ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

ヒップホップ興味ない友人とサ上とロ吉のライブを観た「NISSAN GALLERY Christmas Live_2」@日産グローバル本社ギャラリー

珍しく冬の無銭イベント。

ドルオタなので「無銭には人を連れていかなくては」という謎の義務感を発し、横浜住みの友人を呼んで日産ギャラリーへ。東京の人は横浜まで来てくれないからなー。

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普段は車のプレゼンをしているような会場で、ステージ正面にイスがあってちょっとビビりました。友人は「音楽をあえて聴きにいく」タイプの人ではないので、どうなるかちょっと心配しながら着席。しかし、ほんとは立って観たかった。

18時開始のライブでしたが、最初にFMYOKOHAMAの人からのあいさつ、日産の人からの車およびギャラリーの紹介があって「ぶっかます」からスタート。

客がライブ慣れしておらず遠慮がちだったのを察してか、いったん音を止めて、「今こいつが何やってるかわかりますか?レコードコスってますよ」というMCからスクラッチにあわせてアオリ。「上の人も!」「2階の人も!」で、やっと場が温まってきてからの「まさか日産の総本山でライブやることになるとは思ってなかった」というMCに、「おれたちこんな番組やってました」からのbaydream、WONDERWHEELだったかな。日産の人に「携帯しまえ」って言われてメモ取れなかったから記憶があいまいだ……。

そのあとの童謡スクラッチからのDJルーティーン(レコードを差し替えて投げ捨てた後に、激しめのジャグリングに目隠しでのスクラッチが入るやつ)がめっちゃウケてました。

正面に座ってた5歳くらいの男の子がいちいち合いの手を入れてて、それに「お前いいやつだな」とか答えるサイプレス上野の姿がハートフル。

「ドリームハイツはここから歩いて7時間」「ラジオの収録の後にスカイスパから日産のギャラリーをよく見てた」とか地元ネタ多めのMCでした。

あと、物販のPRもあってサイプレス上野がちんぽTシャツ着てたんですが、「日産でちんぽとか言っちゃってね」とか喜んでてしょうもなかった。

最後はメリゴ、上サインからヒップホップ体操第二、ドリームアンセムで〆。(たしか)お子さん連れが何組かいた中での

誰かの子供が俺の歌口ずさむなんて
やっぱ不思議だな

はいいですね。

後に食事の予約を入れていたのですぐ退散。

帰り道に友人と「かっこつけてないヒップホップって感じでよかった」とか「あのDJの人すごいよね?」とかいう話ができてよかった。手拍子もコールも楽しんでやってくれました。(それはそれとして、あんまり大道芸人寄りにならないでほしい気持ちもあるのですが……)

MAZAI RECORDSメンバーの話もしながら、「ヒップホップってものすごくくだらないことや、身近なことを歌にしていいんだよ」っていうのを伝えられたのがうれしいですね。

あと、ラジオリスナーというコミュニティがあって、ラジオが開催するイベントにまめに参加している人というのもいるというのが発見でした。まあ、でもそりゃそうよね。

ところで、最後に日産のPRも兼ねたMCで、車の話をふられた時に「さっき楽屋で箱根のいい話教えてくれたじゃないですか」という振りから、サイプレス上野が「え?!ああ、箱根で星がきれいだったっていう?」って返事をしていた時に、私は↓の話を思い出していたんですが、

サ上「そういう奇行ばっかりしてた。箱根に吉野の車で行ったときも、ガラスはバリバリに割れてる、車体にはスプレーで落書きだらけって状態で。その車でドリフトとかで有名な峠を走ってたんだけど、車が異様すぎて誰も抜かないという。走り屋も怯える電波系の車(笑)」
ロ吉「みんな車好きだから『あの車はヤバイ』って分かったんでしょうね」

これと併せて江の島の話を帰り道に友人に話したら苦笑いされました。

サ上「みんなで遊んでて、吉野の車で江ノ島に行ったんですよ。それで防波堤から海を見てたら、誰かが『吉野、お前なら飛び込めんじゃねえか?』って煽り出して」
ロ吉「上野君の声だったと思いますよ」
サ上「そしたら吉野がいきなり脱ぎだして、急に飛び込んだんですよ。そしたらしばらく上がってこないから『ああ、これは死んだな……』と思ってたら、いきなり浮かんできて『寒みい!死ぬ!』って言いながら犬かきしてて。それ見て爆笑してたんだけど、それで、やっと上がって来た吉野の体に夜光虫がついてて、それが光って綺麗だったという話で(笑)」
ロ吉「プー太郎でなにもしてなかったんで、なんかしたかったんでしょうね」
サ上「それで、ガクガク震えてる吉野に自販機で買ってきた暖かいお茶かけたら、急激な温度差で『熱ちい!』って悶えたり」

サイプレス上野とロベルト吉野|INTERVIEW[インタビュー]|Amebreak[アメブレイク]


プランクトンついて光ってるってめっちゃいい画じゃん?!(本気)」
「……(苦笑)。そういうやんちゃな人たちってことね」

 

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ふたりの間に流れる時間を祝福したくなった/ゆるふわギャング Mars Ice House Release Party

2017年に行った現場のことを今年中に記録していこうと思います。

感情がふくれあがった現場って、筆の上でうまく制御できなくって結局書けないということがけっこうあるんですが、だからって記録できないままなのももったいないので、年間振り返るノリで書いていこうかなと。

ゆるふわギャング Mars Ice House Release Party

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音楽大好きシロさんが彼らのアルバムのことをシネマティックと表現していましたが、まさに。

見た目のクリーチャーっぽさや恋人同士という関係性もなんですが、歌詞が描く情景とか感情の厚みが何より物語を喚起させますよね。

ワンマンライブはWWWに白い布を四方から引っ張り、木の幹のようにも、円筒形のゲートのようにも見える舞台装置を用意。ステージの上にはレンガの映像が投射されていて、よりゲートっぽく見えました。

もともと映画館だったWWWは会場が壁に沿って3段になっていて、どこからでもステージがよく見えるようになっているのですが、私含めてサブカル中年や文化系オタクは3段目あたりに固まっていたように思います。

DJタイムが終わって、改めて箱で聴く曲の印象は「アニソンっぽい!」でした。壮大になりきらないけど「物語がはじまるぞ」って気持ちになる音。チープさも含めてちょっと前のゲーム音楽っぽいですよね。スクリーンに映る映像はグロテスクな巨大な目や、空、水中、運転席からの目線らしき地方の道路の風景。

Sophieeは黒ビキニにパンツで、Ryugo Ishidaは中央に☆マークを入れた黒Tシャツ。

Sophieeはあらかじめどうふるまうかを知っているような、しなやかでふてぶてしい動き。髪をかきあげるしぐさ、腰を振って客を挑発する様子、肩をすぼめてマイクスタンドをなでるしぐさのなめらかさ。どれもディーヴァ感がビッチ感を上回っているから品がいい。

比べてRyugoの童子性。校庭の隅で所在無く立ち尽くしている姿が想像できるようなふらふらした雰囲気。その頼りない感じのリューゴのシャウトに、客がワーッと沸く様子が本当にかっこよかったです。

「これじゃもういけない / ぶっ壊しな / Escape To The Paradaise」

そして、最後の「大丈夫」で泣き出すRyugo。

夜空を見上げてる

こんな田舎の町で

大丈夫 車の中

響く 車の中

大丈夫

CDは聴いていたけど、こんなにやさしくていい歌だったんだと思いながら聴いていると、Ryugoを抱き寄せるSophieeまで泣き出して、二人の時間に流れるけだるさが愛おしいSunsetで終了。

もう夕方 なんもできないまんま

気づけば夕方 このまんま

旅を想起させるような壮大さと、流れる感情の素朴さに改めて気づかされる、とにかく二人のことを祝福したくなるような、強烈だけど暖かい時間でした。何より、アルバムもう一回聴きたくなる!

ツイッターで「二人の今までの物語を全部知ったような気持ちになって、友達になったような気持ちになった」というような言葉を見たけど共感できます。

あと、Ryugoと同郷の佐藤雄一さんが、終わった後に興奮した様子でもつれた日本語でしゃべり倒してたのがなんかめちゃくちゃよくて感動しました。

でも、「佐藤さんそんなに感動してるんだー尊いなー」って思ったけど、興奮するといつもあんな感じっぽいのを後で知ってチッてなりました。そういえば、このときからElle Teresaの話してたなあ。

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Mars Ice House

Mars Ice House

 

 このレポめっちゃいいです。

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アイドルラッパーいちの巻き込み力を持ったMCMIRIの現在地/RHYMEBERRYセカンドアルバム「SERIES 1」リリースイベント

1年ちょっと前に「MIRIちゃん、かっこいいよね。アイドルだってことにプライド持ってるけど、それに甘えないでバトルに出てて」という話を、フリースタイルダンジョンがきっかけでラップにのめりこむようになった女の子ラッパーたちから直接聞いた時は、ちょっと不思議な気分になった。

私にとってのMCMIRIは、新宿BLAZEのステージでファンからもらった大きなおもちゃの剣をいたずらな表情で振り回していた女の子であり、ライムベリーが分裂した後は、メンバー再編を繰り返しながら、どこかピリピリした表情のままでステージに立ち続けている女の子だったからだ。

MCバトルで勝ち上がらなければ、彼女たちがMIRIちゃんを知ることはなかったはずだ。興味の無かったはずのバトルを通し、アイドルシーンではなくヒップホップシーンの人間と関わるようになった彼女の姿は、周囲からは少年マンガのキャラクターのように見えるのかもしれない。

RHYMEBERRYセカンドアルバム発売は11月15日。プロデュースはP.O.P。

アイドル×ポップス×ラップの新しい正解を打ち出した「TOKYOチューインガム」やミクスチャーロック曲「ちょっとやってみただけ」はもちろん、新録された曲も、より質の高い仕上がりになっている。

 

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P.O.PとRHYMEBERRYの関わりのきっかけはよく知らない。ただ、これまでの「ヒップホップっぽいことをやってみた」曲と違い、彼らのプロデュースした曲は、どれも「ドラムと韻の組み合わせの面白さがラップミュージックの音楽的快楽である」という原則に則った上で、メンバーの個性を活かした曲になっている。

MCYUIKAちゃんの加入により、タイトなラップでの制作が出来るようになったことも大きいのだろう。

地下の対バンにはなかなか足が向かないけれど、リリイベのアナウンスを見て渋谷マルイへ行ってみた。

渋谷マルイの8階は、グッズ売り場の奥に小さな台とスピーカーが置いてあるだけの殺風景な場所だ。

左手の入り口から台の上に集まり、円陣を作ってライブを始める3人。

会場都合でジャンプ禁止ということで、盛り上がり損ねているような客を見て「怒られたら謝りましょう!ジャンプはダメですが、ダンスは禁止されていません!」というMIRIちゃん。

直接ライブを見るのはamiinaの対バン以来なので、ちょっとした振り付けが入っていることや、当時よりMIRIちゃんが穏やかで大人っぽくなっていることなどをいちいち新鮮に受け取っていた。

MCでは「アルバム制作前まで、RHYMEBERRYほ~~んとまとまってなくってね!」と正直に吐露するMIRIちゃん。

あー、そうそう思い出した。この子は思ったことを言っちゃう子だった。

そして「今まではCDを渡してもアイドルだからってなめられちゃうんじゃないかって心配になっていたけど、今回のアルバムは自信を持ってこれが今のRHYMEBERRYです!と渡せるものになっていると思います」と続ける。

それに同調するように、それぞれの思いを語るOMOCHIちゃんとYUIKAちゃん。それぞれのMCから、今回のアルバムと今のRHYMEBERRYに誇りを持っていることが感じられてほっとした。

9月にミュージックステーション出場を賭けたオーディション番組に応募。予選を勝ち進むも、MISAKIちゃんの急な卒業に見舞われた。オーディション本選では最後の2組に残ったものの、本当に、あと一歩のところで出場を逃すという、まさに一進一退の状況を繰り返していた。

それでも、そのオーディションで古坂大魔王に気に入られ、ラジオ番組に出場させてもらったり、MVを紹介してもらったりと、少しずつだけれど彼女たちに巻き込まれる人を増やしている。

そう、MIRIちゃんには人を巻き込む力、引きつける力がある。

MCバトルの稽古をつけてくれたハハノシキュウ。「TOKYOチューインガム」の制作から関わりはじめ、アルバムを全面プロデュースしてくれたP.O.P。彼女がもっとずっと荒れていた時に、励ましてくれたせのしすたぁやGOMESS。

そのほか、私が知らないだけできっと沢山の人に慕われているのだろう。リリースパーティーのメンツを見てもそれがよくわかる。

アルバムにはMIRIちゃんの作詞曲もいくつか入っていて、中に普段の強気な彼女と違う面をのぞかせるものもある。

少女漫画みたくうまくいかないなんてことはわかってる
でも私も主人公みたく happy end でおわりたいよ!

私は今のRHYMEBERRYの運営を肯定できないし、MIRIちゃんにもハッピーエンドに必要なものは何か、何度でも考え直してほしいと思っている。だけど、彼女がこれまでの道のりで得てきたものは、ちゃんと本物だ。

 

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SERIES 1(通常盤)

SERIES 1(通常盤)

 
SERIES 1(初回限定盤)

SERIES 1(初回限定盤)

 

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化学反応とはこういうことだ、アイドルとヒップホップの融合の正解 /lyrical school MY DATE ON NOV.

音源が好きで、現場が楽しいのも知っていたけど、何となく行きそびれていて、3年ぶりになったlyrical school現場。

そして、自分が最後に観た頃のメンバーがminanちゃんしかいなくて、ライムベリーで観たきりだったhimeちゃんがいるlyrical school

リリスクはラップ×アイドルというコンセプトで7年前から活動していて、曲もライブも評価が高いグループだったけど、2017年2月にメンバーが3人卒業。前述の二人のみが残されるという大きな変化に見舞われていた。

だけど、4月に新メンバー3人を迎えてからのここ1・2ヶ月のライブはとにかく評判が良かったし、My dateというタイトルの3ヶ月連続対バンのブッキングも気が利いていた。

9月 Maison book girl×フィロソフィーのダンス
10月 Enjoy Music Club×アナ×思い出野郎Aチーム
11月  SUSHIBOYS×サイプレス上野とロベルト吉野×Young Hastle

そして、今やフロントマン的な存在感を見せるようになっていたhimeちゃんはヒップホップの現場に行きまくっていたし、自分が何に惹かれているのか、何を理想としているのかをどんどん率直に言葉にするようになっていた。

 

 

VISIONの場所がわかりづらくてSUSHIBOYSの途中から。当然リリスクのオタクが一番多いのだけど、フロアで踊りまくったり、後ろでのんびり観てたりと、立ち振る舞い見た感じヒップホップオタクっぽい人も少なくない印象。

SUSHIBOYS

PVがバズってweb販売EP500枚即完、ナード系ラッパーの新星になっているSUSHIBOYS。

今風のトラックにタイトなラップと、3人それぞれの立ち振る舞いの軽快さのバランスが心地よくて、ゆるいんだけど退屈させない。

歌ってることは段ボールがどうとかママチャリがどうとかなんだけど、合間のMCの「俺たちがここに赤道を運んでるんだよ-」「3人でスシハウスに住んでるんだけど」「タイヤに釘が刺さってた時の気持ちを歌にした」とか、キャラクター性の高いMCに、途中でぐるぐるまわったりするふざけたステージングがばっちりハマってる。

スチャダラパーとKICK THE KAN CREWを足して二で割って、ちょっとあざとく、でもさっぱりさせた感じ。衣装はおしゃれなスーパーマリオとも呼べるコミカルさで、たぶん誰でもとっつきやすい。

これは売れるなー。観た人みんな楽しくなっちゃうタイプのライブだし、NHKでも深夜のクラブでもフェスでも出て行けるタイプの世界観。

音を重ねすぎないトラックが多いのも、笑いながら聴くのにいいと思う。

思ったよりも

思ったよりも

  • SUSHIBOYS
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

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amebreak.jp

サイプレス上野とロベルト吉野

DJルーティーンからロベルト吉野からのシャウトでスタート。

アセ・ツラ・キツイスメル、ぶっかます、よっしゃっしゃす〆、サ上とロ吉というアゲ曲ルーティーンから、スクラッチで童謡演奏。ベイスターズタオルを掲げる客いじりに、ロベルト吉野の手打ちでのヒップホップクラシック演奏(新しい機材らしいけど、何という機材なのか聞き取れなかった)。レコードを差し替えまくって投げ捨てながら、そのトラックの上でフリースタイルと情報量が多い!

プリンス・オブ・ヨコハマはハードロックの上でシャウト。攻撃的なシャウトにVISIONの点滅照明が合わさって雷のようで、それまでのハッピーな空気が一転してフロアが完全に固まっていたのを、サイプレス上野が「なんか寂しくなっちゃってるね」と言ってたのがちょっと面白かった。

ライブ中盤にDJパフォーマンスを多めにとって、MCではちょいちょいヒップホップについて説明する教育的な内容。ただ、この構成だと曲間が切れてしまうので、個人的にはもっとがっつり曲をつなげて聴きたいし、音に乗っていきたい。

でも、上サイン(曲名です)の前に「ヒップホップでは自分の所属している場所を示すためにハンドサインを使うんだけど、このLAっていうハンドサインを俺たちはLAWSONって意味で使ってたのね」と楽しそうに話す姿からは、ヒップホップに対する愛情とそれを目の前に人と共有したいという感情がにじみでていて、そういう思想や生き様が反映された部分をあれこれ言えないよなとも思う。

最後の「WHAT’S GOOD調子はどう?」で少し空を見上げるところや、コーレスで「SUSHIBOYS WHAT’S GOOD」「lyricalSchool WHAT’S GOOD」「ヤンハス WHAT’S GOOD」と、その日の演者の名前をあげていたところに何だかグッときた。

WHAT'S GOOD

WHAT'S GOOD

  • provided courtesy of iTunes

 

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amebreak.jp

Young Hastle

ヤンハス、絶対アイドルオタクにめちゃくちゃ愛されるだろうな……と思っていたら、案の定というか思った以上。

名ガイドブック「日ポン語ラップの美ー子ちゃん」をものした服部昇大によると、Young Hastleの曲は「そのまんま言う」系ラップに分類される。

「酔ってる」
「バイトしない」
「飯はなるべく一緒に喰う」

毎日仲間と酒呑んで遊ぶのが尊いという歌、完全にアイドルオタクの思想。しかも、単純だからこそコーレスがめちゃくちゃ入れやすい。ばっちり盛りあがってたし、途中で出てきたTY-KOHの違和感も含めて猥雑さとコミカルさのブレンドが面白かった。

最後の方で「今日誕生日近い女の子いる?」と聞いてハッピーバースデーを歌ったり、Tシャツをその子に向かって投げて「ヤンハ臭がするよ~~」と言ってたのも、それを受け取った子が「いいにおい!ほんとに~!」と言ってたのも最高にばかばかしくてよかった。

ヤンハスはもっとアイドルオタクと絡んだ方が絶対いい。リリスクのオタクはちゃんとした人が多そうだから、もうちょっと頭のおかしいオタクがいる現場だともっと盛りあがりそう。

飯はなるべく一緒に食う (feat. KOWICHI & TY¥ SIGN)

飯はなるべく一緒に食う (feat. KOWICHI & TY¥ SIGN)

  • DJ TY-KOH & YOUNG HASTLE
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
Forever Living Young

Forever Living Young

 

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YOUNG HASTLE / Forever Living Young - Words & Sounds

始まる前は面白ラッパー対バンなのかなと思っていたけど、振り返ると「観てると笑顔になる」「コーレスが入れやすい」「サービス精神旺盛」という意味で、結果的にアイドル性の高いラッパーを組んだ感じ。

なるほどアイドル対バンだなーなんて思っていると、リリスクはサ上とロ吉のGET READYを出囃子にして登場。

lyrical school

ちょっと記憶があいまいなのだけど、最初は全員黒いジャージで登場して、途中からそれを脱いだり前を開けたりしていたのかな。Tシャツの子も言れば、ジャージを着たままの子、そして、ヘソ出しタンクトップの子もいて(himeちゃ~~ん!)いる。

このスポーティーな、衣装とも言えないような服装が今のリリスクにとてもあっていた。

ダンスをやめて、それぞれが好き勝手にステージの上を動き回るようになったという話は聞いていたけど、そのおかげで小さくないVISIONのステージが広く使えている。

ステージ端でフロアに手を振ったり、中央でくるくる回ってポーズを決めたり、メンバーそれぞれが自分の好きなように、そして自分がかっこよく可愛く見えるように動いている。

縦横無尽に動くメンバーの中で、一人だけ肩の力を抜いて歩き回り、歌パートを決めていくminanちゃんが独特の存在感を放っていて、これは観たことないものを観ているぞという感じがハンパなかった。

himeちゃんがインタビューで名前を出していたKANDYTOWNのように、うろつき感はヒップホップ的なんだけど、好き勝手に動き回る女の子たちがもたらす可愛さの迫力をフロアが受け止めて返す感じはいい意味でアイドル的。

私はアイドルがヒップホップっぽいことをやることに特に価値を見いだしていなくて、むしろ「媚びる必要ないのに」と思う方だけど、今のリリスクのヒップホップぽさは正しい。「音楽にあわせて好き勝手に動くのは楽しい」というクラブミュージックの根幹を、演者が客にプレゼンできているからだ。

セカンドまではけっこう聴いていたのに知ってる曲が最後2曲しかかからなくて驚いたけど、被せと勘違いするくらいどの歌もちゃんと歌いこなせていて「ああ、もう完全に違うグループなんだ」と思う。

ノンMCで9曲やりきって終了。フロアはすっかりはしゃぎ疲れて汗だくのオタクでいっぱい。

最後の全員集合で、サイプレス上野が「同じラッパーとしてすばらしいと思った」。ヤンハスが「今度はfeatさせて」と言っていたけど社交辞令じゃない。このリリスクだからこそ、ラッパーと対バンすることに意味があったのだと思う。

それはそれとして、曲が「ヒップホップという枠の中のいい曲」になっている物足りさはあるのだけど……。補足:トラックがちょっと古いのと、歌詞に新鮮さがないのがもったいないなと。(tofubeatsとか、brand new dayにおけるLITTLEくらいいい詞があればOK)

ライムベリーワンマンのステージで「ラップに人生を捧げます」と語り、そのライムベリーを理不尽な形で脱退することになった時に、「ラップというよりライムベリーに一生を捧げていたんだと今になってすごく実感しています。」と書いていたhimeちゃん。

彼女がキーパーソンになって、自分が愛する音楽をアイドルというフィールドに落とし込んでライブを作っている姿はめちゃくちゃかっこよかった。化学反応とはこういうことだ。

つれてってよ/CALL ME TIGHT 【通常盤】

つれてってよ/CALL ME TIGHT 【通常盤】

 

 

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クワトロの柱も世界の一部に変えてはばたくamiinA Wonder Traveller!!! act.6 @渋谷CLUB QUATTRO

オタ卒しても絶対行きたいイベントWonder Traveller!!! のact.6。

しかし、会場は渋谷クラブクワトロ。個人的にあまりいい思い出のない箱だ。

クワトロ左手の大きな柱の邪魔くささについては多くの人が言及していると思うけど、万引き被害に悩まされた元書店員としては、ブックオフの上にあるというのも気持ちが乗らないポイント。すぐに日常に引き戻されてしまうのだ。

とはいえ、amiinAならクワトロも「いい思い出のある箱」にしてくれるかもしれないと、期待を持って会場へ。

この日もチケットはソールドアウト。ケータリングのカレーを食べながらフロアへ急ぐ。

中に入ると、あの忌々しい柱に白いネットと電飾が。なんと柱を白い巨木に見立てていたのだ。すばらしい。思わず拍手したくなるセンスの良さ。

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長丁場のイベントなので、ソールドとはいえさすがにフロアがパンパンとは言えないなか、一番手は3776。会場下手の隅に立って開演待ち。

毎度のナガセさんのナレーションから3776登場。

オープニングアクトは「3.11」(曲名です)1曲という攻めの選曲。

気合いの入ったちよのちゃんにテンションがあがるけど、音が悪くてそっちに驚く。どうやら下手側はちょうどスピーカーの横手に当たる部分で、音を期待してはいけない場所らしい。いや、こりゃダメだな。遠目で見ようと思ってたけどしゃあないと覚悟してフロアに降りる。
音はともかくちよのちゃんは元気いっぱいで、この日はロックっぽい歌い方が力強い。踊り終わりに、ふっと一瞬身体の緊張をほどき、力を抜く瞬間があったが、そのポージングがだらしなく見えず、むしろはかなく見えた。

LUCKY TAPES
金管・エレキ・キーボード・ドラム・男女ボーカルと、ゴージャスだけどいい意味で軽くて踊れる音。モテそうなビジュアルの人がモテそうな曲をやっているという感じで華やかだった。でも、軽い曲だけでなく、ドラムでガチッと閉める曲もあって楽しく聴けた。終わったあとに「あと一時間でも聴けるわ~」という人がいたけれど、わかる。

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ヤなことそっとミュート

運営の手際の良さをたびたび耳にする「ヤなことそっとミュート」。
最初はマイクの音量がオケに負けていて不安になったけれど、途中からあまり気にならなくなった。調節したのかな。
動くとマントのように見える白いポンチョに黒髪4人というビジュアルがアニメっぽい。シャープでナード受けするビジュアルにエモ寄りのロック。ダンスも揃っていて、なるほど人気出るのもわかる感じ。ただ、曲調がどれも似ていて、ちょっと耳が退屈だった。

フロアはモッシュ・圧縮発生しまくりで、一緒にはしゃげたら楽しそう。そういえばロックアイドルの現場ってこんなんだったわと再確認。

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BiS

復活BiSは3ヶ月前の新メンバー加入直後のリリイベぶり。こっちもモッシュ・圧縮・WOD発生で何だか懐かしい気分に。

ライブから受ける印象は「運動会」。振り付け自体は単純だけれど、とにかく7人が走り回ってポジショニングを変えていくことで迫力を出していく。なるほど、「全然面白くない」と「めっちゃアツい」という感想にわかれるのが理解できる。衣装をサーカスっぽくすることで、メンバーのガチャガチャ感を世界観として利用しているのもうまい。

「WACKは疲れるのでもういいや」という気持ちなので、びっくりするくらいフラットに見てしまったけど、プー・ルイとサキちゃんが楽しそうでよかった。BiS加入当初からずっと自分を模索し続けていたカミヤサキが、アイドルとしては異形といってもいい真っ黄色坊主頭で、あれだけいきいきと活動しているのは肯定せざるを得ない。

音楽性とフロアの空気が似ているグループを続けて観て、自分がロックではしゃぐ力をすっかり無くしていることを実感。My Ixxxも、昔は振り付け全部覚えてたのに身体が動かなかったな。いや、もともとBiSが好きだっただけで、ロックにはなじんでなかったのかな。

ロック×アイドルというのは共通しているけど、ヤナミューはアニソンっぽいと思ったのにBiSをそう感じることはなかったのが面白かった。何を持ってそう判断しているのか自分でもよくわからない。

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休憩時間の間にきゅうりを購入。しかし、靴があわなくて足がだいぶくたびれてきた。
Wonder Traveller!!!の休憩は1時間と長めに取ってあるけれど、これは単なるインターミッションではない。休憩時間にもフロアに少女が降り立つのだ。

 

過去2回は963が登場していたこの時間。この日のアクトは井手ちよの

かつての963と同じように、ステージではなくフロアに走り込むちよの姫。

小さな身体に、黒ベースのジャケットとミニスカートという、3776の時よりシャープな衣装。オン眉にさらっとした黒髪ロングという日本人形的な風情が美しい。

フロアを縦横に突っ切りながら歌い、集まったオタクの壁を割っていく。

クワトロはフロアが階段3段分くらい凹んでいて、左手、右手、中央にそれぞれフロアに降りる入り口がある。縦横無尽に走り回りながら、時折階段手前でポーズを取るちよのちゃんが美しすぎた。

バレエをやっているだけあって所作が優美なのはもちろんだけど、ポーズを取った瞬間にふっと表情も変わり、走り回っていた頃の子供らしさが消えて、精悍さが加わるのだ。

軽快でちょっとやり手のおばさんっぽいMCを始めるごと、フロア全体がかがむ様子も壮観で、前を通り過ぎるたびに心の底から井手ちよのに手を振ってしまった。

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NETWORKS

ある意味この日一番の感動だったNETWORKS!

変拍子ミニマルというレッテルを貼られていたが、聴いてみるとミニマルという言葉の持つ単調さはなく、シンプルなのにめちゃくちゃ踊れる。

一定のテンポで繰り返される音に、だんだんと感情が乗っていって、最後にバーンと解放されるという構成の曲が多く、そのバーンッで、聴いているこちらも解放されたような気持ちになれてとても気持ちよかった。

MCでの「えー、一般的なことを言うと、CDはあります」というちょっとひょうひょうとした感じも、最後の曲で目をつぶりながら笑顔になるのをこらえきれない感じでドラムを力強く叩く様子も、とても魅力的だった。また別の現場で聴いてみたい。

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sora tob sakana

体力的な問題で集中力が切れていたので、この日のライブを語る資格はないかも……。

何となく物足りなく感じたのはなぜかと思ったら、VJのないオサカナは初めてだったからかもしれない。音もあまりよくなかったと思うし。

ただ、メンバーの気合いは表情から感じ取れていたので、フェアな感想はきちんと観ていた人にゆずりたいと思う。

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東京女子流

赤いロングドレスという大人っぽい衣装で登場。

ロック調のアイドルが中心のこの日、唯一のR&B、クラブミュージックツールのアイドルだ。ライブ始まってすぐに、女子流のダンスがほかのグループと違うのがわかる。女子流はゆっくりとした動きをきちんと魅せることが出来るのだ。

ポジションチェンジで走り回って疾走感を出そうとする他グループと違い、合間の動きも優美に魅せる。首を後ろにそらせる動作や振り向く動作がいちいち美しくて、黒髪がふわっとたなびく場面がとても映える。当然歌も安定していて、もっと腰を据えてゆっくり観たいと思えるライブ。

MCでの皆さん「〇〇(詳細忘れた)な恋をしてますか?」という振りから「〇〇な恋を私たちがトロピカルハウスとEDMで表現します!」という律儀なMCにちょっと笑ってしまった。そういえば、演者個人が思いっきり感情を表に出すことでエモーションにつなげることの多いライブアイドル界において、「楽曲の世界を表現する」ことをちゃんと意識しているグループって意外と少ないかも。

あと、中江ちゃんだけボブになっていて「中江ちゃーん!」と思った。(特に意味はないです)12月15日のサ上と中江復活観たかった……。(仕事の呑み……)

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amiinA

さて、満を持して登場のamiinAは新衣装。

透明ビニール素材にふわふわの毛皮がついた衣装は今までよりちょっぴりファンタジー調。amiちゃんはいつも通りの不敵な表情で、miyuちゃんは笑うと目がなくなるあの笑顔。

たった二人だけのステージだけど、手足を限界まで広げる力強いダンスが見事で、物足りなさを感じさせない。

MCでは「緊張すると衣装の毛皮のところをさわってしまうから、そのうちふわふわじゃなくなっちゃうかも」という話。何となくはしゃいでいる感じが伝わってほほえましい。

この日は久々にmonochromeを観ることが出来た。「鏡に映るこの姿『本当なの自分?』」という歌い出しのこの歌で、いったんステージが暗くなり、中央に立つ女の子ふたりにピンスポットが当たる。それまでの躍動感と違った緊張感の美しさ。

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amiちゃんとmiinaちゃんのコンビでの最後の披露の印象が強い曲だけれど、ちょっと大人っぽくなったamiちゃんとmiyuちゃんがやると、凜とした美しさが際立っていた。

MCでは、いつものほのぼのした会話に続いて、初ワンマンの告知。会場・日時は決まっていないらしいけれど、来年やることだけは間違いないそう。

「いや~、amiinAこの一年ほんっと大変だったね」と顔を見合わせて言う二人。

そして、「最初はamiにちゃんとものが言えなかったけど、言えるようになってから本当に仲良くなった」というmiyuちゃん。

そして、amiちゃんは「はっきりものを言い過ぎちゃうから学校で浮いてしまう。ここにいる時が一番生きている気がする」という話をしていた。「ここにいるみんなが大切」だとも。……がんばれ!

気づけば新曲披露も含めて1時間半のステージ。最後はCanvasの幸福な合唱で〆!

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しかし、ボリュームのあるイベントをいつもやっていたから気がつかなかったけど、そういえばワンマンはまだだったんだ。音楽に対するこだわりはどのアイドルにも、いや、どんな音楽家にも負けないamiinAチームが、初ワンマンでどれだけの挑戦をしてくるのだろうかと思うとわくわくする。

最後に出演者のサイン入りのポスターを景品に、わざわざアンケートを回収する周到さも、この現場の信頼感にしっかりつながっている。(地下でこれをやっているところ、amiinAしか知らない!)

この誠実さが実るところを見たいし、そういった物語を抜きしても間違いなく立ち会う価値のある時間になると思う。

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togetter.com

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しかし、バンドはさほどでもなかったけれど、クワトロの音はなんだか全体的にいまいちで、やっぱり「出来れば行きたくない箱」という印象はぬぐい去れなかったのだった……。

 

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西島大介個展「トゥルーエンドを探して」がしみじみよかった

初めて西島大介の名前を見たのは、大塚英志の定本・物語消費論の挿画兼年表の制作担当としてでした。「できる若者なので、仕事をあげてください」とあとがきで大塚に紹介されていたと思います。

 

定本 物語消費論 (角川文庫)

定本 物語消費論 (角川文庫)

 

 

西島大介は間違いなく2000年代を代表するイラストレーターで、当時「気鋭の○○」と呼ばれた人たちの本を飾るアイコンとして、たびたび目にしました。また、2000年代半ばにはマンガ家としても多くの雑誌に登場しており、新しいマンガの担い手として高い期待を寄せられていたと思います。

 

 

メルヘンチックなのに上品で、ところどころSF的で、教養もありそうで……。

 

マンガ単行本も、マンガに強い出版社だけでなく、早川書房河出書房新社から刊行されるなど、ジャンルを横断する存在でした。

 

凹村戦争 (ハヤカワ文庫 JA ニ 2-1)

凹村戦争 (ハヤカワ文庫 JA ニ 2-1)

 

 

「マンガを読まない人がなんかおしゃれっぽいからと手に取ってしまうマンガ家」だったし、「文芸・人文に興味がない人に親しみを持たせる挿画が描けるイラストレーター」だったわけです。

 

ただ、彼のマンガの予告編が延々と繰り返されるような構成が私は理解できなくて、マンガ家としてはあまりいい印象を持っていませんでした。

 

イラストレーターが描くおしゃれで観念的なマンガというのがマンガ界には定期的に登場しますが、たいがいそのまま消えていきます。西島もそのうちの一人になるのかと思っていました。

 

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2000年代が終わり、ゼロ年代のアイコンだったことが古さの象徴となった今、改めて個展会場で観る西島大介の画はただただ作品としてびっくりとするくらいよかったです。

 

大型の油彩作品の丸みのある線の心地よさと、優しげな薄いクリーム色。そして、どこか不安を感じさせる目の点。

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さびしさや空虚さを抱えつつ、みんなのうたのアニメーションになってもおかしくない懐かしさもある。そして、ずっと眺めていられる穏やかさがありました。

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会場にはディエンビエンフーの原稿も展示されていました。西島のマンガは凹村戦争の表紙に代表されるような、口を少しだけ何か言いたげにあけたキャラクターか、ニヤッと舌を出して笑うキャラクターの印象が強くて、それはつまり弱弱しいか記号的かのどちらかしかない印象だったのですが、展示されている原稿には悔しさと悲しさで号泣しているらしいキャラクターもいて、内容が気になりました。

 

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原画を見て読んでみたいと思うことって実はあまりないのですが(キャプションも込みならわりとある)、今回は改めて西島大介のマンガを読んでみたいと思える展示だったし、そう思わせてくれたことに感謝です。

 

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ゼロ年代と呼ばれた、個人的にもあまりいい思い出のない時代が終わった後、その代表的アイコンであった人が打ち切りなどに見舞われながらも止まらずに作品を作り続け、変化し続けているということに、感傷的な気分になってしまいました。

 

 

ところで、私が本屋勤めだったころに印象に残っていた西島挿画の新刊があって、それが「ヒーローはいつだって君をがっかりさせる」でした。

 

挿画のインパクトはもちろんですが、帯の「たたっ壊せ(ナ~ナナ)たたっ壊せ(ナ~ナナ)」がタイトルと相まってとても不穏で、手には取らなかったもののそのブックデザインは何となく頭に残っていたのでした。

 

当時は音楽を主体的に聴く習慣がまったくなかったので、磯部涼という名を知るのはその後、日本語ラップを聴き始めてからになるのですが、「川崎」でハードなルポルタージュを書いている人と、あの本の著者が同じ人だと知ったときはちょっと意外なような納得のような気がしたのでした。

 

ヒーローはいつだって君をがっかりさせる

ヒーローはいつだって君をがっかりさせる

 

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