中華街の少し外れの方にあるお店。
独特の切り方でもりもり食べられるねぎと、あっさりしているけど飲みごたえのあるスープに満足。中華街って味濃いところ多いので、こういうお店はうれしいなー。
店内も清潔感があって、お店の人の雰囲気も柔らかいので、中華街の雑然とした感じが苦手な人にもおすすめです。(私自身は雑然とした店も好きです)
中華街の少し外れの方にあるお店。
独特の切り方でもりもり食べられるねぎと、あっさりしているけど飲みごたえのあるスープに満足。中華街って味濃いところ多いので、こういうお店はうれしいなー。
店内も清潔感があって、お店の人の雰囲気も柔らかいので、中華街の雑然とした感じが苦手な人にもおすすめです。(私自身は雑然とした店も好きです)
ミルピグで一番高いやつ。このブログは値段をあまり書かない(めんどうだから)で行く方針なのですが、ここはあえて。2300+税の黒いちじくのパフェです。
生ハムが乗るのが面白くておいしい。いちじくは通常より甘みの強いの。中央のアイスはマスカルポーネかな。少し塩気のするものとの組み合わせが面白いです。
ただ、ちょっと私自身が軽い鬱状態だったようで、「おいしい」と感じる味覚は健在でも、おいしさに感動する心が死んでいて、あまり食べても元気にならなかった……。感受性って飯食う時にも使われてるんですね。
それはさておき。土日の昼は予約必須のミルピグですが、平日夜遅い時間は普通にスッとは入れました。ねらい目かもです。
社労士試験の勉強を始めてから、合間にマンガばっかり読んでいる。そして、今更安野モヨコを読み直してうめいている。10月は小説含めてもっと書籍を読みたい。
本当は8月に読んだのに入れるの忘れていた。ニコニコしながら読んだ。ときどき軽い謎解き要素が入るところも読み応えあってよい。BL的な想像力を喚起させるところが随所にあるのに全然そっちにいかないのが不思議な感じ。
アプリの無料枠で安野作品をちょこちょこ読んでいたけど、「ジェリービーンズ」と「ジェリー イン ザ メリィゴーラウンド」は買い直してしまった……。私は「洋服を作ること」には全く関心がないし、マメたちとはずいぶん年が離れているんだけど、それなのにときめきとしか言いようのない感情をくれるのは本当にすごい。高校の同級生たちと古着屋で服を売るあたりのエピソードがとても好き。マメがニコニコしていると、笑顔が移るような気持ちになる。たまに初期萩尾望都みたいなミュージカルシーンが出てくるところもすごくいい。
私にとって安野モヨコと言えばこれですよ。話すと長いですよ。宝島社版の、バックにゼリービーンズの写真をあしらった毒キノコみたいな装丁が好きだった……。前半は読んでいる間ずっと楽しい気持ちでいられるゆかいな内容。登場人物も全員好き!そういえば安野モヨコ作品って意図的に悪い奴として描いている人物以外は、わりと登場人物全員を好きでいられる。しかし、当時の過労のせいかラストが放り投げられてるのが残念。でも、好きだ!
未完。掲載誌「CUTiECOMIC」の休刊が直接的の理由のよう。もったいないけど最後数話は話が停滞していたのでこのあたりでよかったのだろうか…。安野特有の大きな目の女の子たちが疾走する姿は本当に魅力的なのだけど。
無料配信アプリで読んでいたが、番外編のキースとレイジの陰惨な少年時代についているコメントがつらかった。あれだけ搾取されて大人に傷つけられているレイジが、行きずりの金持ちにセックスと引き換えに助けてもらったからって、その金持ちを肯定できるはずはないだろうに。「キースが金持ちを殺したのは100%正しい」と思っていたので、「セックスを要求されたとはいえ、金持ちがせっかく助けてくれたのに殺すなんてキースはアホ」ってコメントが並ぶの端的に悪夢。
バッファーロー5人娘をモチーフに作られた倖田來未のMVを発見。人工甘味料みたいな映像だな……。蜷川実花……。
こっちのほうが圧倒的にそれっぽい。韓国のかっこいい女の子たちめっちゃかっこいい。
1、2巻までは「う~ん、古風な労働観や性役割の内面化が苦しいけど、やっぱり読んでると仕事したい気になる」と思えるけど、3、4巻になると日本社会の労働のゆがみに押しつぶされる登場人物が痛々しくて暗い気持ちになる。1~2巻は単行本で持っていたけど、あの後こんなことになっていたとは。しかし、本当に時代の空気をよくつかんでいる。近い題材のものはたくさん出版されているけど、あらゆる意味でこれ以上のものはなかなかない様に思う。
「恋というのはエゴの暴走である」というテーマのもと、人々がそれぞれのエゴに振り回される話。中学生の女の子とセックスしたがる成人男性がたくさん出てきて怖い。エゴで相手を傷つける描写が年齢性別問わず延々と登場するのだが、男女間の加害の落差が大きすぎてひたすら「おっさんは悪」な気分に。薄暗くひんやりした団地の空気がとても印象的。「たくさんの人が交わっているのに誰もが孤独」という空虚さを下支えしている。
モテたい男子高校生・小松がモテテクを学ぶというスタートの恋愛指南マンガ。最初の頃の小松の扱い、さすがに明らかなハラスメントだけど、ギャグマンガとしては最初の方が面白かったりして笑いは怖い。
でも、後半の小松と太田サクラのすれ違いは身につまされるし、青春物語としてとても真摯だと思う。小松が姉妹に遊ばれてるのはコミカルさも含めて暴力なんだけど、サクラとのすれ違いの痛々しさは人と人との話というか。前半の方が好きで、後半切って捨ててる人もいるようだけど、気が合わんだろうな。番外編の、友人になってからの小松とサクラの話もよかった。
ちなみに完全に小松に感情移入して読んでいます。
しかし、当時アラサーの安野モヨコが10~20代の男性に向けて描いた人間関係の描写を見て、本気で人生を反省する自分にわりと深刻な人としての欠如を感じる。
初期短編集。おしゃれのやりすぎで身持ちを崩して地方に引っ込んだ女の子が、おそらく何百万払って買ったであろうコレクションラインの服を着る場面の「めかすことのよろこびとかなしみ」というモノローグがなんかおかしくて好きだったことを、読み直して思い出した。
SF。特に感想はない…。これも欲望についての話ではあるのか。
「やせたい」「見た目を良くしたい」という気持ちは持っているものの、昔からこの作品の登場人物の心の動きがいまいちピンとこなかったのだけど、↓リンクのトミヤマユキコさんの論文「安野モヨコ作品における労働の問題系」を読んでやっと少し想像することができた。のこ幸せになってくれ~~。
初めて読んだ時は、のこに下された評価「心がデブ」という表現におびえていた記憶がある。「なんだかよくわからないが心がデブにはなりたくない!」と。
今読み返すと「自分に自信がないため、他者の物差しを内面化してしまい、それに振り回されている状態」というのがわかる。これは「花とみつばち」の小松にも共通する。それは一理あるのだけど、改めて読み返すと「だからって侮辱されていいことにはならない」という視点が欠けていて、この視点の欠如が後に安野が批判される要因になっているなと思った。安野が自罰的なまでにストイックな人であることの反映だとは思うが……。
世田谷文学館での展覧会の図録。単行本未収録の自伝的作品「よみよま」が読みたくて買ってしまった。私は安野モヨコを読まなくなったきっかけをはっきり覚えている。それは「シュガシュガルーン」でバニラとその母の葛藤についての話がびっくりするほどあっさり終わってしまった時だ。詳細は覚えていないが、「読者である子どもに対して不誠実ではないだろうか」と思った記憶がある。それから少しずつ読まなくなっていった。それからしばらくして、彼女は長い長い休養に入ってしまう。
今回収録されたインタビューでは、家族との不和と、休載時の精神的な限界について語っている。作家の生き方と作品を安易に結びつけてしまうのは、作品はもちろん、個人の生を矮小化してしまう危険性が高いので安易に行うべきではない。
だけど、彼女の作品に通底する生きることへの懸命さがこのような下地において生まれていたのかと思うと、さまざまな感情があふれ出して胸がいっぱいになってしまう。
「安野モヨコは思想的にもう古いし、顧みる価値を感じない」と言う人もいるけど、そう簡単に切って捨てられる存在じゃないよな。展覧会にも行った。写真右は今の安野の自画像。
「鼻下長紳士回顧録」買わねば……。
BL以外の雁須磨子は9割読んでるけど、その中ではあまり印象に残らないシリーズかな。
ストリッパー栗鳥巣さんの活動記録。栗さんはストリップ劇場で、今後の仕事の予定と日常四コマを書いた紙を配っており、それをまとめたもの。絵が達者で話の密度が濃く、めちゃくちゃおもしろい。ネットNGだと思うので中身を見せられないのが残念。
老年期に差し掛かった人々の人間絵巻。自分がどうして寂しいのかもわからなくなってしまった人々の、心の奥底を静かに開いていくような描写がすばらしかった。一話にひとつ、動植物が物語のキーとして登場する構成も見事。こんなにマンガがうまい人がいるのかとため息をついた。傑作。
ポラや白黒ショーの様子まで含めて「ストリップショーの構成要素」として語る真摯な本。現場を見つめ続けた人間だからこそ書ける資料的価値の極めて高い内容。ただ、外人ダンサーに関してはしっかりふれていない。このあたりの搾取や人権侵害になると口が重くなる関係者が多く、実際に目を覆うようなことが行われていたであろうことがうかがえる。
痛快な内容なのかと思っていたけど、D.Oが何度もだまされてお金を巻き上げられていて驚いた。資本主義のゲームに音楽という武器で参加し、負け続けている。歯切れのいいハッタリの続く少年時代と、書けないことが多く言葉を濁す場面の増える青年以降のギャップもなんだか苦しい。「面白い!」「さすがD.O」と言っていいのか迷う内容だった。
キンドルアンリミテッドで。現場にいる人の丁寧な解説で、ロリータの精神性や流行の変化が語られている。手作りといってもいいような素朴な内容だけど、真摯なロリータへの愛情が感じられた。
ストリップについて書いている身としては一応目を通さねばということで読んだが、くだらなすぎてキレた。セクハラ・パワハラが報じられた後に荒木経惟を使うのもどうかと思うが、おもに眼差される側である女性による話がまったくないのもなめとんのかという感じ。
判例がたくさん載っているのはいいが、記事の執筆側が「それを受けて社会にどのような働きかけをして行くか」という主体性を伴った話がなく、「お上や世間はタテマエがあるからああいうけどさ、エロって本質だよね」という類のだらしない同調が目に見えるような筆致。世間や官憲に対してマウント取りたいインテリ臭がひどい。思わず「記事の製作者側は猥雑概念が保持された方がいいと思ってるんじゃないか」と邪推してしまった。
芸術新潮は女性読者も多いだろうに、友人の言葉で言えば「おっさんによる女体を使ったエロばかりが大きく取り上げられている」状態。芸術新潮に期待される水準を大きく下回った最悪の内容だと思う。
それはともかく、BLMについて取り上げたコラムは読めてよかった。
備忘録的に。新宿の快楽亭ブラックさんのイベントで久々東京に。ついでに国分寺の早春書店さんへ。
これは途中で買ったファンフル洋菓子店のたぬきケーキ。頭はバタークリームで体はスポンジケーキのチョコケーキ。素朴なお味。
コメカさんにごあいさつ。雑談。「みんな元気がない。若い子と話したりもするけど、自分の若い頃の話が今の子にとってまったく参考にならなくて」という話にうなずく。
快楽亭ブラック★牧瀬茜・栗鳥巣☆当方名人会。道に迷ってしまい、少し遅れて到着。
入ると牧瀬茜さんのステージがはじまっていた。引き締まった肉体と跳ねるようなダンスが見える。Kさんが先に到着して席を取ってくれていたのだが、暗くて見つからず、とりあえず後方へ。この選択が間違いだった。
少しずつ服を脱いでいく牧瀬さんの姿を高揚した気持ちで観ていたのだけど、ベッドは寝転がる動作が多く、ステージが低くてほぼ見えなかった。なんてこった。ライブハウスに行ったらサビのところでいきなりマイク音量が小さくなるようなものだ。
それでも、牧瀬さんのダンスから伝わる、踊りでしか肉体でしか表現できない何かは見て取れて、だから余計にもどかしくなったりもした。けれど、とにかく観られてよかった。あの曲で、あんな風に踊れる人いないでしょう。裸足の似合うダンサー。
牧瀬さんのあとは快楽亭ブラックさんの落語。牧瀬さんとの講演時の思い出など世間話あれこれと、下ネタの小話をひとつ。オフレコと思われる話が多かったので詳細は割愛するが、それぞれの苦労や矜持が垣間見える話だった。
それから牧瀬さんとブラックさんとのコラボで番町皿屋敷。ダンスなどはなく、シンプルなお芝居。
最後に登場した栗鳥巣さんの演目は「お掃除オバチャン」。くたびれた清掃のオバチャンが、ホウキをギターに見立てて演奏しているうちにロックスターになっているという演目なのだが、曲の選び方、つなぎ方、やさぐれ掃除婦の演技、ギターにあわせて客を煽るロックスターの演技、そして肝心の見せ場までの密度が完璧で、気持ちが満腹になった。あんな曲ばかりのセットリストはここにしかないだろう。栗さんは最高のDJ。
おマン画も披露。精度に驚く人が続々と。おそらくブラックさんのファンであろう若い男性二人が、首を伸ばしてデッサンの様子を確認しようとしていて面白かった。
ここ数ヶ月ストリップを観ても感情が動かず落ち込んでいたのだけど、この日はかなり楽しむことができてほっとした。また、黒井ひとみ推しのMさんや、清水くるみさんにお会いできたのもよかった。
「定本栗鳥巣」第4巻も購入できて満足。BERGへよってから帰宅。
アクリルスタンドが設置されていた。
新宿東口の風景が……。
早春書店で買った本。
定本栗鳥巣4おもしろすぎました。
いちじくのスープやタケノコ料理にワザがある、隠れた名店らしいのですが、五目そばはスタンダードな味。十分おいしいですけどね。レンコンが入っていたりするのはおもしろいしぜいたく。