行くようになったのは2013年からなのですが、その頃に比べて明らかにシーンが縮小している中、生き残れるのは「自分が与えているのは何か」をきちんと理解している人たちなのだと最近よく思います。無策で始めて無邪気に突っ走れる時代は終わってしまい、職業観をしっかり持っていない人は生き残れない。(このへんは自戒もこめられています)
もちろん、しっかり本人が自覚を持って活動していても、運営がうまくいかなくて消えちゃう場合もありますが。そういう意味では、解散のアナウンスもなされず、ひっそり消えていったStereo Tokyoのメンバー・西園寺未彩ちゃんはとても尊敬できる人でした。
同じ状況をそれぞれの立場で頑張ってきて
同じ空間をそれぞれの立場で感じてきて
それを見てくれたひと共感してくれたひと応援してくれたひと興味をもって(叩いて)くれたひと
支えてくれたパリピがいて
やっとStereoTokyoでした。
さわがしい音楽と話題で
台風みたいに通り過ぎたあの時間を
みんなはどんな気持ちで思い出すのかな?
あんなに激しい現場だったけど
思い返すと穏やかな気持ちになるよ。
楽しいって何だっけ?って聞かれたときに
ああいうの!って感情を指差せるの(●>ω<●)/♢キラキラ
誰に何と言われようと誇らしいよ♪
本当に何も考えずに生きれるときなんて中々ないから
そんな瞬間があったpartyはすごい体験だったなっておもう!
意味なんて考えない時間が
意味になることを知ったよ(●>ω<●)/♢キラキラ
解散後のブログ。お別れについて、詳細は濁しながらこんな本質的な文章をファンに向けて書いてくれるの、本当に誠実。アイドルという皮をかぶりとおしたプロフェッショナルな彼女だからこその言葉。EspeciaもStereo Tokyoもあれだけ愛されていたのにな……。シーンが縮小した分粗雑な運営が減るかと思ったら、ひどいところはよりひどいままなのが悲しいです。ひどさで言えば、つばさなんてくらべものにならないくらいひどいところもあるのがまた……。