後藤まりことの共作シングルリリース発表が7月14日、RO JACKで優勝し、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017の優勝を勝ち取ったのが7月18日。
ツイッターにも書いたけれど、本当に「本物であることを証明するスピードが速すぎる」。
どんどん遠くに行ってその表現を多くの人に届けてほしいし、たぶん彼女を見ている人は皆そう思っているのじゃないだろうか。
アトム・ハート・マザーのリリイベは前述の二つの発表の間、7月15日に開催。
会場は彼女の地元、タワーレコード横浜ビブレ店。
少し遅れて到着すると、紺のワンピースに三つ編み、足元はスニーカーというシンプルな服装の春ねむりが力強く歌っていた。彼女を見るのは3回目だけど、過去2回と違ってかなり演者に近い位置で観ていたせいか、これまで以上にパワフルに感じた。
横浜は彼女の地元ということで、ワンマンや対バンとはまた違った気合が入っていたのもあるのかもしれない。MCでも「磯子に住んでいて、中学高校は横浜駅からバス乗って行ってた。私を形成するすべてのものがこの土地にあるので、返していけたらと思う」と話していた。
「たしかなものなんて何もないかもしれない。
でも、私は今そこにある世界をたしかに愛したいと思います!」
自身の内面を吐き出すように歌う演者は珍しくないのだけど、彼女がほかの演者と少し違うのは圧倒的に開かれているところだろう。聴きに来た人間を受け止めるという意思を感じる。目線もお客の一人一人を観ている印象があって、ライブにはいつも音源と全く違う強靭さがある。最後の「ロックンロールは死なない」でフロアに降りてきてハイタッチ。今まで以上に「私とみんなの歌」になっている感じがとてもよかった。
ちなみに後藤まりことのコラボは「完成された箱庭のような作品」とのことで、アルバムには入れないそう。3曲入りで歌詞の共作もありということで、まさに合作というべき内容になるようだ。後藤まりこがBELLRING少女ハートに作った「チャッピー」。ゆるめるモ!に作った「idアイドル」。どちらもグループの中で5本の指に入るくらい好きな曲だったので、今回のプロデュースも楽しみ。
春ねむり「いのちになって」(Official Music Video)
春ねむり ゆめをみている(RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017 入賞選考 ライブ映像)