ホンのつまみぐい

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「スナックのんのん最終回」のんのんれめるO'CHAWANZ卒業イベントからMC松島Presents 「おとなの時間」を回しました

「スナックのんのん最終回」〜さいごだよ!わんわん大集合〜 8月10日

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2人組アイドルラップユニットO'CHAWANZの、のんのんれめるちゃんの卒業イベント「スナックのんのん最終回」。開場は19時だったけれど、私は20時頃に到着。

「体調を崩し、学業との両立が難しくなった」というちょっと切ない理由で決まった卒業。ふたりが校庭カメラガールに所属していた頃はそれなりに顔を出していたけど、O'CHAWANZになってからは二回目だ。

会場の阿佐ヶ谷ロフトAに着くと、オタクのほかに小柄でかわいらしい、手入れされた可愛さの女の子たちが何人も。最初はれめるちゃんの学校での友人かと思ったけれど、後ほど対バンなどで出会ったアイドル仲間と判明。たしかに、あれはプロの可愛さだった。容姿だけなら可愛い子、きれいな子はたくさんいるけれど、おおぜいの人の目を意識してる人はトータルでの存在感がちがう。

阿佐ヶ谷ロフトAは日頃はトークイベントなどに使われる箱で、ステージ正面のフロアにも机とイスがまんべんなく置かれているのだけど、この日は直前にスイカ割りをやっていたらしく正面フロアは床の柄が見える状態になっていて、集まったオタクが雑談していた。

知人にあいさつしたり、ドリンクを受け取ったりしているうちにライブが始まり、れめるちゃんがシフォン素材のふわふわのワンピースで登場。縷縷夢兎のでんぱ組.inc衣装を思い出させる、今時っぽい衣装。ミックスの入れやすいアイドルっぽいピコピコした曲で、「こりゃ、どっかのカバーだな」と思ったら、わーすたの「いぬねこ」という曲だったらしい。

2曲目からしゅがーしゅららちゃんが入ってO'CHAWANZの持ち歌へ。ららちゃんもボレロがかわいいシフォン素材の衣装で、校庭カメラガール(コウテカ)での長女感とも、O'CHAWANZでのお嬢様感ともちょっと違った雰囲気。

O'CHAWANZになってからは一度しか現場に足を運んでいなかったので、あまり現場の空気に明るくないこともあり、後方でステージとフロアを見守る。持ち歌が日常生活のちょっとした愚痴を明るく歌いあげたり、自分の街への愛情を歌う曲なので、ステージもフロアもカラッと明るく盛りあがる。

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いつのまにかコウテカのリーダーだった、もるももるちゃんや校庭カメラギャルのラミタタラッタちゃんも来ていて、グループや運営は変わっても続く縁にちょっとうれしくなる。

持ち歌が少ないので5曲で終了。アンコールからは赤いチェックのワンピースに着替えたれめるちゃんが楽譜台を抱えて登場。ちょっと緊張した面持ちでYUKIのハローグッバイを歌い上げた。

そこから、ららちゃんが加わってのMC。アイドルになる前の何者でもない自分と、なってからの自分の話。校庭カメラガールツヴァイから、O'CHAWANZになった時の話。そして、やめることを決めてからの、ららちゃんへの感謝の言葉。

「ふたりでファミレスで泣いたよね~~」と言い交わす姿に、お互いの信頼関係を見て柔らかい気持ちになる。 

そんなMC明けの曲は校庭カメラガールの名曲「Unchanging end Roll」。

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懐かしいイントロにフロアがわーっと盛りあがる。この曲はコウテカでは数少ない決まったフリのある曲で、サビの部分のピースを作って手を右に左に動かす動作にノスタルジーを感じてしまった。

れめるちゃんから、「この曲が最初に落ちサビをもらった思い出の曲。『あさはかな希望を未来へ』が言えなくて、プロデューサーのJasさんに言われて公園でそのバースだけを2時間以上練習した」という話が。おお……。やっぱりコウテカ厳しかったんだな。

「どうしても歌いたくて、Jasさんに連絡したらいいよって言われたから歌いました!」

合間に抽選会を挟んでから、「今日はみんなに楽しんでもらいたくていっぱいいろいろ考えたんだけど、あれもこれも失敗しちゃって……。最後までポンコツでした」という正直な吐露から、最後はイントロのピアノが印象的なオツカレサマで〆。

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自身で手作りした衣装に会場装飾、店内BGM。彼女なりのもてなしの努力も進行の緩さで何となくしまらない感じで終わっていたけど、それを見守るアイドル仲間やオタクの表情も含めて、飾らないれめるちゃんの人柄が伝わる内容だった。

しかし、雑談しながら特典会の様子を眺めているうちにチェキ券を買いそびれて、最後の挨拶に行けず……。無慈悲! 仕方なしにフロアの扉を開けると、バーカンでなんだか可愛い女の子が手を振っている。「無銭で手を振ってくれるようなアイドルいたかな?」と思ったら24時からのイベント「おとなの時間」に「もつ酢飯」として登壇するワッショイサンバちゃんとムノウちゃんだった。

ふたりがチェキを撮るO'CHAWANZを「可愛い、可愛い」と言っていたのを見て、うれしいようなむずかゆいような不思議な気分になる。

次のイベントの開始まで阿佐ヶ谷ロフトの入り口で雑談。猫まみれ太郎&MCランプのユニット「おっぱいズ」のCDがセルラ伊藤さんのお友達に手渡される様子を見守ったり、当日の送り出しのためにいろいろ準備していたれめるTOのじむじむくんと、何となくの今後の話をしたりした。じむじむくん、お疲れ様でした。応援している人の花道の手助けが出来る人はかっこいいよ!

「おとなの時間」の開場時間が近づき、客がロフトの階段に並ぶ。すっとJasさんが階段をあがって行くのを見た。フロアでは見かけなかったけれど、来ていたんだ。そのすぐ後にららちゃんとれめるちゃんが荷物を抱えて出てきたので、「お疲れ様」を伝えると、れめるちゃんが「またね!」と答えた。彼女は「引退」という表現を使っていたから、おそらくステージで会うことはないのだろうけど、「またね!」。

オツカレサマ

オツカレサマ

 

 

MC松島Presents 「おとなの時間」8月11日

 

中に入るとMC松島さんがスクリーンに向かって文字を打ち込んでいる。どうやら何かリリックを書いているようだ。

リリックの内容はたわいもないもので、何について歌っていたかもよく覚えていない。しかし、手際よく韻が踏まれていき、松島さんがスタッフと話し、PCをいじっているうちに、いつの間にか1曲入りのCD-Rが1枚できあがっていた。

それをその場で売り出す松島さん。何名かが挙手する。「1000円で買う」という人が大半の中、「1万円!」と言い出すアイドルネッサンスTシャツの人がいたが、良心的に「税込1000円でじゃんけん」させる松島さん。結局MC松島ファンの青年が勝ち取っていった。

 

この日は「MC松島酒おごり券」システムが導入されていて、「物販を買うと必ずMC松島のおごりによってドリンクチケットが提供される」ことになっていた。その場の偉い人が酒をおごるってヒップホップっぽいな。

30分でラッパーになるコーナーが終わり、大喜利の時間へ。イベンターとしても優秀で、かつて主催イベントにトウキョウトガリネズミクルーを呼んだラッパーのTUMAくんが司会を担当。

お題は
晋平太の10枚目のアルバムのタイトルは?
毎日パンチラインで使われなかったパンチライン
お題で韻を踏んでください。
など、ラップに関係のあることから、「何の関係もない写真や画像で一言」などいろいろ。

個人的に印象に残ったのはムノウちゃんの「プロポーズされたらゼクシィで韻を踏む」の「プロポーズされたらゼクシィ ふと我に返ると別に…」。

そして、大喜利では外しまくり、バツゲームで激辛チュリソーを食べることになるも、リアクションも地味なため、自ら「これでもウケを狙えないボクっていう……」という自虐を炸裂させるAmaterasくん。「最後に笑ってください」というAmaterasくんを「かわいいAmaterasに拍手~~!」とさばくTUMAくんにちょっとほのぼの。

お次はMC正社員×MC松島の対談。

個人的には松島さんの「いつかMCバトルはテレビでやると思ってたから、テレビに出た時に強いスタイルを考えていた(しかしなかなかテレビに呼ばれない)」「全部作り話のMCバトル番組をやりたい」という話が印象的。

正社員さんの「俺に媚びをうったからといってテレビには出られないから!」という主張が生々しかった。

お次はMC松島対ラッパー30名による「30人組手」。「みんな立って前に来てください」という呼びかけに答えて集まるお客さんたち。「すごいね。こんなに素直に言うこと聞くお客さんいないよ」という松島さんに、「今のMCバトルのお客さんは聞くんですよ」という正社員さんの答えがなんだか頭に残った。

最初はわりとバトル慣れしていないMC松島ファンが中心で、ベタなdisをスカされて終わりというパターンが続いたけれど、途中から松島さんに疲れが見え始めてきて、SAMさんなどうまいラッパーに負かされる場面も出てきた。こりゃ大変だなと思っていたら、いつの間にか寝落ちており、目が覚めたらBATTLE手裏剣&SAM×MC松島&MC正社員のバトルが終わりを迎えていた……。ステージの上にはなぜか10人くらいのラッパーが登壇して4人のバトルを見守っていて、いったい何があったのか。

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ぼんやりしながらいったん人のはけたステージを眺めていると、DJで「あめとかんむり」のi knowがかかって目が覚める。「あめとかんむり」は、直前のイベントの主役・のんのんれめるちゃんが所属していたtapestok recordsによるプロジェクトだ。ハウスミュージックにラップを乗せた、夜の静けさによくあうけだるさの曲を作っている。

歌い手は元校庭カメラガールのリーダー、つまり元アイドルラッパーのもるももる。

O'CHAWANZイベント直後に、クラブミュージック好きのドルオタのAさんが話していた「アイドルラップがアイドルラップのまま、ヒップホップに新しい風を吹かすのが見たかった」という話に首肯していたので、はっとする。

アイドルという形式では遠くに届かなかったtapestok recordsの音楽が、少しだけれどラップの現場に流れ込むことが出来たような気がして、本当にささやかな事なのだけど、うれしかった。

Aさんとは「ヒップホップにおける性差別について」も話していたので、それがゲイ・ディスコを由来とするハウスに乗るラップだったことも。

Jasさん、ハウス好きのAさん。「あめとかんむり」流れてましたよ。


i know / あめとかんむり

 

lie night

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  • あめとかんむり
  • エレクトロニック
  • ¥250
i know

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  • あめとかんむり
  • ハウス
  • ¥250
summer time

summer time

  • あめとかんむり
  • エレクトロニック
  • ¥250

さて、お次はもつ酢飯と田島ハルコさんのトーク

サンバちゃんの昔の彼氏のコスプレプレイの話からPV撮影の裏話まで。

田島ハルコさんの「『But、無理 is よくない』のリリックはサンバちゃんの方が根底に闇を抱えてる感じがある。ムノウちゃんのパートでちょっと気が軽くなる。そのバランスが重要」という話に、ムノウちゃんが「実は私の方がちゃらんぽらんなんですよね、ハハ」と答えていたのが何だかよかった。

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ライブのセットリストは

もつ酢飯のテーマ
新曲 服屋WARS(表記不明)
But、無理isよくない

服屋WARSはブラック・リフレクションに引き続き服選びのしょっぱい思い出ソング。聴き比べると、言葉のはめ方がうまくなってるなと思う。そして、もつ酢飯のテーマはいつ聴いてもいい曲!

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お次は田島ハルコさんのライブ。

1曲目はとまどい気味だったように思えたけど、2曲目からスイッチが入ったように自分の世界を作っていく姿がさすがだった。ラッパーではないけど、歌唱法はラップを取り入れていて、トラックはキュートなのに、歌詞は屈託にあふれている。ちょっとたまや小劇場演劇を思わせる部分もあり。声の表情の作り方が演劇的だからそう思ったのかもしれない。

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変なダンスを泣きながら

変なダンスを泣きながら

  • 田島ハルコ
  • エレクトロニック
  • ¥150

このあたりから記憶が途切れ途切れなのだが、マジシャンの格好したMC松島が「ライミングマジシャン」のPV撮影のために客に協力を求める姿と、Amaterasくんが「君の名は」を「あんな映画はクソです」と言ったのは覚えている。Amateras×MC松島の映画「カーズ」話は面白そうだったのに、すっかり寝落ちていてその後のAmaterasくんのライブも見逃してしまったのが残念。

最後はサンバちゃんの一本締めで場を締めて撤収したような記憶がうっすらある。カクニケンスケくんにあいさつし、松島さんに感謝を伝えて外に出る。松島さんは最初から最後まで「MC松島」で、ゆるいイベントなのに、そのゆるさを味だと納得させる。登壇者にもフロアにも無理をさせない優しい内輪だ。疲れていてまわりの人とあまり話せなかったのだけがもったいなかった。

外に出ると青年たちが、阿佐ヶ谷の商店街で早朝のサイファーに興じていた。

 

360 Kick Flip

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