夏になると無性に飲みたくなるアイスコーヒー。でも、スーパーで買った安いやつは後味がイガイガしていまいち楽しめないアイスコーヒー。とはいえ、「1000ml500円のパックは買えないよ」と思って豆を買い、うまく入れられなくてがっかりするアイスコーヒー。
そんな夏の葛藤を解消するため、評判のアイスコーヒーメーカーを買ってみました。
サイズは幅18×奥行28.5(サーバーハンドル部含む)×高さ32.5cmと、普通のコーヒーメーカーよりちょっと大きめ。
ちょうど近所のコーヒー屋さんがセール中だったので、ちょっとふんぱつして100g500円くらいの豆をセール価格100g350円くらいで購入しました。
サーバーに氷を詰め、豆をドリップバックにセットして、タンクに水を入れてスイッチを押すとしばらくしてアイスコーヒーができあがります。
「ヤッター!!アイスコーヒー天国だ!!!」と思ってはしゃいでいたのもつかの間。マニュアル通りに作ると正直いまいち美味しくない。
マニュアルにあるように氷をぎっしり入れると冷えすぎて体に入れる時にキツいし、何より味が濃すぎてカフェイン飲んでいるようなしんどさがある。豆や氷の量を調整しながら入れてみたのですが、どうもイメージした味にならない。やはり「お家でお店の味」は無理だったのか……。
そんな失望を抱えていたある日、近所のダントツおいしいコーヒー屋でアイスコーヒーを飲んだところ、これがもう全然違う!
のどに引っかかりがなく、スルスル飲めてしまう口当たりの良さに、ふんわり香ばしい豆の香り。比べるもんじゃあないけどぜんぜん違う。これですよ、これ!
店長さんに「家でも出して見るんですが全然違いますね。おいしいです~~」と言ったらさまざまなコツを教えてくれました。
ドリップパックの性質によって早くお湯が落ちるものはあっさりめに、ゆっくり落ちるものは濃い目になるとか、氷に冷凍庫の匂いがつかないようにするとか。
しかしもっとも役立った情報は「水300mlに対し豆20g」という基準。
これが決定的な違いでした。
サーモスのアイスコーヒーメーカーは取扱説明書にも本体にも水の量が書いてありません。
かわりに水のタンクに3-4-5の目盛りが書いてあります。
豆を説明書通りに測ると、コーヒー3杯で21gの指定。
さて、水は300ml……と思って入れてみると、なんと300mlで5杯の目盛りを超えるところまで行く。
「えっ、今までコーヒー屋さんのおすすめの半分の水の量で作っていたってこと?」
実際作ってみると300ml20gのほうが圧倒的にちょうどよく、この水と豆の量で、最終的に氷の量を調節すれば好きな濃さと冷たさで作れる感じ。
高い期待値で導入した上に、アイスコーヒー専用の豆を大量に買ってしまったところなので、いい感じに出せるようになってよかった。
しかし、サーモスとコーヒー屋さんでどうして水の量がこんなに違うのか。あくまで推測ですが、アイス専用の豆は濃い目に出るように深煎りされているはず。
サーモスが想定しているより濃い豆を使っていたから、設定どおりの水の量ではうまくいかなかったのかも? アイス用の豆が尽きたら、また水や豆の量を変えてやってみようと思います。
しかし、店長さんに聞いていなかったら、ずっと「苦~~」と思いながら飲んでたであろうことを考えると、やっぱりプロに聞くって大事ですなあ。