ホンのつまみぐい

誤字脱字・事実誤認など遠慮なくご指摘ください。

「よるのふくらみ」窪美澄

 タイプの違うイケメン兄弟ふたりと幼なじみの女の子。タッチを彷彿とさせる古典的なシチュエーションの三人。しかし、「よるのふくらみ」の登場人物は夢と希望にあふれた恋愛盛りの高校生ではなく、社会人数年目を迎えてそれぞれがそれぞれの場所でくたびれている男女です。物語は女の子みひろと、お兄ちゃんの圭祐が同棲をはじめてしばらく経ったところからはじまります。

 コンビニのエリアマネージャーという激務についた圭祐と保育士のみひろは長いことをセックスをしておらず、いつのまにかふたりの間には微妙な距離が出来てしまいます。みひろに対する好意を捨てきれないでいる弟の裕太が、ふたりの異変に気づいたのをきっかけに、3人の関係は少しずつ変化していきます。

 連作短編の形を取っている本作は「圭祐に大切にされているのに、身体的に満たされずに裕太と一線を超えてしまうみひろ」が、物語の最初の語り手です。

 みひろの人物像について、窪美澄はこんな話をしています。

――最新作『よるのふくらみ』のお話を伺いたいのですが、1章の主人公のミヒロちゃんの母親が、若い男と逃げちゃったというエピソードとともに、「いんんらんおんな(淫乱女)」という強い言葉がでてきますね。


窪 商店街のおばちゃんたちのような古い世代は、誰かが性のことにまつわるなにかを起こすと激しく攻撃するんですよね。それで、ミヒロはすごく否定的なわけです、自分を置いて出て行ってしまった母親に対して。
 だから、ぜんぶ母親が悪いって思っていたのに、その悪いところが自分にもあるじゃないか、と気づくわけですよね。衝動的なことをしちゃう、自分にもその種はある、だからかすかに母親のことがわかりはじめる。

――はい。

窪 もしかしたら母親がやったことはわたしが衝動的にやったことと近いのかもしれない。それはメンタルじゃなくて、身体のメカニズムとしてなにかわたしを動かすものがそうさせたのかもしれない、と。

――月のものであるとか、ホルモンであるとか身体の状態に気持ちが左右されるという。

窪 その上で恋愛感情があるということですよね。人間はみな、なにか身体のリズムや状態があって、そこにひきずられるようにメンタルが激しく影響を受ける。だから、したくない喧嘩もすれば、投げたくもない紙コップを投げるみたいな感じなんですよ。

 

ent.smt.docomo.ne.jp

 こうした日常で語りにくい苦しみを、小説を通して描き出そうとする姿勢はとてもこの著者らしいと思いました。ただ、本作では衝動を抑えきれないみひろの苦しみも、インポテンツ状態の圭祐のコンプレックスもある種のメロドラマに回収されてしまいます。それは、このジャーナリスティックな問いかけにそぐわない結末のように感じました。

 たしかに、同じ町でずっと暮らしているみひろや圭祐が、急に「旧来の規範意識からの解放」にたどり着いたら、それはそれで作為的かもしれませんが……。

 ただ、卑近な日常の描写は相変わらずとてもうまく、裕太の勤め先の不動産などリアルに店先を想像できます。読んでいるうちは面白いのだけど、読み終わってからが物足りないが結論かな。

 おそらく読み手によって登場人物への気持ちの入れようは変わるでしょうが、私が自分事のように哀れんだのは圭祐でした。長子、損ですよね。愛されタイプの裕太をうらやみながらみひろと結ばれようとがんばる圭祐は、吉田秋生のカリフォルニア物語のヒースと兄のテリーのようでした。圭祐幸せになってくれ……。 

※1年以上夜のふくらみという誤記を放置していました……。すみません……。

よるのふくらみ

よるのふくらみ

 

 

amiina かわいみいなラストライブ『Girl of Wind, Girl of Fire』@新宿・RUIDO K4

 

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風の少女、炎の少女。

イベントのタイトルそのままの、まるでジブリ映画から出てきたようなふたりの少女。

2月13日、風の少女が舞台から去り、炎の少女は大きな舞台を目指す決意を語りました。

ふたり組の中学生アイドルユニットamiina。そのまま本格派のミュージカルや、NHKのテーマソングとして使われそうな壮大さを備えた曲を、のびやかな明るい声で歌い上げる山井あみちゃんとかわいみいなちゃんのユニット。

小さな身体で踊る姿は可憐で軽やかで、細い背中がとても美しい。

どちらかというと陰のある曲と年齢高めのアイドルを好みがちな私ですが、12月13日に、校庭カメラガール目当てで行ったamiina主催イベントWonderTraveller!!!で、その品のいいほがらかさと運営のホスピタリティーに感動して、すっかりふたりのことを好きになってしまいました。

そんなamiinaですが、かわいみいなちゃんが脱退するとの知らせが年末に。

私は、音楽が大好きです。
この活動を通して、やる前よりももっと大好きになりました。
たくさんの音楽を聴いて、大好きなバンドやアイドルさんも増えました。
ただ、少しずつ自分たちのステージも大きく、応援してくださる人も増えていく中で、その責任の重さを感じ、いつからか、ステージは自分の立つ場所ではないかもしれない、自分はファンのみなさんの前に立つのではなく、友達と一緒にライブを観に行く、普通の中学生になりたい、あみや他のアイドルさんを応援する側になりたいと思うようになりました。

amiina みいなより皆様へお知らせ | amiina Official Web Site

続けるということと、やめるということは同じだけの勇気と覚悟がいる決断であると思います。
皆様には彼女のこれからの未来とamiinaの続いていく道を、これまで以上に優しく、厳しく見守っていただけますと幸いです。


あとひとつだけ言わせてください。
クソ寂しいよ!!!!

 

amiinaプロデューサー 齊藤州一

かわいみいな、amiinaについて | amiina Official Web Site

脱退に伴う運営のアナウンスも、みいなちゃん本人の言葉もあまりに誠実で、寂しいけれど、きっと最高のライブを観せてくれるだろうと思い、みいなちゃん最後のライブに足を運びました。

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会場のルイードに着くと、天井一面に可愛らしいフラッグが。ステージ上のバックフラッグはこの日のライブタイトルをデザインした洗練されたもの。「Girl of Wind,Girl of Fire」の文字を中心に、1羽の鳥は枝に止まり、もう1羽の鳥はビルの方へと飛んでいく。デザインした人の気持ちがぎゅっと詰まっているようでした。

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DJのおじさん(どこかの運営さんかな?)が校庭カメラガールとのコラボのcanvasを流しているのを聴きながら、12月13日のましゅりどますてぃ、もるももるのふたりが加わったcanvasを思い出していました。

時間が少し押して、ぴょんとあみちゃんとみいなちゃんのふたりがステージに。

「今日はあみがMCを務めます」と、ちょっぴり緊張しながら話し始めました。「ふたりとも高校に合格しました!でも公立の受験があるからがんばります」という話からの「まず最初はライムベリーさんでーす」。

■ライムベリー

今は高校生ふたり組のラップユニットとして活動するライムベリーは、サポートにDJのおじさんを加えてのステージ。

一曲目はいきなり……。MIKA☆RIKAの「下っ端」のイントロ。ズッコケるMIRIちゃんと笑うMISAKAちゃん、DJのおじさん。

ショットカートのMIRIちゃん、MAGiC BOYZにいても違和感ない美少年ぷりです。MISAKAちゃんはツインテールの似合う、絵に描いたような可愛らしさの美少女。

MCでMIRIちゃん「下っ端ですが今日ライムベリーが一番盛り上げちゃうんじゃないのというくらいにしたいと思います。今日は歴史に残るくらいの卒業ライブに…」と、話し始めたところで、DJのおじさんの横で踊り出すMISAKAちゃん。「だからお前は何やってるんだ」とつっこむMIRIちゃん。漫才っぽいやりとりになってました。

Eチケライムベリーを観ていた頃からすると、楽曲はずいぶんオラオラ系になった印象。マッチョな感じがちょっと物足りなくはあるけど、ハバナイスデイというフレーズが入る曲と、適当にという曲はもう一度聴きたいと思えました。そして、なぜか〆も下っ端!(ちなみに、MIKA☆RIKAのふたりも観に来ていました)

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■963(くるみ)

こちらも中学生ふたり組のラップユニット。楽曲はlyricalschoolやライムベリーのようなパーティーチューン寄りではなく、どちらかというとお嬢様学校の女の子ふたりの早口言葉が音楽になったような感じ。まだカバーの方が多いのかな。

どこかマザーグースを思わせるようなナンセンスな歌詞もあり、amiinaとは違った意味で、NHKでもいける感じ。

そして、MCが楽しい。ライブも半ばを過ぎたころ、MCで「今日暑くないですか?」と叫んで「こんなところにタオルが!」「五億円で売るつもりだったんだけど2500円です!」と強引な物販紹介。こういうの、照れが見えると痛いんですが、子供が本気で叫んでいるのでつい笑ってしまう。

「まだ2回目の対バンなのにこんな大事なライブに呼ばれてしまって戸惑っている」といった意味のことを正直に話していたのも微笑ましい。

オリジナル曲の「夢・幻・ドロップス」も、もちろんいいけれど、インパクトがあるのはやっぱりぱいなっぷるくらぶカバーの「すけるとんがーる」。まるで水槽の泡の音のような淡々としたトラックに乗るのは、交通事故で死んだ女子中学生が自分のお葬式を目にするという不思議な歌詞。大島弓子の「四谷怪談」か、清家雪子の「まじめな時間」か……。

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■校庭カメラガールツヴァイ。

会場は暗いまま、メンバーがそれぞれのフォーメーションに立つ。しばらくすると、ターンテーブルのもるももるちゃんとののるるれめるちゃんにスポットがあたり、amiinaとの思い出を話し始める。
「緊張するね」「覚えてるね。初めてやった日のこと」「うわ!いる!って思った」「こんなに仲良くなれてよかった」「曲もだけど、ふたりの綺麗さとか。全部きれいだよね」という言葉がどちらともなくぽつぽつと。

そして、「今日は全部の思いを込めて歌います」というMCからのライブスタート。

amiinaとのコラボ曲の「Her L Bo She」、「Lost in Sequence」、「Unchanging end Roll」、「Last Glasgow」と、みいなちゃんに贈るような寂寥感のある歌を詰めたセットリスト。

本日2回目のライブの新メンバーうぉーうぉーとぅおーみーちゃん、しっかり歌えていてびっくり。12月に見た時の、ステージの熱気がひとかたまりになってぶつかってくるような重量感はありませんでしたが、Lost in Sequence」や「Where the Wild Things」は曲の叙情が伝わってくる丁寧なパフォーマンス。全体的にまだまだと思う部分もありますが、これから成長していくのでしょう。らみたたらったちゃんがしゅりちゃんパートを受け継ぎ、堂々としたラップを披露していました。

ところで、この日はしゅがしゅららちゃんの存在の大きさに気づきました。いつでもほがらかに笑っているように見えて、実はちょっとシニカルで醒めたところもあるしゅがちゃん。ステージでマイペースに笑う彼女は、美少女に変身したチシャ猫みたいな存在感があって、シナモンシュガーみたいな人だなと。

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■3776

音楽オタクのおっさんが、自分の心の中の宇宙を具現化させるために、女の子をプロデュースするというのが今のアイドルのある種のテンプレですが、中でもおっさんの変態度が高そうなのが3776。

グループアイドルとしてスタートした3776ですが、今は実質中学生の井出ちよのちゃんのソロプロジェクトとなっています。

そのちよのちゃん、初めて生で見たけれど、果てしなかった。この日のライブは「春が来た」からスタート。3776の曲はわかりやすいメロディーラインのない、どこか脱臼したような印象を与える曲ばかり。それを自らつけた振りで踊るちよのちゃんは、アイドルというよりダンサーで、意志のないコッペリアのようにも、異国のお姫様のようにも見える。バレエをやっていることが大きいのでしょうが、振りでごまかさずに音に自分の身体を合わせる力が突出しています。

同じ中学生でも、amiinaや963のあどけなさとは違う貫禄。いや、これはきっとアイドルや音楽以外のところにも届くよ。只者じゃない!

そんな怪物のようにも感じられるちよのちゃんの、中学生らしい思いの溢れたMC。

「私ね、すごい人見知りなの!でも、この子たち(amiina)がいたから若干克服できたの!」
「あみいなサイコー!! 」
「同い年くらいのソロアイドルっていないじゃん? まあ、ふたりだけど!」
「学校で仲良い子より私的には仲良いつもりなの!」
「伝説のアイドルだよね!」
「今日ほんとこれてよかった!」

そんなMCをふまえて披露されたのがamiinaとのコラボレーション「3.11」。

「もっと遊べばよかった」という歌詞は、「3.11」というタイトルを踏まえるとちょっと悪趣味に感じてあまり好意的になれないのですが、ミントグリーンの衣装のちよのちゃんをセンターに、白いスカートのふたりがくるくる踊る姿はとても華やかで力強かった。(※最初青いスカートと書いていたのですが、このコラボは一つ前の衣裳ではないかと、私よりずっと長いことamiinaと3776を見てきたイラストレータ松村早希子さんからご指摘いただいて直しました。人の記憶あいまい!)

踊り終えたあと、3人が「楽しかった3.11」「3人いるとよくやるよね。恒例の3.11」と話していたのに、ついつい笑ってしまいました。

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※1.00.30頃からコラボ「3.11」

ちよのちゃんがはけて、シークレットゲストとして呼び出されたのはデスラビッツ!

■デスラビッツ

デスラビッツはうさぎの耳をつけた女の子3人とダースベイダーのコスプリをしたデスボイスのおじさん(37歳・通称部長)の4人という、これまた趣味性の強いアイドル。

この日はシークレットということで、息のあったオタクいじりはありませんでしたが、楽しげな「恋する季節」を披露してくれました。

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3人がはけるて、デスラビッツの部長がステージに残ります。

とたんにamiinaを待ち受けていたフロアの「かーえーれ!」コール。

「おお、怖いなあ。会場アルコール充満してるね」と一言話してから、amiinaとの思い出を語り始めました。

デスラビッツの主催イベントの第一回に出ていること。とても礼儀正しくて、「あー、高まるな」と思ったこと。ダンスに歌に、独特の世界観、これはくるぞと思ったこと。

「連絡を受けた時は、部長も悲しいなと思ったけど、決断したふたりを楽しく送り出してあげましょう」という優しい言葉に、フロアも神妙な空気に。

そして出てきたあみちゃんとみいなちゃん。黒いワンピースに青いベスト、スカートにはタータンチェックの様々な色の布を巻きつけた衣装はどこかエキゾチックで、ふたりのハツラツとした可愛らしさと、質の高い楽曲をしっかり演じきる底知れなさによく合っています。

1曲目のilluminaから、ときおりMCを挟みつつの構成。人でいっぱいになったフロアで、正直ステージがよく見えない時間も多かったのですが、人の隙間からでもふたりが思い切りライブをやりきろうとしているのがわかりました。

最初のMCは美味しかった遠征先でのごはんのこと。ひつまぶしとカニの話が出ました。ちよのちゃんと一緒に食べたことも何度もあったそうで、同世代同士の仲の良さがうかがえました。

「キーメーカー」はMIRIちゃんとのコラボ。しなやかさと力強さが印象的な「3.11」コラボとは違い、お姉さんが駆けつけた!という感じのコラボ。不良っぽい空気で出てきたMIRIちゃんがフリーラップをかまして祝辞を述べたのがカッコよかった!(何言ってたかはわからなかった)

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コラボ終わって、「このキーメーカーは最高ですね。宝物ですね」というあみちゃん。

MCでは、お互いの一番の思い出についての話も。ファンに話す前に、ステージ上でこっそりと一番の思い出を教えあい、一緒だった!と喜ぶふたり。

ファンの前に披露された最高の思い出は、主催イベントWonderTraveller!!!のでした。

「楽しかった」という言葉を、何度も口にするあみちゃんの早口のMCは、話したいことが溢れて追いつけなくなっているようで。かわいくてちょっと切なく、その後のDropでこちらが少し涙ぐんでしまいました。

amiinaのライブは互いの背をあずける場面が多いのですが、背と背の間のその距離が遠い時でも、その間の空間に心地よい緊張感が流れていて、ステージ全体がちゃんと彼女たちが作り出す世界に支配されているのを感じました。

背伸びし過ぎない、でも、本人たちを未来へ後押しするような歌詞を聴いていると、このプロジェクトは本当に運営している人たちがふたりに大きな夢を乗せて作ったものなんだというのが伝わります。歌っていることも大きい世界のことだものね。

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そして、ライブも後半、みいなちゃんからあみちゃんへの手紙が読み上げられました。

小6の夏にamiinaを作ったこと。最初はカバー曲をやっていたこと。プロデューサーのさいとうさんに会って、自分たちの曲が出来たこと。そして、脱退に対しての言葉。

「勝手に決めてごめんね。でも、自分で決めたので後悔はありません」
「この活動を通して音楽が大好きになりました。これからは応援する側としてあみを全力で支えます。こんな私とamiinaをやってくれてありがとう」

礼儀正しく「こちらこそありがとう」と答えるあみちゃん。

「あみの一番のファンでいたいです。これからもずっと友達です。また遊んだりしようね。これからもよろしくお願いします」

みいなちゃんの言葉を聞きながら、時折涙声で「ハイ」というあみちゃん。

みいなちゃんの手紙が終わった後のあみちゃんの「泣かないのにね(普段は)」という言葉には、つい先日のワンダートラベラーでの泣き顔を思い出し笑ってしまいました。

「こんな手紙をもらえるなんてとっても幸せです。これを力にしてこれからも頑張っていくので、応援よろしくお願いします」 というあみちゃん。

もちろん応援するよ!

どんなに背中が遠くても相手の呼吸をきちんと受け止めている。そんなふたりの息のあったダンスが最後になるのは残念だけど、あみちゃんはきっともっと遠くまで行けるはず。旅や宇宙について歌う、その楽曲に相応しく。

そして、おそらく予定されていた最後のMCの時間で、あみちゃんからみいなちゃんにあてた手紙が読み上げられます。

「ちゃんと話します。声が震えちゃうかもしれないけど」という前置きから始まる話。

「車の中でamiinaというユニットを作るといったのが始まりでした」という、リアルな女の子同士の約束のこと。
「つらいこともいっぱいあったけど、アミがいてくれたから乗り越えられたよ」
amiinaはあみとみいなでamiinaだから、どっちが辞めるって考えてなかったから、最初はとてもショックでした」
「これからの自分に自信がないけど、自分は中途半端が大嫌いなので、絶対有名になります。だから、大きいステージに立った時にお客さんとして見にきてください。これからもよろしくね」
「ありがとう」

 あみちゃんは練習中にみいなちゃんと話すのがとても楽しかったという話をしていました。よくアイドルは少女時代を犠牲にしてやるものだと言われるけど、そうではなくて本当にこのふたりにとってamiinaでいる時間が楽しくて幸せな時間だったのだろうな。

 それでも、みいなちゃんはステージを降りることを決断して、あみちゃんはもっと大きな世界へ進むことを誓う。

 高校進学を目前にして、自分自身のこれからを決めて言葉にできるふたりと、ふたりの気持ちをきちんと送り出せる運営。

 にわかオタクでも、その健やかな美しさにはやっぱり涙が出てしまいます。

  でも、歌っている瞬間、踊っている瞬間は感傷的な甘さはなく、ただただ緊張感に満ちた楽しさだけが伝わってきて、それがやっぱり最強にかっこいいし、さわやかでおしゃれな音に合っているのでした。

 アンコールは、シンガロングが気持ちいいcanvas

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 ダブルアンコールは予定になかったらしく、しばらく時間をおいて飛び出てきたあみちゃんが、「部長さんとかみんなが行きなよって言ってくれて……」と話しているのを聞いた時に、心から拍手してよかったと思いました。

 曲の準備が出来るまで、「私立は受かったけど、公立の受験はまたあるんですよ」という話をして、「実感ないな……」とこぼすあみちゃんに、「いや、実感持とうよ」とつっこむみいなちゃん。フツーの中学生の会話で、ふたりはきっとこの後もずっとくだらない話をしたりするんだろうな。

 最後はドラムとギターの疾走感が力強いSignal!

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 ステージもフロアも力を出し切った2時間が終了しました。

 風の少女は飛んでいって、炎の少女はまた旅に出る。

 また、少しでもその旅路を見守ることが出来ればいいなあと思います。

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Girl of Wind,Girl of Fire ラストライブ|あみいなオフィシャルブログ「あみいなのキラキラDreamブログ」Powered by Ameba

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3776 公式ブログ - 160213@新宿RUIDO K4 - Powered by LINE

 

 

まつむらさきこ: amiina「Girl of Wind,Girl of Fire」のこと

↑松村早希子さんの愛情にあふれたイラストがとても素敵なライブレポ

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RHYMEBERRY 【初回限定盤】

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3776を聴かない理由があるとすれば

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1☆2☆3☆

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Drop/RunBlue

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Canvas/○△□

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BERRY POP #べりぽ@渋谷Glad

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 フリマ付きの女性無銭イベント……。
 会場はキャパ220のGlad……。
 どういうビジネスなんだ……。
 
 と思って中に入ったら、「パステルピンクのパーカーをきたツインテールの女の子」がいっぱいいて、「これがゆめかわいいビジネスか…」と納得。ウサギの形のリュックサックとか、大人になると似合わなくなるから、今のうちにいっぱい背負うといいよ!
 
 せのしすたぁ×ライムベリーぶりのGlad。あの日はパンパンだった会場がスカスカで、思えば遠くへ来たもんだ。ここはステージ前のフロアの後ろに山なり急カーブの段差があって、ステージ全体を観たい人に優しい設計。手すりに飲み物が置けるのもgood。
 
 フロアはオタク、段差1段目にそれなりにアイドル知ってる女の子、2段目はあんまり詳しくない女の子と何となくグラデーションを感じられたのが面白かった。
 
 中に入ると「少女閣下のインターナショナル」ライブ中。
 
 最近ソロでも話題の里咲りさちゃん率いるセルフプロデュースアイドル。初めて観るステージはアイドルのステージというより砂場で遊ぶ子供の群れみたいで、そういや、以前真面目そうなオタクに叩かれてたことを思い出した。途中の「何がゆめかわいいじゃー!!」とかいう叫びに笑う。
 
 曲とか世界観とかしっかりしてるし、楽しそうでいいのだけど、何言ってるのかよくわからないのがちょっと物足りない。ワンマンの評判はとてもよかったので、予習して彼女たちが世界観を作り込める現場に行くのがいいのかも。
 
 芸能がそもそもそういう産業というのもあるけど、アイドルって使い捨てられがちなので、生ハムと焼うどんや少女閣下みたいに、女の子が主体的にやってるグループ、のしあがってほしい。
 
 
 お次、DJあおむしちゃん。
 
 ……って、ショートボブのかわいい女の子だけど誰だ?
 
 選曲はアイドル中心だったけど、でんでんぱっしょんが入った時のフロアの熱の上がり方とBiSHのOTNKの時の「なんだっけ、これ」感のギャップが面白かった。
 
 盛り上がりって、どこでオタ芸打つかとかMIX入れるかとかなんだけど、でんぱ組.incを一度は通ってきた、あるいは見てきたという人多いんだろうな。
 
 そして、でんぱの売り方をかなり参考にしてるBiSHは地下オタの目に触れる間も無く売れてるんだな……。渡辺さんが給料8〜13万で全裸になったり、内紛を仕掛けられたり、遠征で食事もろくに出なかったりのBiSメンバーと、そこそこの給料をもらって、遠征で食事もちゃんと食べさせてもらってるBiSHメンバーのモチベを比べて、BiSメンバーを貶めるのはムカつくけど、まあ、巧くやってるんだろう。
 
 さて、校庭カメラガールツヴァイのもるももる&しゅがしゅららのソロ。
 
 しゅがちゃんはベビードールにフリルのロングソックスで絶対領域出すタイプの衣装だったけど、絶対領域のスペース広すぎてハレンチだった……! (パニエ忘れたらしい。だよね!)そしてとても緊張していて、びっくりしてしまった。コウテカの時はひょうひょうとしているので、ギャップが大きかった。歌っているうちに調子を上げてったみたいだけど、出番短くて残念。Shiroi Pegasusのところにしゅがちゃんの即興が入ったのが面白かった。かわいい音なのでしゅがちゃんの声似合うね。
 
 「ここからは怖い時間ですよ〜」「笑顔なんかないですよ」というもるちゃんのMCからベトナムコーヒーとFlower Delight。どっちも堂々としていたし、丁寧な歌で、いいもんみた!
 
 Flower Delightの最後に秋田弁ラップで「いつも思うけど、あっという間に終わっちゃうね〜。こうやって音楽を通してみんなと盛り上がれるの、とってもうれしいよ」というようなことを言ってたのがよかったなあ。衣装は透け感のある白ボレロに青いワンピースだった。
 

 

 

 その後のエレクトリックリボン。
 
 軽くて明るい音は昔のラブコメアニメのテーマソングみたいで楽しかった。波音チューニングという曲がかわいい。いま、フォロワー○○人、動員○○人でアルバムリリースっていう企画やってるけど、メンバーのキャラクターや楽曲からはあんまりそういうのが似合うようにはみえないので、軽やかにやってあげてほしいなあ。ノルマのひとつの定期公演は女子・学生無銭の1000円らしいので、行ける人はいくといいのでは。
 
 最後は苺りなはむちゃんさんと羽月りっかちゃんのDJユニット DJイチゴモドキ&BERRYZ。ピンクの特攻服にアクセサリーじゃらじゃらつけた衣装は、安っぽいけど世界観よくわかってる感じで、りなはむの女子高生人気に納得。ファンシーとヤンキー背中合わせのカルチャーだもんな。
 
 
 最後まで見てるか迷ったけど、大森靖子さんの無銭があると知って、外に出る。企画してくれた方々ありがとうございました。無銭で申し訳ないですが、楽しかったです。大森さんの無銭は外に出たところで終わっていたので、 HMV&BOOKSにデザインのひきだしを受け取りに。偶然昔お世話になった方にお会いできてうれしかった。
 
 「ここくるといつも地下アイドルのライブやってますよね」
「この間は姫乃たまちゃん来たよ」
「たまちゃん、曲もいいですよね!(前のめり)」
「でも歌はやばかったよ〜」
「……。まあ、ですよね……」
 
 

 

パルプ・プログラム

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波音チューニング

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苺りなはむ

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僕とジョルジュ

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僕とジョルジュ/恋のすゝめ

 

デザインのひきだし27

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マジボの”ありのままで”5DAYZ ~バレンタインは”オレでしょ??”~MAGiC BOYZ@タワーレコード渋谷店

 amiina主催イベント「WonderTraveller!!! act.3」で一斉にロリコン現場デビューの経験値を上げてきたので、今度はショタコン現場じゃー!

 ということもないけど、ライムベリーやStereo Tokyoとの対バンをやってることで気になってた「MAGiC BOYZ」のリリイベに行ってきました。

 ももクロの成功を受けてスターダストが金儲けに男女問わずいっぱいアイドル作ってるんですが、「MAGiC BOYZ」(通称マジボ)もそのひとつ。

 4MC1DJの中学生5人組HIPHOPグループ。マジボが最初に気になったのは、以前サイゾ-が男性アイドル特集を組んだ時でした。スタダの男性アイドルもメインどころはほとんど紹介されていたと思いますが、企画書を並べているようなグループ紹介スペースの中で、唯一音楽プロデューサーの名前が入っていたのがマジボだった(たしか)。

 そのうちに女の子アイドルと対バンしたり、神聖かまってちゃんの撮影や、世界の終わりのいずこねこの監督として有名な竹内道宏さんがMVや映画を撮ったりと、何となくなじみの領域に絡んでくる機会が増えてくる。

 おお?と思ううちに、Stereo Tokyoの現場に飛び入りしたり、2次元のオタクかっさらいますと言わんばかりのサブカル力満載のかわいいジャケットのCDリリースしたりと、どんどん目に入るようになってきました。「ペンライト振らなくていい」という話もうれしく、何となく親しげな気持ちを持ちながら現場に。


2016年1月10日No.6「STEREO JAPAN 2ndミニアルバム「壱弐参 -IBIZA-」発売記念特典会1部」@HMVrecordshop渋谷

 会場はタワーレコード渋谷店1階。いかにも「アイドルオタクです!」っていう女の子たちはもちろん、けっこう男の人が多かった。男性アイドルオタクの男性がそれなりの数いるのは知っているけど、1割くらい男性は多いほうでは。居心地がいいのかな?

 衣裳は真っ赤なパーカー。メンバーによってはキャップをかぶっていて、さわやかな可愛さありました。

 入場曲のあと、1曲目は堂々平和宣言。鎮座DOPENESSの曲というMCに通りすがりの人が「はあ?なんでこんな子どもが?」という顔をしていたのが面白かった。

 2曲目、「俺ら東京さ行ぐだ」というのがなんか日本語ラップの歴史ふまえてますという感じで大変よかったです。だみ声じゃない「俺らこんな村いやだ」!

 メンバーがそれぞれ違ったデザインのサングラスをかけているのがかわいかったし、かっこよかった。これ、地下だとみんな同じサングラスになるんだろうな……。

 女の人がひとり「しめじじゃありえない~」って言いながら走り去っていったのが何とも象徴的でした。しめじというのは「さくらしめじ」という名のフォークデュオで、同じスタダアイドル系列。メンバーの髙田彪我くんは香取慎吾主演ドラマ「家族のカタチ」に登場するなど、今売り出し中!という感じのショタコン向けアイドルです。

 たしかに「しめじじゃありえない」かもしれないけど、こっちはこっちで楽しいですよ。マジボのライブは手を振り上げたり、ヘドバンしたりとわりと私が今まで見てきたアイドル現場の空気に近く、フィジカルな楽しさがありました。ペンライト現場はあれはあれで楽しいのだろうけど、手がふさがってるのがつらいんだ。「家族のカタチ」はメンバーも見ているそうでMCに登場していました。でも、ちょっと悔しい気持ちもあるのかななどと思ったり。

 そうそう、どのタイミングでか忘れましたが、MCでメンバーが「おれたちのことを知らない遅れてる人もいるわけじゃん?」というような掛け合いから自己紹介に入ったのがとてもよかった。

 本場のヒップホップとはまだまだ距離がある私ですが、アイドル文化の中に入り込んだヒップホップの、演者がヒールであることを楽しんでいる感じとても好き。

 そして、オリジナル曲「オレでしょ?」からの「illson」。メガネ美少年のDJマヒロが中央に立って「結局オレなんだろ?」というところがすごくスパイシーで燃えた。曲中メンバーがフロアにチョコを投げる場面もハピネスでふざけててよい! しかし、ふだんは別にメガネじゃない美形にDJってEチケライムベリーの影……? それとも誰か、「この美少年にはメガネをかけさせねば!」と思ったのだろうか。

 どの曲か忘れてしまったのだけど、フロアに降りてくる曲があってその場面のフロアの上がり方がとても華やかだった。中には「アイドルがフロアに降りてくる」なんて初めてなんだろうという眼をかっと見開いた表情の人がいて、すごくよかった。

 そう、楽しいでしょ? こういうの、楽しいでしょ? アイドルカルチャーにヒップホップカルチャーが混ざっていく感じ。

 いや、私も久々に思い出した。こういうゴチャゴチャしたよくわからないものを待ち受けて楽しむ空気が好きでアイドルに憧れたんだっけ。そして、アイドルライブの開放感が好きで、ズルズルと現場に行ってたんだっけ。ZEN THE HOLLYWOODも初めて観たときの領域横断的なところが刺激的で追っかけてたんだよな。

 そして、最後の曲「ありのままでマジボ」は木更津キャッツアイの「シーサイドばいばい」を思い起こさせるメロディーの自己言及ソング。

 少年たちの夕方っていう空気が尊いぞ。ショタコンじゃないけど、MVぐっとぐる。計5曲をやり終えて、握手会終わりのMCはステージでのちょい悪とちょっと違ったまじめでシンプルなものでそれがまたよかった。

 ここにいわゆる男性アイドルのオタクが求めてるものがあるかはよくわからないけど、新しいものが生まれている空気があったし、オタクもワクワクしていたし、何よりメンバーが楽しそうでした。なんかワクワク出来るものがみたい人、ショタコンの人にはおすすめしたい!いいライブでした。

 

 あ、あとこれは私の心持ちの問題なんですけど、ショタコンロリコン現場行くと、「この楽しさの最大値を得るには、結婚して子ども育てるのがいいのでは??」と思うようになってしまって、実は今日もちょっとそれを思いました……。

 やっぱ、ショタロリ現場の感動って、子どもが健気にがんばってる姿に心を打たれるという要素も強いわけじゃないですか。

 別に子ども育ててるから偉いとか、普通の人生だから偉いとかそういうことは思っていないのですが、ああいう感動ってどう考えても自分の子のほうがスペシャルだろうなあと。絶対楽しいStereo Tokyoに行きはぐっているのもちょっとその気持ちの陰りがあったりします。


堂々平和宣言 MAGiC BOYZ


MAGiC BOYZ「オレでしょ??」


MAGiC BOYZ(マジボ ) - 「illson feat. NIPPS、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)」@FULL CHORUS 2015/7/14


MAGiC BOYZ「ありのままでマジボ」MV

 

 

ありのままでマジボ

ありのままでマジボ

 
MAGiC SPELL ~かけちゃうぞ! ぴっぴっぴっ~ (通常盤)

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illson feat. NIPPS、オカモトレイジ(OKAMOTO'S)/調子のってる?

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音楽を届けることと女の子たちの生き様を見せることを両立させる誠実さ-2015/12/18 校庭カメラガール1st one-man live“River’s Edge, Gold Watch

 ワンマンライブは集大成と皆気軽に言うけれど、それはただ曲をたくさん、一生懸命やることなのか。いや、それだけじゃない。ワンマンでしか見せられない何かがあるはずだ。では、それは何なのか?

 12月18日、年末の金曜日という忘年会シーズンに行われた校庭カメラガールのワンマンは、そうした問いに答える誠実な内容だった。残念ながら仕事の都合で途中参加になってしまったのだけど、そんなことを忘れさせるくらい幸福で音楽に満たされた時間だった。

 会場は渋谷WOMB。「常に世界最先端のエレクトロニック・ミュージック・カルチャーをリアルタイムで東京の音楽ファンたちに紹介しながら 」と堂々とホームページに掲げるこの箱を選んだのは、コウテカがテクノ、ヒップホップ、トランス、ポストロック……と、電子音楽の美味しいとこどりをしたようなアイドルだからなのだろう。
 
 心配されていた集客だけど、地下の扉を開けるとフロアはいっぱいになっていて、顔を上げるとまるで体育館のように高い天井とミラーボールが見えた。メンバーの全身が見渡せる高いステージも、人でいっぱいになったフロアも、明るく白く照らされていて、薄暗いライブハウスをイメージしていたので少し驚く。背景にVJが大きく映し出されていて、どこか古いSFアニメの宇宙船内を思わせた。 
 
 コウテカ初のワンマンライブとなるこの日は、前半に代表曲、中盤にポエトリー調の曲を入れ、後半にフロアの熱量をあげる曲を集中的に投入。合間にメンバーが、コウテカでの思い出とこれからを書いた手紙を読み上げるという構成だった。私が到着した時は、「Tommorow Girl Secret」が始まったところで、残念ながらその直前に行われたという、らみたたらった、ぱたこあんどぱたこのMCは見られなかった。
 
 「Tommorow Girl Secret」の後は、「TOKYO Terror」「Puppet Rapper」と、もるももるのラップスキルが映える曲が続く。コウテカはラップにきちんとdisを入れてくるグループだが、フィメールラッパーと呼ばれる人たちのマッチョさに比べると、「総務のお姉さん」ぽいもるももるのラップは、不思議なクールさがある。「毎日磨くスニーカーと自撮り 平日もヒロインよりどりみどり」「また増えて消えてくだけ」といった歌詞は、アイドルシーンに対するdisだけれど、一方で自虐にも聞こえるアンビバレンスが含まれていて、こうしたひねくれた歌詞が結果的に彼女たちのアイドルらしさを強調するという奇妙なねじれが生じている。
 
 「Puppet Rapper」の後、しゅがしゅらら、ののるるれめるによるMC。
 萌えアニメのキャラのように言葉と声を作り込んで振る舞うしゅがしゅらら。彼女は、加入当初は自分はこのグループにあってないのではと考えたことを話し、「私は私のままでいいんだ。それが校庭カメラガールなんだと思えるようになった」「今は、新曲をいただくたびにどう表現しようか考えている」と語った。
 あどけない表情と小さな身体が児童文学の主人公のようなののるるれめるは、偶然見つけたオーディションから加入したことと、悔しい思い、辛い思いを重ねてきたこと、最近家族が応援してくれるようになったことを話した。〆に「バカにしたやつらを見返してやります」という言葉を選んだところに、彼女らしさを感じた。
 
 感情の溢れ出たMCから、ゲストのギターが加わりアコースティックでの「iuM」が始まった。曲が終わり、ゲストが抜けるとそのまま「Where the Wild Thing」「Lough Ma Fleur」につながる。静の立ち位置の、おとぎ話をきいているような印象すらもたらす3曲をじっくり聴かせる演出。「iuM」で半泣きのまま歌うののるるれめると、それを受け入れるように優しく見つめるましゅりどますてぃ。降る雪が映し出されたVJを背負いながら歌われる「Lough Ma Fleur」は、刹那的で美しかった。
 
 「Lough Ma Fleur」で暗転し、ステージが真っ暗になる。しばらく待った次の瞬間、照明とともに「Her L Bo She」のイントロが流れると、ステージの上に細い背中が2つ映し出された。シークレットゲストの2人組中学生アイドルamiinaだ。amiinaは対バンでたびたび一緒になった盟友とも呼べる相手である。amiinaは「Her L Bo She」を、校庭カメラガールは「Canvas」をリミックスし、それぞれが配信されている。少ししんみりした空気があっという間にアイドル現場らしい明るい熱量で満たされ、あみちゃーん!みいなちゃーん!というコールが響く。「Her L Bo She」は生活する場所が変わって離れ離れになった男女(恋人なのか友人なのかは明示されていない)の、穏やかな別れを歌った切ない曲だ。この日からほんの4日後に、かわいみいなが卒業することが発表され、結果としてこの日のライブは暗示的なものになった。
 セカンドアルバムのラスト曲の「Lost in Sequence」が歌われ、しゅがしゅららの「校庭カメラガールでしたー!」で、メンバーが袖に引っ込む。アンコールの声に応え、もるももると、この日を境に卒業するましゅりどますてぃがステージに現れ、手紙を読み上げた。
 
 もるももるの手紙は、ずっと自分に自信がなかったという話から始まり、プロデューサーにラップを教えてくださいと頼んだこと、コウテカの楽曲を本当に愛していることが語られた。特典会の様子から、本当はとてもシャイな子なのだろうことがうかがえる彼女らしい話だと思った。
 ソロのもるももるでスタートしたアイドルラッププロデュースが、どういう経緯で校庭カメラガールになったのかはよく知らないのだけど、「ラップを教えてくださいと言った自分を初めてほめてあげたい」「最高のライブをします。ついてきてください」というもるももるの言葉にはリーダーとして、そしてアイドルとして、ラッパーとしての強い矜持が見えた。
 
 そして、最後に手紙を読み上げたましゅりどますてぃ。
 「コウテカ入るまでの私は大学院の研究室のテクニシャンという仕事をしていて」というところで笑いが起きる。コウテカのオタクはテカニシャンと呼ばれているのだ。「研究しながらアイドルをやった人はいないと思ったから、私がパイオニアになろうかなと思った」と話す。
 「入ってからは困難の連続だったんだけど、このWOMBいう場所でやれたことも、素晴らしいメンバーに会えたことも本当にありがたいと思います」と謝辞を述べてから、「私はたぶんずっと、しゅりはしゅりで唯一無二の存在でいると思います。応援してください。ありがとうございます!」という言葉をどこか照れくさそうに語って締めくくり、もる&ましゅりによるベトナムコーヒーへ。
 
 もるももるソロ時代の楽曲で、「くれたら、あげるよ、やさしくないね。あげたら、もらえるよ、それやさしくないね。」というところでフロアに向かって屈んで手を差し伸べるましゅりどますてぃが、急に視界から消えた。ああ、フロアに降りたんだと思った次の瞬間、ハイタッチしながら走っていく彼女の姿が目の前を通り過ぎていって、いつの間にかフロアは有志が配った赤いサイリウムで紅に染まった。走り去った先を追って左側を向くと、真っ赤なフロアの真ん中でサビを歌い上げる彼女が見えて、それは本当にアイドル現場の祝福の力を思い知る美しい光景だった。
 
 ステージにましゅりどますてぃが戻ると、いつの間にかフロアにメンバーが集合していて、卒業する彼女のために作られたのであろう「Last Glasgow」が始まった。
 コウテカの楽曲はアイドルオタクの間でよく「かっこいい」と表現されていたけど、サビは思い切り歌い上げさせるものが多い。ダサさを恐れてない感じがして、いい意味でとてもアイドル的だ。
 個人的な話だが音楽に関してずっと門外漢だった私がいろいろなジャンルの曲を聴く勇気を得たのは、ひとえにアイドルというジャンルの持つダサさにある。「かっこいい」と違って「ダサい」は人を弾かない。
「Last Glasgow」は「ここで歌ったこと覚えててね 私がいなくなっても 刻み付けて」というストレートすぎる曲で、それを堂々と歌い上げるメンバーの姿はとてもかっこよかった。
 
 そこからの「Trip with Mr.Sadness」「Swallow Maze Paraguay」といわゆるアゲ曲が来て、フロアはモッシュとリフトの渦に。圧縮で後方がぽっかり空いたけど、暴力的な感じがなく、ステージもフロアもハッピーでアッパーだった。そして、可愛らしいメロディーに乗ったマイクリレーが印象的な「Unchanging end Roll」。
終わりが見えたら写真を撮ろうよ
これまでとこれからをつなぐ
詩になるよ
という曲の後に、集合写真を撮影するのはなかなかズルかった。
 ダブルアンコールと「Wedge Sole Eskimo」と「Last Glasgow」。「Wedge Sole Eskimo」には片手をあげる振りがあるのだけど、それをフロア全体が真似している様子はとても壮観だった。それだけ一体感のある風景が作り出せたのは、それまでの2時間弱のライブが充実したものだったことの証明だ。単純に、楽しそうなことは真似したくなる。帰り際に聞いた客の言葉から、amiinaが誰かも、今日卒業のメンバーがいることも知らない人がいたことを知って、よけいにそう思う。
 
 そして、本当に最後の、「Last Glasgow」。
「その光の中 踊ってた君は 誇らしく微笑んでたんだ その光の中 踊ってた君は 誇らしく手を振って 去っていった」という歌詞を、ましゅりどますてぃをにらみつけるように強く見つめながら歌うののるるれめると、サビで感極まったように両手をあげるましゅりどますてぃの姿はどこかプロレス的で、なんとなくユーモラスだった。ましゅりどますてぃが一言も発さなくても充実感と寂しさでいっぱいになっているのがよくわかって、その表情の晴れやかさと力強さはいつまでも忘れられない。
 
 2時間をきっちり使い切った、校庭カメラガールの最初のワンマンライブかつ卒業ライブ。
 それは自分たちの楽曲をどう見せるかをきっちり考えた上で、メンバーそれぞれがアイドルとして背負っているものを見せていく硬派な内容だった。
 卒業ライブという場で、ほぼそのことに関するMCをしなかったのに、パフォーマンスそのものからお互いに対する敬意や思いが見えたのも素晴らしかった。
 ましゅりどますてぃの卒業という大きな節目のライブでもあったけれど、この誠実さを持って進み続けるであろう校庭カメラガールに、これまで以上に多くの人が目を向けることになるだろう。
 いつかまた、この場に居合わせたことを自慢出来る未来に向けて。
 
p.s
らみたたらった、ぱたこあんどぱたこのMCの内容を教えて下さる方は随時募集しています。
 

セットリスト

Wedge Sole Eskimo

Happy Major

Her L Bo She

Dance with Mr.loneliness

Post office Crusher

Star flat Wonder Last

Tomorrow girl Secret

TOKYO Terror

Puppet Rapper

iuM

Where the Wild Things

Lough Ma Fleur

Her L Bo She feat.amiina

Lost in Sequence

encore

ベトナムコーヒー

Last Glasgow

Trip with Mr.Sadness

Swallow Maze Paraguay

Unchanging end Roll

encore

Wedge Sole Eskimo 

Last Glasgow

 

補足
ホームページにはアルバムのトレイラーと歌詞が用意されていますが、別でライブ映像もいろいろあるのでセトリ順に並べました。ないものもある。
こーれかーらーのこーとはまーだわからないの。
もう壊れちゃって何もかも終わりっていうのが陽気でいいです。ライブ限定販売のCDに入ってます。
短編小説的な歌詞の構成が魅力。さよならポニーテールのあの頃とよく似ていますね。
踊れるーのーならーもうどーこーでもいいからとーの後のギターからのラップがすごいいいです。
初めてライブで聞いた時に一番びっくりした曲。サビは次誰が歌うんでしょう……。
コウテカたまにアニソンぽいって言われてるけど、歌詞のひねくれ具合とロマンチシズムの割合はたしかにギーク男子って感じがしますね。
「ここで歌ったこと覚えてるよ」の後のリリックが「なんで未来が明るくても」なのかをよく考えている。 
これもサビのダサさがめっちゃ好きです。
私は誰?レスキューミー!答えを教えて レスキューミー!めるちゃんが高校演劇みたいになっているのが味わい深い。
 しゅがちゃんがピースサインをしゅーってやるやつ。この曲の歌詞は全部いい。なんかライムベリーでのEチケとかに通じる、昔のテキストサイトっぽさを感じます。宙に放たれたはずの言葉なのに、なんだか自分のために用意されたよう言葉のように感じるところとか。ピロリロリッロっておもちゃみたいな音が郷愁を誘います。

www.youtube.com

 amiinaのふたりは本当にかわいかったなあ……。あみちゃんひとりになっても応援したいです。

  

 

 

 

 

togetter.com

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クラブ・ミュージック×アイドル声の心地よさ。校庭カメラガール『Swallow Maze Paraguay』 マーティ・フリードマン★鋼鉄推薦盤 | エンタメNEXT - アイドル情報総合ニュースサイト

news.aol.jp

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KOUTEI CAMERA GIRL : LENINGRAD LOUD GIRLZ】 | Marunouchi Muzik Magazine

アイドルオタク芸人マンガ「ODD FUTURE」(中島佑)の元ネタを紹介するよ

 もはやアイドルそのものについては皆語り尽くしてしまったのか、一昨年あたりからアイドルオタクの物語が増え始めている。

 
 在宅と現場、グループローカルアイドルとソロアイドルといった対立軸を設け、地下アイドル現場のリアルな楽しさを描く「ミリオンドール」。アングラでサイケデリックな世界観のアイドル・BELLRING少女ハートに取材し、ドキュメント風にアイドル現場を描いた「アガペー」がその代表だろう。
 
 ドキュメンタリーも話題になった。老年に差し掛かったアイドルオタクのきよちゃんが、孫のような年頃の女の子に癒されながら、彼女の卒業を見送る姿をとらえた「ザ・ノンフィクション 中年純情物語 〜地下アイドルに恋して〜」。人生の残り時間の見えた男性が、彼女の卒業後にぽつりと「夢のような時間でした」と語るその姿は、多くの反響を呼んだ。
 
 ちなみにきよちゃんは推しの卒業後、新しい推しを見つけて、また別のバラエティ番組に映ったらしい。放送内容のキャプを見た限り、心なしか髪型も服装も明るくなった彼は、変わらず現場を堪能していたそうで、まさに「エンドロールの後も人生は続く」である。
 わずかな母数とはいえ、なぜドルオタものが増えているのか。それは、良くも悪くもアイドル現場がとても人間味に溢れた場だからだと思う。とにかく泣き、笑い、怒る。カネも飛び交う。溢れ出る感情をぶつけ合う場所なのだ。
 
 そんなアイドル現場を舞台にした、新しい作品が生まれた。
 
 
  主人公は芸人として活動していたが、現在はほぼ引退状態でアイドル現場に入り浸るメガネの小男・清水。「おれは客席にいる方が幸せ」とうそぶき、同期のイケメン芸人に借りた12万も握手券のためのCD代に変えてしまう彼が、自分自身と向き合い、生き方を定め直す話だ。
 
 焦燥感を抱えた若者の葛藤は普遍性のあるテーマだが、本作の大きな特徴は「やり直す」話であるというところだろう。
 
 同期に12万の借金を作って逃げ出した清水ははたから見るとクズい。しかし、同居しているミュージシャンのジョージは遅くまでボロボロになりながらネタを考えていた清水の努力を認めていて、共通の友人との電話で、芸人としての清水を何気なく褒めている。
 
 また、12万貸してくれたイケメン芸人の家田は、清水の才能を高く評価していて、客席で自分の舞台を見た清水に「何が『客席が一番幸せ』だよ」「だったらもっと幸せそうな顔をしろ」と叱咤する。
 
  本作のアイドルものとしての最大の特徴は、キーマンである藤野すみれの心情を一切描かず、ただ彼の憧れとして存在させたことだろう。
 
 正しい。清水はすみれちゃんを応援することで、思い切り笑うこと。好きな人に好きと伝えること。ただ刹那的に楽しむという体験を取り戻す。それは、人間らしく生きる瞬間を取り戻すことと同義である。だからこそ、すみれちゃんに直接励ましてもらったり、彼女が彼のことを気にかけていたりという特権的な経験は必要ないのだ。
 
 清水の姿が胸を打つのは、何かを好きになることが自分自身の生を支えてくれるという普遍的な経験が描かれているからだ。ある人にとってはそれはスポーツ観戦で、ある人にとってはマンガで、ある人にとっては特撮番組かもしれない。
 
 ジョージの言葉を聞き、家田の舞台を観た清水は、すみれちゃんの「見てくださっている方のエネルギーになれるようなアイドルになりたい」という言葉を思い浮かべながら、やっと芸人への復帰を決意する。
 
過去を振り返ることによって自分の輪郭を取り戻し、憧れの人の言葉で立ち上がるエネルギーを得るのだ。
 
 このように、外から見ると無意味なものを肯定し、肯定されながら私たちは日常を生きている。そして、自分自身に背中を押されながら歩き出す。シンプルで刹那的な、しかし輝かしい生の肯定の物語だ。
 
 さて、記事タイトルである元ネタの話をしよう。「ODD FUTURE」という表題と、イケメン芸人コンビの「プライマル」。
 
 「ODD FUTURE」は、2011~14年を駆け抜けるように活動したBiSというアイドルグループの曲だ。その短い歴史の中で多くの感情と楽曲をファンに遺した、関わった人にとっては確実に一生忘れられないグループである。
 
 BiSはメンバーの入れ替わりの激しいグループで、そのこと自体が数々のドラマを産み、CDごとにグループの色が変わる。「ODD FUTURE」は解散時のメンバー6人によって収録された曲だ。大きな箱で解散するという目標を掲げて活動するも、なかなかうまくいかず、強い焦燥感に駆られていた頃の曲である。PVには車中泊で全国ツアーを敢行するというプロデューサーからの無理な要望により、肉体的にも精神的にも追い詰められていた当時のBiSメンバーの姿が映し出され、「戻れない道を引き返す途中」というフレーズとピアノのメロディが切なさを煽る。このメンバーで収録されたBiSの代表的な曲である。
 
 
 もうひとつ、「プライマル」の元は、BiSの中で二番目に有名で、ファンの中では最も人気が高い「primal.」という曲だ。そもそも、「pdimal.」自体がTHE YELLOW MONKEYの「プライマル。」から取られているのだろうが。
 
 活動初期に作られたこの曲は、PVの発表の1ヶ月半後に卒業するナカヤマユキコ(BiSはメンバーが作詞も手掛ける)の作詞の力が光る。
 
耐えられない言葉に 
みつからないように
靴ずれした両足で
ここに立ってたいんだ
 
繰り返す思い出は 
振り向かずに駆け抜けてきた
揺れながら見た夢は
答えのない明日問いかけてきた
今度は何をほら食べようか?
 
 という歌詞は、アイドルとして活動し、葛藤する彼女たちの心情を反映したものだけれど、そうした個々の体験に収まらない刹那の美しさを描いた、アイドル史上に残る曲である。
 また、「サリーズの大和撫子担当」という藤野すみれの自己紹介も、BiSの自己紹介をもとにしたものだろう。
 もし、少しでも「ODD FUTURE」という作品に心を動かされたのなら、ぜひこれらの曲を聴いてほしい。アイドルというフォーマットを通して、若者の心の揺れをこれほど多彩に表現したグループはなかなかない。直接反映されてはいないけれど、作者の中にBiSの楽曲は水脈のように流れているはずだ。
 
 (そして、CDはこのブログ経緯で買って下さい)
 
※「ODD FUTURE」はメンバーごとにPVがありました。


BiS / "ODD FUTURE(Special Edit)" Music Video -ヒラノノゾミ Ver.-

※primal.のPVは年齢制限がありますが、別に性的ではないので安心してご覧になって下さい。上に貼ったのは大森靖子とのコラボで、あくまで例外的なライブでの動画なんですが、一番見易いので貼りました。


primal. / BiS 新生アイドル研究会

 BiSのメンバーは解散後もアイドルや音楽に関わっている人が多いので、ぜひ調べてみてくださいね!

primal.

primal.

 

  primal.はメンバーが変わるごとに収録し直してるのでいろんなバージョンがあるのですが、まずは最初にリリースされたものを。

STUPiG

STUPiG

 

   ODD FUTUREはB面。A面のSTUPiGと会わせて聴くと当時の焦燥感がうかがえます。

Brand-new idol Society

Brand-new idol Society

 

 

IDOL is DEAD

IDOL is DEAD

 

 

 

WHO KiLLED IDOL?

WHO KiLLED IDOL?

 

 アルバムは3枚とベストが1枚です。ベスト買うならはカバー曲が収録されたデラックス盤がおすすめ。

うりゃおい!!! (CD2枚組+DVD) (DELUXE盤)

うりゃおい!!! (CD2枚組+DVD) (DELUXE盤)

 

 流れが止まるので本文中で紹介しませんでしたが、ミリオンドールの作者もBiSのオタクで、本作中にはBiSの楽曲や、BiS脱退後にソロで活動している寺嶋由芙(在籍時はテラシマユフ)の体験を元にしたエピソードが登場します。

 アニメはちょっとあれでしたが、こちらも楽しい作品なので、おすすめです。

ganma.jp

 

 

ミリオンドール 1 (アース・スターコミックス)

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ミリオンドール 2 (アース・スターコミックス)

ミリオンドール 2 (アース・スターコミックス)