「パラサイト」観た。面白い。悲惨な話なのに、観たあとに力がみなぎってくるようなところがあり、よくできたものはそれだけで人を励ますのだと思った。ただ、「JOKER」には死ぬほどムカついたので、そのあたりの違いは考えておきたい。
登場人物が名前や身分を偽って富裕層の家に入り込むという展開なので、少しだけ「ハスラーズ」を思い出した。
ストリッパーが主人公の「ハスラーズ」は、みな源氏名でやりとりしているので、本名がわからないのだ。貧困は人から様々なものを奪っていくが、これもその一つかと思って悲しくなった。
大雨に生活を破壊される半地下の住民たちの姿は、日本でも何度も見た光景で、アジアの物語であることをもっとも強く意識させられた場面だったと思う。
https://twitter.com/mijiyooon/status/1232175888877285376?s=20
西森路代さんの感想は、このツイートから始まる一連のスレッドも大変興味深かった。
『パラサイト』の「計画」については、個人で努力したけれど、どうにもいかないことがある。でも、どうにもならない原因には社会や政治とつながっている。だからこそ、「国を売っても」「人を殺しても」という言葉がそこに出てくるのだと思いますと。前のツイート説明不足かもしれないので。
— 西森路代 (@mijiyooon) 2020年2月25日