ホンのつまみぐい

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本をほめられるのはうれしい

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地元にちょっと変な人が集まりがちな喫茶店があって、そこでだいぶ知り合いを増やしたのですが、数年前に閉店してしまいました。

店長が入れるコーヒーが美味しくて評判で、彼は今、月イチで地元のライブバーで一日店長をやっています。

この間久々に元店長に会いにバーに行ったら、お店の常連だった人たちが揃っていました。

その店の常連にはもともと仕事を辞めがちな人が多かったのですが、中におひとり古本屋を始めた方がいて、この日はその人も来ていました。

買い取りの話などになり、「よく売りに来てくれる年配の方がいる。『自宅にお伺いしますよ』と言ったのだけど、『定年で、仕事もしてないし、出歩く口実にもなるからこの方がいい』と言っていて」という話を教えてもらいました。

私が「でも、お知り合いのお店だと売りに行くと買わなくちゃいけない気になって、つい買っちゃいますね」と言うと、「売りに来てもらうだけでありがたいというか、むしろその方が商品が手に入るから助かるくらい」とのこと。

そんなもんかと思っていたら、元店長が「でも、この間5冊持ってったら4冊買い取ってくれなかったじゃないですか」とツッコむ。

「いや、あれあの1冊だって正直きつかったんですよ」と苦笑する現古書店長。

「Iさん(私)も売りに来てくれて、あれはすごいよかったです」と笑ってくれて、それがなんかすごいよかったですね。

「へへへ……」って気持ちになっちゃった。