ホンのつまみぐい

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tofubeats vs 思い出野郎Aチームを観に行ったら、tofubeatsがギラギラしていた@代官山UNIT

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 「CHOICE 19」tofubeats×思い出野郎Aチーム

 平易な言葉しか使わないのに、知性を感じさせるもの同士ツーマン。

 思い出野郎は中盤の「野放しになってるヘイトよりも禁止されたダンスビート」でおなじみの「無許可のパーティー」からの、スポットライトに照らされて 僕らの肌はまだら模様」という表現が美しい「フラットなフロア」が、声に体重がかかっていてぐっときた。言いたいことがちゃんとある人、言う覚悟がある人、かっこいい。

 最後が「去った!」で、だいぶ前にライムベリー最古参のAさんが「思い出野郎の切なさややるせなさはアイドルにあう。ライムベリーに曲を作ってほしいけど、今のライムはそういう想像力がないから無理だと思う」と嘆いていたのをふと思い出した。これから、「去った!」聴くたびにライムベリーとAさん思い出すのかもしれない。

 

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 それにしても、この大所帯で、この年代で、おのおの仕事をしながら、このクオリティを保つのは大変だろう。だから、「久しぶりにデートしたかと思えばタワレコかユニオンだし」(週末はソウルバンド)なんだろうけど。

 

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 久々のtofubeatsは陽のオーラが大幅に増していた。

 最初に観たtofubeatsのライブがFantasyClubのリリースイベントで、その頃の彼はどこか遠慮気味にライブをしていたと思う。

 それから何度か見る機会があって、どのライブも楽しそうだし、こちらも楽しかったのだけど、それでもその時は「tofubeatsを見せる」ことより、「DJとして音楽を楽しんでもらう」ことを重視していたように感じた。

 しかし、この日はtofubeatsというMCがはっきり前に出ていて、それはワンマンを重ねてきたことや、会社を経営してきたことと無縁ではないのだろうけど、ちょっとびっくりしてしまった。

 新しい代表曲「RIVER」ではシンガロングをうながしたり、少し声に力をこめて「平成の代表曲」と言って「水星」を流す。tofubeatsは引き受けた場、選んだ場を盛り上げるために、自分自身の光量をあげることを選択したのかもしれない。その場というのは、当然ライブ会場だけではない。

 

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 私は彼のアー写が好きだ。いつもそっぽを向いていたり、口に手を当てていたり、正面からの写真では少し眠そうな目をしていたりというはぐらかし方に、シャイな性根がにじんでいたから。

 でも、いつか正面を向いてにこっと笑うアー写が出てきたりするのかもしれないな。

 ともかく、無理やり躍らせるようなことはしないのに身体が勝手に動いてしまう水の流れのようなDJは素晴らしくて、しかもこの日は何だかアッパーなセトリの組み方で大変盛り上がっていた。

 

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追記:そういえば、ストリップ好きの女の子が「もし自分が踊り子さんになったらオープンショー(ググってください)で『無許可のパーティー』を使いたい」と書いていたのも、聴くたびに思い出すことのひとつ。