ホンのつまみぐい

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「推し」ではまかなえない感情も

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 小沢健二ことオザケンツイッターを始めた。

 オザケンは「上の世代にとってのカリスマ」で「個人的な思い入れはないけどすごい人」枠だったから、どんなことをつぶやくのかという関心はゼロではなかった。しかし、そのツイートの内容はネットにありがちな諧謔だった。

 20年前なら諧謔や皮肉にお金を払う人がいたし、ちょっとした雑学もそれなりに貴重だったろう。でも、誰もがだれかをバカにできる時代だし、雑学が溢れすぎて体系的な知が脅かされている時代には、あまりにも凡庸な「ネタツイ」だった。

 私はこんなことをツイートしては評価が下がるだろうと思った。しかし、ありがたがる人の方が多かった。

 中には、「自分がオザケンの高次の問いかけについていけてないのではないか」と葛藤する人や、オザケンのツイートを腐す人を「彼は真実を言い当てているから迫害されるのだ」という人もいた。

 彼ら彼女らにとって、オザケンは神なのだと思う。

 私はその考え方に同調出来ないが、神がいることにより、より安定した気持ちで生きていける人はいるのだろうと思い、それを「信者」として笑い飛ばす気にもなれなかった。

 プロテスタントカソリックより自殺者が多いというのはわかる気がする。決めるのも、考えるのも辛いことだからだ。

 それでも、生きた人間を神にするのは危ういように思える。

 人は人である限り間違えるが、多くの人は自分自身の神の間違いを正せるほど強くないだろう。

 私は生きた偶像を心に持たないように気をつけている。「裏切られた」と思ってしまうのが怖いからだと思う。

 だから、うらやましいのか、生きた偶像を心に持っている人を見ると、たまにその人から偶像をひっぺがしたくなる。「つまらない犯罪で捕まらないかな」などと願ってしまうのだ。

 そういうねたみにこそ、神の教えが必要なのかもしれないけれど、とりあえず今私には特定の神がいない。「推し」ではまかなえない感情も、生きているうちにはある。

ライター仕事をまとめたnoteを作りました

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 ライター仕事をまとめる場所としてnoteを作りました。

 去年までやっていた友人のラッパーたちへのインタビューも、ここにまとめています。

note.mu

 文章を書いている時以上に楽しいことが、今のところない。どんどん中身を増やしていきたいと思います。

ギャンパレMVよかったけどパワハラはダメです

 メジャーデビュー一発目のGANG PARADEのMVが、衣装もメイクもシチュエーションもすごくよくて、めちゃくちゃ観てしまいました。

 カミヤサキちゃんまじかっこいいです。勇気づけられる。BiS末期、うまく自己アピールできなくてチェキ列瞬殺で終わって、オタクに「もっとふぁぼをちゃんとやらないと」とか言われていたのが嘘のようですな……。この話、字面だけ見るとオタク有罪だけど、いろいろな感情や出来事が飛び交っていて、一言では言い表せない謎の何かがありました。ああいう時間を言語化したくて人は小説を書くんだろうなって感じの。知らない人は、そういうくだらない話もあったんだって笑ってください。

 歌詞が渡辺淳之介松隈ケンタで、平易だけどこの子らが歌う意味あって、気合い入れて作ってる感じが伝わる。あざとくない新生活応援感も好き。

 でも、Wackは引き続き「ダメー」でした。詳細書くのめんどいので書かないけど、リーグ制とか導入してからのBiSへの仕打ちひどかった。生理こなくなったり、一生コンプレックスを引きずって人生がめちゃくちゃになったりしたらどうするんだって怒髪天でした。アイドル業界、まじでパワハラとか人権とかの概念導入してくれ。

 なんかね、サキちゃんの努力や積み重ねがそこで「カミヤサキはあの逆境から這い出てきたんだよ!今のBiS甘えてる!」みたいに使われてるのが憂鬱なんですよ。

 女川でフェスやってたり、ギャンパレがいい状態で動いていたりするのを観ていると、たまにふっと「ライブをお金払って観に行きたいな」と思うけど、そのたびに「アーやっぱ無理です」みたいなことが起こりますね。

 NGT48の件も解決しないし、オタクの側から起こせるリアクションってないんでしょうか……。


GANG PARADE「ブランニューパレード」MUSIC VIDEO

石川町のパウンドケーキ専門店 - Pavlov(パブロフ)でパブロフセット

ホームページに横浜元町って書いてるけど、位置的にはどう考えても中華街ゾーン。

贈答用パウンドケーキの専門店がやっているカフェ。

写真はおかずタイプケーキ2個&サラダ、甘味タイプ3個&ムースの1300円のセット。

おかずタイプはしっかりめのマフィン。甘味タイプは生地にシロップを染み込ませてチョコなどをコーティングしたケーキという感じで、パウンドケーキのイメージを裏切る味。

お茶も美味しくて、お値段もやさしくていい感じでした。唯一の弱点は凝った内装に反して、席が駅前のドトール並みに詰まってるところかな。

でも、それ以外は文句なしだと思います。

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上大岡の「グランドゥーカ上大岡店」でランチセット

 「ちょっと高いけど気の利いた料理も、丁寧だけどやりすぎない接客も気持ちいいし、上大岡のおススメ店ですね!」と思ってたら食べログで「高い高い」言われてて気の毒だった。

 いい店ですよ。野毛と伊勢佐木町にも支店があるみたい。

 午前十時の映画祭帰りに母と。

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最果タヒ 詩の展示@横浜美術館アートギャラリー1

 モービルに大量の吹き出しをつるし雛のように取り付け、そこに書かれた言葉を視線を移しながら読んでいくと詩が出来上がる。

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 思いのほかシンプルなアイデアの展示でちょっと拍子抜けしましたが、そもそも詩はそっけないものだし、このくらいのシンプルさがちょうどいいのかもしれない。

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 個人的なお気に入りは、生命力を感じるこの流れ。

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水族館にいる魚はほとんど死んでいるみたいだった

ちゃんと、動物すべてにおいしそうだと言える人でありたい

 

 

Café小倉山と美術情報センターにも展示があることを知らずに帰宅してしまったのが残念。

 これは常設展にあった真葛焼

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猫、けっこう怖い顔。噛みつかれそう。

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夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ