ホンのつまみぐい

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2019年3月16日のらみたらたったが一番かっこよかった!校庭カメラガールドライ・セカンドワンマンライブ "Tear da Room Up" at.WOMB

 昨日、らみたたらったのツイッターアカウントが消えました。

 「ちょっと早いな」と思ったけど、卒業の時の健やかな空気がそのままずっと心の中に留め置かれたようで、それはそれでいいかなと思いました。

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 たらちゃんの卒業ライブ、本当にいいハッピーエンドでした。

 本編1時間アンコール40分くらいかな。短いライブだったのはおそらく箱側の都合だろうけど(チェキ時に何か設営していたので)、それを不満に思わせない密度でした!

 やはり印象的だったのはソロ曲とChanges、そしてアンコールの構成でしょうか。

 ソロは各人が長いバースをしっかり聴かせてることに感動したし、Changesはまあ、歌詞が泣けますよね。校庭カメラギャルの「ウインターギャル」のビートジャックというのも熱いし。

何もなかったやつが何も出来なかったやつがたくさんの人間の前でラップしてるぜ

アイドルにスキルはいらないと言われた リスナーは自由だ ただアイドルも自由だ

コウテカやウテギャに影響受けてラップ始めた奴らだっているらしいぜ

いろんな人間がステージを降りた 好きにすればいいさ ただダセえことはすんなよ

Changes変わってく流れてく 仕方なくじゃなく

 

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 今やすっかりアーティストの猫まみれ太郞くん、ほぼ私信だったのになんでいなかったん…!!

チンポジム vol.7&猫まみれサイファーに参加しました - ホンのつまみぐい

スマイル・アゲイン

スマイル・アゲイン

 

 

 後ろだったんでよく見えてなかったのですが、最後の「Lonely Lonely Montreal」って、メンバーがいつの間にかステージから消えてましたよね? あのビートをバックにオタクが名残惜しそうにステージを見る光景がめちゃくちゃよかったですね。

 その後、一人で現れたたらちゃん。シンプルな感謝の言葉と、これからのコウテカ3を応援してほしいという言葉。ほんわかした気持ちでいたら、その後にうぉーうぉーとぅーみーインダハウス!の「Tront lot」という構成がまた……。

 現地では納得いかない表情で後ろに下がる人も多くて。でも、私は経験則的に、これが正解というのもわかるからちょっと複雑な気分でした。

 けっこうな数の後方のオタクの人たちが「うぉーうぉーとぅーみーって誰?」「初期メンバーだよ!」と話すのを聞きながら、ツヴァイを知らない、ましてや最初期なんて全然知らない新しいお客さんをちゃんと連れてきていることにグッときていました。(とぅーちゃんは初期メンではない)

 ちなみに、私はとぅーさんだと気付かなくて、一瞬フロアにいたもるももるちゃん、しゅがーしゅららちゃん、りるはかせちゃんの顔をのぞいてしまいました。もるちゃん各メンバーのお別れにずっと顔を出していて、それを観るの毎度ちょっとうれしいですね。(今年はあめとかんむりもうちょっと動いてほしいな…)

 

 たらちゃん、でも本当にかっこよかったなー。

 tapestokってMCないし、昔はツイッターもちょっとセーブしてる向きがあって、メンバーがどういう子なのかがあんまりわからなかったんですよね。

 少なくとも、私がコウテカを観た2015年末はそうでした。で、たらちゃんは中でもあんまりどういう子なのかがよくわからない子でした。

 後で思うと、彼女自身がアイドルとして何がしたいかがはっきりしてなかったんじゃないかな。

 アイドルになる動機ってだいたい

・人前で表現したい

・ちやほやされたい、成り上がりたい

 がマーブルになってると思うんですが、たらちゃんって実はどっちもそんなに強くなかったと思うんです。加入のきっかけも「友達のオーディションにつきそいでついていったら受かった」だったし。たぶん、「何もしてない自分を変えたい」という気持ちだったんじゃないかな。

realsound.jp

 それが、コウテカがツヴァイになったタイミングで、いきなり校庭カメラギャルにコンバートされて、「たった2人で3~5曲で30分の地底対バンに出される」という弩弓の試練を半年以上与えられるという……。

 前も書いたけど、ウテギャのストーリーの主軸ってやっぱりぱたこあんどぱたこだったと思うんですよ。たらちゃんが従だったわけじゃないけど、ぱたこの上京物語とウテギャの世界観があまりにもぴったりあっていたから。それはリリックにも反映されていたし。

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校庭カメラギャルpataco&pataco卒業ライブ「GAL HANDS UP」@中目黒solfa - ホンのつまみぐい

 だから、ぱたこが卒業しちゃってどうするのかなって思ってたところ、コウテカ3に出戻り。オタクにとってもメンバーにとってもリーダー的存在になって、そのまま勇退という流れは美しかったです。もう、間違いなく。

 そんなたらちゃんは2016年末に

この間、高校の同級生に会って、みんな結婚したり彼氏を作ったりしていて。ああ、うちは人生の一番濃い時間、大事な時間を使ってるんだなってやっと自覚してきて。その辺のリア充よりうちは幸せになりたいし、みんなのことも幸せにしたい!

 とMCで言っていて、私はそれを聞きながら、何となく「これはJasさんもオタクも責任重いのでは……」と思ってました。ウテギャって売れる音作ってるわけじゃないし、たらちゃんが「幸せになったし、みんなのことを幸せにした」と思えるような瞬間って作れるのかなって。

ヒップホップごっこのその先へ/校庭カメラギャル 1st e.p. 「スプラッシュマウンテンでざるそば」 リリースパーティ 「ウテギャ VS コウテカ2」 @新宿Loft - ホンのつまみぐい

 でも、コウテカ3での彼女はそういうこっちのスケールの小さい心配を裏切って、かっこいい音を生真面目に乗りこなしつつ、どんどん支持を広げていきました。

一方で、ステージから降りたときのほわっとした木訥さはそのままで。これはケンホーさんの受け売りだけど、「そのギャップの魅力に気づいたオタクがやっと増えてきた…というところも彼女らしい。」というのイイハナシですねー。

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 2018年10月のたらちゃんのツイートに、

ソロ曲もらったそうで。
ハァ〜😂調子乗ってんな😂笑
ほんとみんなにもらってばっかりだ😂
みんな優しすぎかよ😂
最初の頃から失敗ばかりのやつがここまで見捨てられずにいて、ほんと幸せ者すぎかよ😂ハァ〜〜😂
ちゃんと"与える側"としてこれからもがんばります!!

— らみた たらった@コウテカ3/ウテギャ (@milky_talachan) October 21, 2018

  というのがあって、それ読んだ時に「与える側かっけー」と思うのと同時に、本当に「あ、幸せになったし、みんなのことを幸せにしてるんだ」と実感したのです。

 だから、たらちゃん卒業はそこまで違和感ありませんでした。なんか直接のきっかけがあったのかもしれないけど、それはプライベートの範疇で知らなくていいこと。私が知ってるのは「辞めても後悔しないだろうと思わせるくらい、たらちゃんがちゃんとアイドルになってた」ということだけだから。

 最後、ケチャや青のサイリウムが感謝を伝えるかのようにステージに向かって伸びている瞬間は本当に美しかった。ちょっとした寂しさや名残惜しさが伝わるところも含めて。

 個人的に、もうアイドル関連のエモブログ(自分で言うかと思うけど、まあ要件的にはこの表現でいいでしょう)書くの辞めようと思ってたんですよ。他人の人生を論評する要素あるじゃないですか、どうしても。書いてるお前は何様なんだという思いもあるし。

 NGT48の暴行隠蔽事件とか愛の葉Girlsのメンバー自殺とかあって、アイドルという制度そのものが嫌になった部分もあるし。

 でも、たらちゃんのふぁぼ欄を見ているうちに、「それはそれとして、やっぱり美しい瞬間というのはあるし、それを見たら言葉にしたいよね」という気持ちになってきて、久々にtapestok関連でちょっと長めの文書きました。

 ライブの翌日39度の熱出して、キャプとかコレしか取れなかったんだけど、たらちゃんマジでお疲れ様でした!

 あの日のらみたたらったが、間違いなく3年間で一番かっこよかった!!!

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