何らかの理由で崖っぷちにいる孤独な子供が、崖から離れて歩きだせるようになるという、スピネッリがこれまで繰り返し書いてきた話のひとつ。
何らかの理由で崖っぷちにいる孤独な子供が、崖から離れて歩きだせるようになるという、スピネッリがこれまで繰り返し書いてきた話のひとつ。
SMAPの件に関しては、「あのSMAPですらこんな地下アイドルみたいなことに巻き込まれるのか」というショックが強く、特に彼らのファンでもないのにとてもがっくりした。
女の子地下アイドルのオタクにとってはSMAPは夢だ。
40歳過ぎてもアイドルでいられる。それぞれがいろいろな仕事に挑戦できる。ホームとしてグループがある。アイドルはいつか辞めなくてはいけないものという固定観念をゆるやかに覆し続けてくれた。それがこんな大人の事情という名の幼稚なわがままで崩壊してしまうのは本当に許しがたいことだ。
細かいこととこれからについては置いて、私が今回の件で感動したのは、オタクの人たちの中居正広に対する信頼の強さだった。
アイドルはその一挙一動を監視され、消費されるお仕事である。そのこと自体の善し悪しについては今は議論しないが、今現在そういうものである以上、そういうファンの目線を味方に付けるのもアイドルの仕事のひとつに含まれる。
身の回りにSMAP好きがいるわけではないから、Twitterしか知るツールはないけれど、中居くんがファンから受けている信頼の厚さは尋常ではない。
「まだ中居くんが何も言ってない」という言葉で結束するファンの姿は、客観的に見れば盲目的なのだろう。しかし、それは盲目になるほど信頼されていると言うこと、ファンの前で信頼を得られるようなふるまいをしてきたということだ。
「どんな報道がされようと中居くんの言葉を信じる」と言って待ってくれるファンが山ほどいる。それが、本当に、本当にどれだけ難しいことか。ただSMAPファンの母数が多いという理由ではこうはならない。
そうしたファンの言葉だけ見ていても、SMAPがどれだけ一流のアイドルだったかがよくわかる。
これからSMAPがどうなるかはわからないけれど、ファンにはたとえこれから形が変わってしまったとしても、この人たちを応援できたことを誇って欲しいと心から思う。
これも読んでみたくなりました。
歴史マンガには「何があった」ではなく、「何があったことによってどうなった」の連鎖を求める。これが出来ていない作品は歴史マンガではなく、伝記マンガ・時代マンガだ。
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早めに来たら私服のふたりが会場前を歩いていて、なにか「ヤベッ」と思う。私服もミニスカでした。
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東 普通のアイドルさんって、曲をやって「(鼻にかかった声色で)え~、私たちぃ~○○はぁ~、何月何日にぃ~、どこどこでライヴがあります! イエイ!」みたいなMCして…って構成がほとんどじゃないですか。
西井 悪意はないですよ。忠実に再現しているだけで。
東 そうそう。でも、そういうMCって記憶に残らないじゃないですか。
西井 アイドルグループをやってるときから思ってたんですけど、そういうMCって退屈なんですよ。
西井 だから練習をしないとこわいんですよ。練習すればするほど舞台上でゆとりが生まれるし、反応を見て変えることもできるから。
東 余裕があれば、ほかのことも考えられるんだよね。ここでウケたらAパターン、しらけたらBパターンって、複数の進行を考えたりしてます。
西井 特に生うどんは客いじりが多いから、お客さんがどう返してくるかわからないんですよ。なにも反応してくれない可能性だってあるし。
東 だから、アドリブに見えても実はなんパターンもシミュレーションをして、その中から状況に応じて答えを選ぶときもあるんです。もちろん、完全にアドリブのときもありますけど。
西井 私、人間が一番輝いてるのって10代だと思うんです。その時期に人に認めてもらうのって、かっこよくないですか?
東 うん。あとは「現役高校生の」ではなく「東と西井の」生ハムと焼うどんとして認められたいという気持ちも強いです。いま、生うどんにかける時間が多すぎて、出席日数がヤバいんですけど、なんでここまで生うどんに時間をかけるかって言ったら、やっぱりライブのあとに「ホントに楽しかった」って言ってくれる食いしん坊の顔が好きだからなんですよ。
「カミヤサキ100kmマラソンに挑戦。24時間以内に走りきれなければ脱退」の報を聞いた時は、「何番煎じだ!」というイライラが先に立ちました。
そして、本人が言い出したのか、運営の決定なのかわからないけれど、いずれにしろエゴイスティックな企画だとも。たとえ運営の命令だとしても、これは断ってほしかった。ファンのために。そして、集まってくれた4人のメンバーのために。
とはいえ、CDは買ってるけどライブは無銭しか行ってないオタクがあれこれ言うのもと思い、モヤモヤした気分を抱えながら11月を過ごしていました。「失敗して本当に脱退なんてことになったらどうしよう」という心配を、少し和らげてくれたのは柳澤健の「1985年のクラッシュ・ギャルズ」でした。男性ファンのみならず、多くの女の子を魅了した女子プロレス界の伝説的ユニット「クラッシュ・ギャルズ」。当事者である長与千種とライオネス飛鳥に加え、当時の少女(今は編集者として活躍中)の人生を軸に彼女たちの生き様を綴ったノンフィクションです。
一世を風靡したふたりですが、大ブレイクの後も、その道のりは決して平坦なものではありません。ライオネス飛鳥は芸能界で出来た友人に騙され、長与千種は自身の理想を集結させたGAIAJAPANを畳みます。
それでも、「巧いけど面白くない」と言われたライオネス飛鳥はヒールになることでエンタメとしてのプロレスの奥深さを知り、レスラーとして生まれ変わったし、長与千種は今また新しい団体を立ち上げてリングに立っている。
人生は長いのだから、たとえカミヤサキちゃんがアイドルとして成功出来なくても人生そのものが終わるわけじゃないし、つまんない企画だとしてもそれが彼女の不器用な生き様そのものなんだからしょうがないじゃない。
そんな開き直りを得て、12月4日から5日かけてのマラソンをインターネット上でひっそり見守りました。 結果は22時間でゴール。 終了後に、これがサキちゃん本人とマネージャーの小川くんの企画だと明かされ、カミヤサキはまっすぐで誠実だけど、やっぱりエゴイストだなと思いました。 でも、そもそも
誰もが傷つかない星なんてつまらないでしょ たとえ嘘だらけの汚い世界でも
-letter-
という歌詞を書く子だし、エゴイズムのないアイドルに人を牽引する力はないし。もうやってほしくないけど、とりあえず彼女らしいケリのつけ方であることには間違いないので、それについていくかどうかなのかもしれない。
そういえば今回も90km以上の距離を併走した人がいたそうで、その人たちの律儀さに打たれました。私は併走したり、CDを大量に購入したりはできないし、する気もないけど今の距離で見ていって、たまにライブに行くのがベストなんだと思います。
letter / プラニメ 2015.5.31 高松モンスター
さておき、とりあえずめでたしめでたしで始まったリリイベ週間、錦糸町のイベントに行ってきました。
タワーレコード錦糸町店は巨大なショッピングモールの中にあり、家族連れのために用意されたフードコートやサンリオショップが「私はなんでいい年してアイドルを追いかけているのだ」という問いを突きつけてきます。
平日の夜、駅から少し歩く大型ショッピングモールはお客さんも少なく、寂しい空気。小さなCDショップに人がぞろぞろ集まる姿はちょっと哀愁のある風景でした。
この日は時間ギリギリにリハーサルで「Who am I」を披露。本編は「lonely lonely lonely」からのスタート。 そのまま短めの自己紹介を挟んで5曲披露。 ちょうど30分で終了でした。
咳が止まらず、マスクのままだったので自主的に盛り上がる元気はなく、ただ見ていただけでしたが、4カ月前とはいろいろ変わったところがありました。
まず、自己紹介を名前だけにし、30分で5曲披露していたこと。(前回は長めの自己紹介に4曲披露) リフト不可になったので全体が見え易くなったこと。 衣装のおかげでメンバーそれぞれの存在が浮き立つようになったこと。 そして、それらの変化に伴い、楽曲とダンスの個性が見え易くなってきたことがあります。
まず感心したのが、ダンスの出来。サキちゃん振付のダンスを初めて観たのはBiSのFlyですが、この振付は正直あまり出来がいいとは思えませんでした。BiSの振付は基本メンバーの作ったもので、時たまミキティー本物さんが振りを付けていました。 当時のダンスの大きな欠点は、移動の際の動きを活かせていないこと。奥行きが意識されていないことにあったと思います。 そのため、500規模くらいの会場ならともかく、1000規模の会場では退屈してしまうことが少なくありませんでした。
POPの振付はシンプルでフリコピしやすい作りだけど、なるべく2対3で奥行きを作るようになっています。 だからこそ、「Who am I」や「Alarm」のサビのような、5人全員が客席側に迫り出してくる場面が活きる。 また、移動の時に両手をあげるようにしているので、どこか子供っぽいがむしゃらさが出ていて、それがグループの空気にあっています。 もちろん、でんぱ組.incのyumikoさんや、BELLRING少女ハートのYOKOさん、ZEN THE HOLLYWOODのONDYさんらの振付に比べると素朴なものですが、BiSの頃に感じた素人くさい退屈さは一掃されていました。プラニメの時にプロの振付師についてもらったことが生きているのでしょう。 また、メンバーの表情も以前より曲に合わせたものになっていて、メリハリがついたパフォーマンスになっている。 とてもアイドルとして完成度が高くなっていて、見ていて退屈しないグループになっていました。
新曲の「Happy Lucky Kirakira Lucky」。正直あまりに今のライブアイドル界ではありがちな曲で、しかもBiSからプラニメまでのイメージを裏切るものだったので、PVはあまり見ていませんでした。しかし、ライブで見るとこの5人によく似合っていて、好き嫌いはともかく「アリ」。
「アオちゃんの朝〜!」というシグサワアオちゃん自身の一言の後に始まった「Alarm」はもう少しこれまでの音に寄った切迫感のある曲でしたが、どこかアニソンぽい雰囲気もあって少しずつBiSやプラニメから離れている印象を受けました。
また、この日はアオちゃんのステージ上での自然さが印象的でした。他メンバーがまだ「がんばってパフォーマンスしている」様子があるのに、アオちゃんはちゃんとステージでの自分を楽しんでいる風。 メンバー内で彼女だけスカウトに近い形での加入でしたが、それがわかるような存在感でした。
POPがこれからどうなるかはわかりませんが、またたまに成長を確かめに行きたいし、売れてほしいと思えるリリイベでした。
POP「Happy Lucky Kirakira Lucky」PV
POP(ピオピ) - T-PaletteRecords感謝祭2015