O'CHAWANZは運営・演者共に、もっとも趣味的にアイドルを楽しんでいるグループの一つだと思うのですが、それがよく出ていた日。
大人の部活動ですよね、いい意味で。
ディズニーのシンデレラのような水色のドレスを着て登場したしゅがーしゅららちゃんが、ゆっきゅんと交わした会話が象徴的。
ゆっきゅんは「架空の映画のサウンドトラックを歌う男女2人組のアイドルユニット・電影と少年CQ」のメンバー。
この日は電影と少年CQのライブもあったのですが、古いヨーロッパの文芸大作映画のような音響にあわせ、マッシュルームカットに薄い金髪のやせた体で踊るゆっきゅんからは、明確な美意識を感じました。
そのゆっきゅんとららちゃんのコラボはポエトリーリーディング。騎士ゆっきゅんとらら姫の姿と声、本当によくあってました。
そして、その前のちょっとしたMC。
ららちゃんの「なんか私たち悩みがないって思われがちでしょお」に、「そんなわけないじゃんねー」と答えるゆっきゅん。
そして、「昨日だって、こんなドレス着てドン引かれたらどうしようって、心配してたのに~」というららちゃん。
そう、ららちゃんは別にオタクにウケるためにお嬢様言葉使ったり、アニメ声でしゃべったりしてるわけじゃないんですよね。ただ、自分の美意識に沿ってやってる。それが時々受け入れられないかもしれないことも承知してる。
それを「でも好きなことするんですよ!」と受け止めるゆっきゅんに、「やりたいことやると、みんな喜んでくれるしね~」というららちゃん。
「これからも私たちはやりたいことをやっていきますので」と〆るゆっきゅんが粋でした。
ららちゃんやゆっきゅんのやっていることを、たわいないと評価する人も少なくないはずです。でも、たとえ理解されなくても美意識ってのは生き様のことだと理解している人の姿はそれだけで美しい。気持ちの良い会話でした。
で、O'CHAWANZは結婚式ドレスのららちゃんと、従姉妹の女の子という設定でセーラー服を着るりるはかせちゃんと、二次会に来た友人という設定でフォーマルなワンピのいちこにこちゃんでライブ。
見た目は学芸会っぽいのに、ラップが力強くなっていて、言葉がよく届くようになっていて、シュールな光景でした。O'CHAWANZはやっぱり唯一無二。
しかし、チェキの時にしゃべることが切れてしまって困りました。なんか、私事を話すのも恥ずかしいし、たまにしか来ないから「かわいい」「今日よかった」くらいしか語彙ないし。私はアーティストを尊敬したいし、いいライブを観た時に「よかった!」とは言いたいけれど、接触を通して気持ちを通わせたいとは思ってないことを実感しました。なんだか、アイドルさんに気をつかわせちゃってるように感じちゃうんですよね。(でも、久々にライブに来たことを喜んでくれたこと自体には喜んでしまった……)