ホンのつまみぐい

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歴史が動く瞬間に立ち会った ONE-MAN “BAD HOP HOUSE” @Zepp Tokyo

最初はBADHOPのプロモーション戦略の歴史や、楽曲に込められた感情とかをちゃんと書いた上でその日の流れが追えるようなレポにしようと思ったけど、時期を逃してしまったのでざくっとした内容で。

 

開始は金曜夜のZEPPTOKYO、19時30分。私が会場についたのは、たしか19時30分ちょうどくらい。脚も胸も見える格好の女性や、タトゥー入った人がたくさん並んでいるので、何かと思ったら関係者入口だった。

 

入口の扉を開けると、広い会場はすっかり人で埋まっていた。とにかく、若者の多さに驚く。しかもいわゆる不良だけじゃなくて、普段はおとなしそうな子もちらほら見かける。たぶん、この日が初めてのライブっていう中高生もけっこういたんじゃないかな。何となく一番後ろの壁にもたれかかるっていると、10分遅れでライブ開始。

 

最初に流れたのはくたびれた女性を主役としたイメージムービー。彼女が家に帰るとライブの招待状が届いているというストーリーだった。般若、漢 a.k.a GAMI、SHOらがタクシー運転手、工事現場の監督などに扮して登場。

 

粋な映像が終わって幕が上がると、舞台上にはメンバーの姿と巨大な2階建ての家。「めっちゃかっこいい!」と思う間もなく「Kawasaki Drift」。

 

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この曲は前日急にPVが公開されていて、瞬く間にヒップホップオタクの間で話題になった。

 

「川崎区で有名になりたきゃ 人殺すか ラッパになるかだ!」というT-Pablowの咆哮。

 

声に込められた感情が圧力になって飛んでくる感じだ。 

そのまま矢継ぎ早に曲をやっていく。とにかく、ライブの圧とそれを受けて騒ぐ客の熱狂がすごい。盛り上がるというより騒ぐという言葉がふさわしい若々しい熱狂。

 

セットの二階建ての家にはちゃんと階段がついていて、「Asian Doll」では2階でダンサーの女の子をはべらせながら歌っていた。まるで映画のワンシーンのようだ。それにしても、こういうセクシーであることを見せびらかすダンサーがいる舞台を見ていると、「やっぱこの人たちめっちゃセックスする側の人間なんだなあ……」という感慨がわく。

 

まとめて曲をやって、合間の休憩が終わってからラジオ・リバトークのリアルタイム放送だったと思う。質問はツイッターのタイムラインで募集。くつろいだ内容で、たしか「Kawasaki DriftのPVはまだ歌詞が決まっていないときに作ったから唇の動きがあってない」みたいな話をしていたと思う。印象に残ったのは「BADHOPメンバーはSHOさんを尊敬している」話。そうなのか……。

 

児童だった頃から一緒にいたような川崎のラッパー・DJたちがゲストで登場し、心の底から彼らを祝っている感じもよかった。地元の仲間との会話って内輪になっちゃうこともあるんだけど、これだけスケールがでかいと狭くならない。

 

そして、ラスト近くのT-PablowのMC。

 

「ヒップホップ好きって言われると笑われる時代、終わりにしませんか?」

「金や権力を使って有名になっている奴ら、汚い業界を一緒にぶっ壊していきませんか」

 

本気ででかいこと言うのは覚悟がいるし、説得力がなくちゃ意味がない。しかし、今まさにZEPPTOKYOでそれを成し遂げている男が語るこの映画のようなタンカは、その先をクリアに想像させるものだった。

 

アンコールなしで「Life Style」が最後の曲という幕の閉め方も美しかった。

 

楽曲制作はもちろん、プロモーションや舞台演出を基本20代のメンバーたちで企画したっていうところも含め、なんかもう、全体的に「その時歴史が動いた」という感じだった。きっと、いつかあの場所にいたことが自慢になる。

 

クタクタになって、帰りの駅のホームで思わず「あ~~、疲れた」って言ったら横の人に笑われたのもいい思い出。

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フィクサーYZERRのインタビュー。めっちゃおもしろい。

 

Mobb Life

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BAD HOP HOUSE [Explicit]

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