「イベント続々中止だし、久々に3776観るかあ」みたいな気持ちでいったのですが、ライブじゃなくて「古事記、日本書紀その他の神話をミックスした地下アイドルミュージカル」でした。XOXO EXTREME、963、彼女のサーブ&レシーブ、広瀬愛菜、O'CHAWANZ各アイドルに神話の人物を割り振り、10分くらいずつ神話の物語を再現していくという構成。一部アナログのB面曲以外は、このお芝居用に書き下ろした曲を歌うというスペシャルな内容。(楽曲についてはアエロさんに教えてもらいました)
富士山にまつわる神話をご当地アイドルがやるという意味では筋は通っているものの、なぜこんなことを……。石田彰、謎が深い。
めちゃくちゃ率直に言うと「お芝居」として考えるとダルい出来で、地下アイドルに興味ない人に見せるのは難しいと思いました。
でも、私は地下アイドルカルチャーを知っているので、おのおのの活動の隙間を縫って作った短い稽古期間のわりに、それなりに形になっててすごいと思いましたし、こんな意味のわからないものを作る石田彰すごいと感心しましたし、微動だにせずステージを見つめるオタクと3776チームとの絆には感動しました。
こういう意味がわからない上に、どう考えても儲からないことができる人はすごい。私なんか凡人だから、シェアしやすい意味を探してしまいます。わかりやすい意味で「楽しかったか」と言われると正直微妙ですが、久々にエゴイスティックな創作と、それを追いかける人々を見て、感慨深いものがありました。
しかし、それもすべて井手ちよのあってのこと……。その後の呑み会では「井手ちよのとは何者なのか」話で盛り上がりました。
あと、O'CHAWANZラップうまくなっててよかった。巫女さんっぽい衣装の963が可愛かった。