ホンのつまみぐい

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映画

「ヤクザ辞めて喰っていけるの?」暴力団の背中にうつる社会という地獄「ヤクザと憲法」

観終わった後に、涙目の友人が「みんなひとりぼっちだった……。すごい孤独だった……」とうめいていた。 私は涙は流さなかったけど、泣いた友人の気持ちはわかった。これは心がぐちゃぐちゃに散らかる。 「ヤクザの日常を撮影する」という挑戦的な映画「ヤクザ…

ndjc2014上映会

友人に誘われて角川シネマ新宿の「ndjc2014上映会」へ。 存じなかったけれど、ndjcというのは、2006年から始まった若手映画発掘プロジェクトとのこと。 新人監督による5本の短編映画の作成と上映を終点にしたこのプロジェクトでは、監督は各団体からの推薦の…

BiSキャノンボール2014、まだ見てません

応援していたアイドルの解散ライブ前後を追ったドキュメンタリー映画って本来はウキウキで観にいくものなのだろう。 でも、BiSキャノンボールはそういう映画じゃなくて、きっとBiSが「あの程度で終わってしまった」理由を感じさせる映画なんだろうなって思っ…

フィールド・オブ・ドリームス

アイオワでとうもろこし畑を耕し、妻子を養うレイは、平凡な中年男性。 ある日、彼は畑の中で「それを作れば彼がやってくる」という声を聞き、畑の一区画を整理して野球場を作り始める。すると、完成した野球場には、かつて八百長疑惑で球界を追放されたシュ…

「アイドル・イズ・デッド2」コール&レスポンス回

映画としての「アイドル・イズ・デッド2」については書いたので、1月31日のコール&レスポンス回について。 これは、映画の上映中に、「ライブのノリを持ち込めないか」という提案を受けて映画館の了承を得た上で開催されたものだ。 要は上映中の「コール」…

アイドル・イズ・デッド2

シバタさんのブログを読んで、たとえライブに当たり外れがあってもなるべく現場には足を運ぼうと思った。(予算の範囲で)いつか本当にBiSを応援するのがしんどくなって離れていく日が来るのかもしれないけど、とりあえずはまだ気持ちに余裕がある。なんとな…

寅さんを見た

年末に寅さんを20分ほど見た。 事前の知識通り寅さんはきれいな女性に振られて家を出て行った。別れ際に、妹に自分を振った女性のことを「あの人は芸術家(画家)だから、生活が苦しいこともある。きちんとごはんを食べていないようだったら、何か暖かい物で…

「ラブホテル」「おんなの細道 濡れた海峡」

ジャック&ベティに日活ロマンポルノを観に行った。 お目当ては相米慎二の「ラブホテル」。 相米さんの映画はあまり観ていないのだけど、理屈をこつこつ書いていくことで11歳の女の子のぴりぴりした感情を描いていた原作小説に対して、映画でしか出来ない大…

映画「愛と誠」

梶原一騎の作品はだいたい主人公が呪いにかかる。矢吹丈は戦いという呪いに、星飛雄馬は父という呪いに取り憑かれてしまったので、どちらの物語も後半は主人公が呪いといかに向き合うかが描かれている。わりと健全な精神の持ち主の伊達直人も、「より多くの…