初夏の山下公園は陽射しがまぶしくて、体のふしぶしにじんわりと汗がにじみ出る陽気だった。
青い空と緑をバックに、ジャージにメガネとキャップの中学生3人がヒップホップをやるのは不思議なアンバランス。
暑さに削ぐわないジャージは「ちゃんとした事務所の管理されたアイドル」の姿。
でも、曲がかかると自由で楽しげで、中学生アイドルにしては例外的に不良っぽいかっこよさもある。
5人だったものが3人になってしまったのは見た目に寂しかったけど、メンバーは朗らかで、「オレたちのやってることはイケてるんだぜ」っていう明るさがあった。元DJマヒロはMCマヒロになっていて、楽しそうだった。
最新楽曲が一番技術的に難しそうで、レベルを上げていくという運営の意気込みと、それを受け止めるメンバーの気概を感じる。
フリースタイルダンジョンを見終えたタイミングだったので、この子たちとあっち側の距離はどんなもんかなと思っていたら、5月28日の戦極MCバトルに出るとか。
日本語ラップ界、どんどんワケわかんない感じになってきてとてもいい。
マジボに関しては彼らの映画やPVの監督である竹内道宏さんがつぶやいていた、卒業ライブの際の「言いたいことを言い合うリアルな表現」という言葉が印象に残っている。
「フウト…お前とやれてすっげー楽しかったから」耳に残る言葉だった。青春って一言で片付けられない煌めきがあった。互いに別れの言葉を投げかける『旅立ちの日に』に、ラップというものがファンタジーからかけ離れた"言いたいことを言い合う"リアルな表現であることを改めて知らされた。
— たけうちんぐ (@takeuching) 2016年3月27日
メジャーアイドルであるマジボが、ラップという道具を使って「アイドルという立場を利用したもっと面白くて大きな何か」を生み出してくれるのではないかと期待してしまうところがある。
生まれた時からセルアウト組の彼らにしか放てないラップが生まれたら、それは最高に面白い歌になるはずだからだ。
新生MAGiC BOYZの未来に期待したい。
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