ホンのつまみぐい

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2019年9月結の渋谷道頓堀劇場

  みと小鳥美さんを観に道頓堀劇場へ。

 入ると林香里奈さんのオープンショー中。和服の似合いそうな表情の大きい人だった。

 山口桃華さんは黄色いワンピースがまぶしい演目。ダンスはふんわりだけれど、合間合間にブリッジなどのケレン味のある身体表現を入れてきて、いい意味で「芸人」という雰囲気。

 写真撮影ではお客さんへの優しさが光る。演目終わりでおじさんが「ももちゃんサイコー!!」と叫んでいて絆を感じた。

 KuuさんはNARUTOの悪役のようなコートでスタート。途中で2回ワンピースに着替える。

 ポエトリーリーディングも交えたダークな曲が続いたと思ったら、「モテない方のクラブミュージック」というか、ビートがバッキバキのボイラールームのような選曲に。

 ダンスはブレイクダンス調で、音に正確に身体の動きをはめていく。かなりの運動量なのに、表情も変えずに軽々と踊り切る。今年デビュー23年というのが信じられない。

 ストリップにはたまに、こういう野生動物みたいな踊り方をする人がいる。もう少しタメのようなものがあった方がストリップとしては喜ばれるのだろうけど、たぶん、こう踊りたいのだろうな。そして、それはそれで受け入れられているのだ。オープンショーではふわふわした表情で、客と一緒にスクワットをしていた。

 美月春さん。人気アニメのキャラクターのコスプレ演目。元ネタは観ていないけど、この演目の中では、戦禍に巻き込まれた少年が敵に犯されるが(ここが長めのベッド)、最終的に羽を携えてまた飛び立っていくという話が演じられていたようだ。

 表情がいかにも少年アニメの主人公という感じの凛々しさ。ふんわり柔らかそうな身体を締め付ける黒のボンテージ衣装がエロティックだった。背中に電飾を仕込んだ手作りの羽を背負って歩いていく姿はガチ。演目に合わせた丁寧な照明も印象的。

 写真撮影時、何かを察したのか、ツーショット希望のおじさんを「ハイハイ、大丈夫、ちゃんとおっぱいも映りますからね〜」とさっぱりといなしていて好感度爆上げ。

 葵マコさんは透け感のある黒のマーメイドドレスにチュールのついた黒の帽子でロートレックの絵に登場しそうな佇まい。憂いのある表情が衣装にぴったり。

 動作は小さく控えめなのに、小道具にひじの高さくらいの木製オブジェスタンドを使い、時折ひじをついたり、馬乗りになったりと視覚的にも凝っている。さりげない動作と表情で物憂げな女性を表現しながら、青い照明に全身を照らしながらのエアリアルリングで終わりという構成は心に物語を描く。

 たとえ誰かと交わっても孤独なままの女性が、リングで揺れるうちに開放され、遠くに行ってしまうという物語のように感じた。選曲も曲のつなぎも満点。

 みと小鳥美さん。まだダンスには硬さもあるけど、いわゆるポップでキュートなダンスから始まって、いきなり濃厚なベッドに入るギャップが面白い。黒い紐パンのいじり方にこだわりを感じる。写真撮影中に、私の前のお客さんに「自信がない」という話をしていたけど、私はみとさんの必死さも好きだ。オープンショーではお客さんのリボンを受け取って二人で投げていた。

 ふと、「盆の上で主人公になろうとしている女性」を見にいくのもストリップの楽しみ方のひとつなのかと思った。

 途中で武藤つぐみさん推しのHさんに会えて、久々についさっき観た演目の話ができて楽しかった。Hさんは美月さんのコスプレ演目目当てだったけど、どの演目でも真摯にステージを見つめていて、なんだかきゅんとした。(しかし、直後に劇場に忘れ物をしてHさんに送ってもらうことになった。はずかし…)