ホンのつまみぐい

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さすがに気の毒すぎる

 フジロックについてもNAMIMONOGATARIについても黙っていたのだけど、BADHOPの横浜アリーナ延期についてはさすがに気の毒でため息が出てしまった。

 2020年3月1日の段階で横浜アリーナ公演の無観客開催を決定したBADHOPだから、感染対策も誠実にやっただろうに。3月1日とは、まだコロナに対する危機感も薄く、前日の2月29日には東京国際フォーラム東京事変がライブを決行していた頃だ。

 今回も、綿密に対策した上で開催する予定だったと発表している。

 演者や客が後ろめたい気持ちを抱えての開催になることは不本意なので、延期を決断したとのこと。「NAMIMONOGATARIと同一の主催者であると誤解されたこと」が決断に大きな影響を与えていると示してある。

 BADHOPがNAMIMONOGATARIの会場でクラフトビールの販売を行ったことも叩かれているけど、NAMIMONOGATARI主催者の発表によると8月18日までは過度の飲酒でなければOKと市からも言われていたそう。BADHOPはおそらく主催者から「今の愛知県の状況であれば酒類の提供も問題ない」と伝えられていたのだろうし、これも主催側の問題ではないだろうか。

 神奈川県民として本音を言うと、中止の決定には感謝の気持ちがあるが、ガイドラインを守っての実施を徹底しようとしていた事業者が世論によって中止に追い込まれてしまったこと自体は歓迎すべきことではなく、極めて複雑な気持ちだ。

 負債をBADHOPと彼らと連携した人々だけが背負う形になる。

 また、ネット上では今度は主催会社の代表が韓国姓ということで、嫌韓の差別主義者のバッシングが始まっていて、別種の最悪が発生している。こういうことも本当にやめてほしい。