ホンのつまみぐい

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2020年1月のストリップ観劇いろいろ

 ストリップの記録気軽に残そうと思って更新。全員分書く方がいいんだろうけど、時間がないよ……。

 

 1月頭。

 Nさんに誘われて渋谷道頓堀劇場。彼女は浜崎るりさん目当て。私はeyeさんもう一度見たいなと思って渋谷へ。

 eyeさんは鬼才・多岐川美帆さんの焼肉食べ放題の曲を使う演目をやっていて、カッコいいのを期待していたこっちとしてはちょっとポカーン。ナポリタンの曲ではナポリタンモチーフのついたブラジャーをつけていて、表情も多岐川さんに似せて真顔で踊り続けていた。
 しかし、見ているこっちの手拍子が自然と盛り上がるダンスと、紺のYシャツで繰り広げるエロティックなベッドはさすがだった。写真の時に「ボレロよかったです」と伝えた。浜崎さんは相変わらず陽のパワーにあふれていた。生けるバービー人形ですな。

 1月中。

 音楽好きの女子MさんとMさんに黒井ひとみさんを見せたくて蕨ミニ劇場へ。みと小鳥美さんも見たかった。初めての蕨は想像以上のカオスで、「記録しておきたいけどちょっとネットには書けません」みたいなことがたくさんあった。ピースなんだけど魑魅魍魎……いや、動物園みたいな。踊り子さんが足を上げるたびに「フォー!」と叫ぶおじいちゃんが忘れられない。あと、音楽に合わせてタコのように踊る人もいたし、蕨の鏡を活かしたクリエイティブな写真を撮らんとするおじさんもいたし、子どものような顔で笑っている人もいたし……。狭さ暗さも相まってなんだかブリューゲルの画みたいだった。写真の撮り方もすごかった(詳細秘)。

 橋口美奈さんが天板をやっていた。天板中に流れるあの奇妙な空気を日本語で表現できる人いるのだろうか……。行かないとわからないもの筆頭。

 みとさんは新作のアオザイからの赤襦袢がよく似合っていて、Mさんが「かわいいですねえ」と繰り返し言ってくれてうれしかった。2人に「また来てね!一人でも来てね」と言っていた。

 kuuさんは相変わらず、ピューマのようにめちゃくちゃ踊ってかっこいいのに、赤ちゃん言葉。衣装がきゃりーぱみゅぱみゅみたいだった。JUNさんはお蕎麦屋さんの出前の服装が似合っていた。

 それにしても黒井ひとみの女殺しっぷりがすごい。2人とも黒井さんと写真を撮っていたし、「目が合った瞬間にふっと観てくるのがやばい」と盛り上がっていた。

 連れてきた2人が黒井さんのことを好きになってくれたこと、Mさんが黒井さんに「この歌手好きなんです」と伝えたら、次のポラの時間のBGMをその人縛りにしてくれたことなどが思い出深い。

 黒井さんの「まあ、こんなところまで」「ここは日本一ディープなストリップ劇場ですからね」「ストリップにもいろいろあるんですよ。こんな居酒屋のようなところまで」にしみじみ。

 1月結。

 初来演の友坂麗さんとみと小鳥美さんを観に道頓堀劇場へ。楽日のため混んでいた。偶然KさんとYさんと会う。

 入ると美月春さんが死神をやっていた。キッチュで凝った衣装に不敵な表情。舞台に持ち込んだ髑髏に口づけしたりという前振りから、扇情的なベッドが力強い演目。美月さんの意志の強さが結晶化したようだった。彼女みたいな小柄でグラマラスでふんわりした肢体の人って、あんまりストリップにはいない。抱きしめたくなる身体の人で、自分が男だったら惚れるなと思った。

 友坂麗さんは夕鶴。横浜ロック座に比べると照明がとても丁寧で、友坂さんの集中力もすごかった。彼女の舞台は本人の人柄が出てこなくて、板の上にしかいない幻の女を演じているようですごく不思議だ。盆でお客さんをいじる際のいたずらっぽい笑顔を見ると、あくまで一人の女性が演じているのだけど、それはあくまで踊り子としての友坂麗の笑顔で、その奥にある女性の姿まではまったくうかがうことが出来ない。そんな風に見えるのだった。

 もうひとつはGTR。女教師演目で、ストッキングを思い切り引き裂いたり、それを客にいじらせたり。最後に出欠確認をするのだけど、大勢の客の顔を眺めながらにっこりとうれしそうに笑う姿が目に焼き付いた。

 そのあと、望月きららさんは頭に白鳥を乗せたまるチンドン屋のような衣装でニコニコ踊っていて、きららさんの地の明るさがこちらに伝播してくるようなステージは、友坂さんとの違いが際立って面白かった。

 いつもはダンスの後に行われるポラ撮影の時間が、3人分の演目すべてが終わってからにまとめられていたので、続けて見ると「好きに生きる女たち三連続」って感じだなと思いながら見ていた。

 もうひとつはOSAKAの女。なんとか本舗の曲からのなんとかナッツ縛り。「映画音楽っぽいムーディーな部分もありつつ基本アップテンポ」というビートが劇場によく合っていた。脱いでからは映画キャバレーのような衣装でゴンゴン踊りまくる美月さん。観ているだけで快感が押し寄せてくるような出来で、チップを渡す人もたくさんいた。もうすぐ引退の北川れんさんを見に来たMilah Swallowtailさんも笑顔でチップを渡していて、美月さんが目を大きくしながらそれを受け取っていた。

 みと小鳥美さんはわらびで観た白いアオザイの演目。ひとつひとつの動作をかみしめるようなダンスと、丁寧なベッド。遠くを見るような目でスワンのポーズを決める彼女を、ミラーボールが美しく照らしていた。

 

※下書きのまま忘れていたので公開しました。