ホンのつまみぐい

貼ってある写真は本文と関係ないこともあります。

オクタゴンVSアイドルはオタクの感想も含めて面白かった「ギュウ農フェス春のSP2018」@新木場COAST

 

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オクタゴン……!

昭和特撮の怪獣の名前……??

じゃなくて、新木場COASTのすごいサウンドシステムのことでした!

 

パフォーマンス集団・電撃ネットワークのサソリ芸の人から、よく炎上するアイドルオタクのモヒカンおじさんに転身したギュウゾウさん主催のアイドルフェス・ギュウ農フェス。

gyunoufes.com

2015年から回を重ねるたびに大きくなっていくこのイベント、今回の新木場COASTではオクタゴンスピーカーの導入が話題になりました。見た目バズーカ―砲のような真っ赤なスピーカーは、通常クラブイベントでしか導入されない超高機能スピーカーだそう。

www.clubberia.com

 

とはいえ、私の知識では何がすごいのかは音楽情報サイト「ガチ恋」での座談会を読んでもうまくイメージできないままだったのですが、「名前がなんかすごい!」「いい音で聴けるらしい!!  」「めったにないことらしい!!!」という情報にさらされているうちに、結局チケット買ってしまいました。

 

www.musicite.net

 

ブッキングやステージ割もシーンの動きにぴったり寄り添っていて、観たいところがそろっているし、何より校庭カメラガールドライ(コウテカ3)がメインステージに来るってなかなかないですしね。

 

当日は春らしい陽気の晴れの日。宇都宮餃子やばくだん焼きなどの屋台が並ぶ中、強すぎない陽射しの中を餃子やビールを味わいながらふらふらしていました。

 

会場はメインステージ、テントステージ、ラウンジステージ、野外ステージの4つで、オクタゴンスピーカーが稼働するのはメインステージ。そして、オクタゴンの使用が決定しているグループは校庭カメラガールドライ、RHYMEBERRYamiinAゆるめるモ!GANG PARADE、MIGMA SHELTER、CY8ERの8組で、夕方からこの8組が続けてメインステージを占領するというタイムテーブルでした。

 

ちょこちょこ色んなステージをつまみぐい的に観つつ、Maison book girlから一旦メインステージへ。コウテカ3は第一陣。せっかくなのでステージ間近に陣取りました。

 

オクタゴン稼働の前に、まずはギュウゾウさんの前説から。オクタゴン使用のためにはステージ中央に巨大な円形のウーファーが設置されます。高さは成人男性より少し小さいくらい。大きさは上でベジャールボレロが踊れるくらい。

 

「絶対にウーファーにモノを置いたり登ったりしないでください。登ったらイベント終わるから!」と叫ぶギュウゾウさん。そして、「ここから初めてのアナウンスをします」という前置きから「オクタゴンの影響で気持ち悪くなる人が出てくると思いますので、そしたら助けてあげてください」という注意へ。そんなことあるのか。

 

そしてゴゴゴ……という音は特に聞こえなかったものの、特撮的な重厚感でゆっくりと降りてくるオクタゴンスピーカー。

 

コウテカ3開始の前に流れたのはStereo TokyoのAnthem! 前述の座談会でも「アイドルイベントでオクタゴンを使おうと思ったきっかけが、Stereo Tokyoのサウンドをオクタゴンの下で聴きたい…だった」と話してましたもんね。早い時間にはいずこねこも流れていたし、ギュウゾウさんなりのこだわりがあるのでしょう。もちろん、この日がお披露目となる新メンぱちょとんぱ(元Stereo Tokyoの椎名彩花)ちゃんのお披露目ステージであるのも考慮していたのではと思います。

 

Anthemからコウテカ3のシリアス目の出囃子が入って3人がゾロゾロ登場してライブスタート。

 

最初は用心して会場で売っていた耳栓をつけていたのですが、やっぱり一度は体感しないとと思ってふと外すと、あれ?意外と耳に痛くない。音はとてもクリアで、「なるほどコウテカの曲ってこういう構造になってるのか~」みたいな感動はあったのですが、もっとビリビリ来るかと思ったけど意外とそうでもないなという。あと、位置のせいか、もともとの声量のせいか、らみたたらっちゃんの声が聴こえづらい場所があってちょっとやきもきしたり。

 

しかし、ぱちょとんぱちゃんはコウテカとしては初ステージとは思えないくらいの堂々としたパフォーマンスだったし、最後のきゃちまいはーちゃんの絞り出すようなシャウトはエモかったし、先輩としてステージをひっぱるたらちゃんが過剰なくらい盛り沢山なレーザー演出を背負って歌う姿はやっぱりかっこよかったので、予想とは違ったけれど「いいもの見たな」って素直に思えました。

 

校庭カメラギャルは「ぱたこあんどぱたこの物語」だったと思うので、今やっとらみたたらったが主役になれる場所をつかみとったのだいぶエモい。そして「ダンスフロアを作りたいなら『Tokyo Terorr』やるでしょ」と思ってたら、この日の主役はラス曲の「Lonely lonely Montreal REMIX」で、もうこれは無印でもツヴァイでもなくドライなんだなーというのがはっきりして。私にとっては最初のコウテカが一番というのは揺るぎないと思うのですが(推しがいたから)、別物になったことでだいぶ引きずらないでよくなったので、むしろほっとしました。

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お次はRHYMEBERRY

後ろの人が「次は沸く系」と言っててちょっと面白かった。そういう認識なんですね。「今日はラップするアイドルさんたくさん出てるけど、RHYMEBERRYが一番かっこいいって証明しちゃうよ!」というMIRIちゃんの煽りからの「TOKYOチューインガム」。

直前のコウテカ3がかなり音のボリュームで押してくる感じだったので、音響に関しては「普通にいい音」という印象でしたが、「韻果録」「MIRRORBALL」で沸かせててさすがでした。

MIRIちゃん、何かの曲で入りを間違えて一瞬顔が曇ってたけど、すぐに取り返していたのにキャリアを感じました。今の3人、やっぱりバランスいいですね。

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次は「バンドサウンドはオクタゴンに合わない」と言われながらも果敢に挑んだamiinAまず、単純に音がでかくて振動がすごい!口の中が揺れて歯が痛くなるくらいでかい!

 

「な……、なんだこれ」と思っていたら、ライブは珍しく、内省的なテーマの「monochrome」始まり。低音聴かせた曲でスピーカーを活かそうという作戦だったようです。2人はいつも通りパワフルに動き回っていましたが、スピーカーの近くだったので音が強すぎてちょっとクラクラしてしまい、いつものピースフルな感動は味わえず。

オクタゴンはあちこちのスピーカーから音が出るため「いつもより歌いにくそうだった」という声を後で目にし、ちょっと納得できるものがありました。

シンガロング曲「canvas」が終わり、テントステージのグーグールルのために会場を後にしようとしたら、荒い息のちょっとドスの効いた声で「皆さん、新曲聴きたくないですか?!」という言葉から新曲「unicorn」!

ソリッドだけど、かわいらしさも残っているいい曲。でも、「今までのamiinAっぽくないな」と思ったら、かつてコウテカのキラーチューンを作っていたbounce a.k.a TESSEI TOJOプロデュースとか。前出の座談会でamiinAプロデューサーの齋藤さんとコウテカ3プロデューサーのjasさんがライバル宣言していたことを考えると文脈だ!!

 

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グーグールルを観てからステージに戻るとゆるめるモ!のラスト2曲。「スキヤキ」聴けてちょっとお得な気分。後でセトリを調べたら「もっとも美しいもの」なんかも入ってて、なるほど、モ!ならこういう感じなのかというセトリでした。「SWEET ESCAPE」も聴いてみたいなと思ったけど、振り付け的に無理かな。

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お次のGANG PARADEは被せあり。なので、これまでの演者より全体的に安定感のあるステージング。以前BiSのステージングを「運動会」と表現したことがあるのですが、ギャンパレの方はさらに器械体操的な一体感がありますね。

ヤママチミキちゃんがMCでギュウ農への想いを語る堂々とした姿がとてもよかった。ワンマン前にして気合十分という感じ。カミヤサキちゃんも楽しそうでほっとしました。

後半で披露された「FOUL」には両腕を振り上げる場面があるのですが、ふと後ろを向くと会場全体が手を振っていたのが壮観でした。

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しかし、この日のVSオクタゴンの主役はMIGMA SHELTER。

音響も照明も、もっとも会場の人間が没頭しやすい状況を作ることが出来ていたんじゃないでしょうか。トランスの過剰なドラムが衝動を誘い、攻撃的なまでに降り注ぐレーザーがトリップへの引率を果たす、もうアイドルだかなんだかよくわからない祭事的な空間!

これはもう動画を観たほうが早いということで。

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オクタゴンVSアイドルの感想としてはこんなところでしたが、ツイッター見たところ同じアイドルに対する感想でも、聴いている場所や音に対する知識によって感想が全然違ったのも含めてめっちゃおもしろかったですね。

 

agehaでも体感したことのない低音!」という意見があれば「オクタゴンの本気じゃない」という意見もあり。また、ステージから近い場所で見ていた人が「そこまででもなかった」と言っていたと思えば、中央付近で観ていた人が「最高だった!」と言っていたり。現場では盛り上がったアクトがニコ生配信だと「がなっているだけに聴こえて辛かった」という評価だったり。逆に現場では「ちょっと音が物足りないかな」というところが配信でしっかり声が聴こえていて好評だったり。

 

まあ、これは音響システムのことなので言葉にしやすかったというのもあると思いますが、この語彙の豊富さや感想の多様さは、間違いなくアイドル現場の面白さのひとつだなーと。

 

やっぱり何かを観たら、そこから人が何を受け取ったのかを知りたいし、自分が気が付かなかった面白さに触れられたら楽しいじゃないですか。

 

この週は金曜はBADHOPのワンマン、土曜はSYNCHRONICITY’18、日曜にギュウ農フェスというスケジュールだったのですが、そういう意味では断トツ、比べ物にならないくらい日曜が楽しかったです。単純なライブの良しあしはもちろん大前提だけど、後でワイワイ出来るかどうかってのも魅力のひとつですよね。

 

さて、その他で観たアイドルさんたちのこともざっくりと。

 

ラップするアイドルさんトップバッターのlyrical school。ラスト2曲から入場。risanoちゃんのハスキーな声の存在感がやっぱりいい意味で異物感あります。「now!」が今の体制化で生まれた曲で一番耳を引くと思うのですが、次のアルバムに入らないのはいざという時にシングルで切るつもりなのかな。

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現代アートアイドル、・・・・・・・・・

実際観てみるとダンスがかなり激しくてゴス寄りの黒ワンピとのギャップがすごい。最後にアブストラクトな曲に合わせてコンテンポラリー寄りのダンスをやっていたのが面白かったです。目を隠しているせいでどうしても属人性が薄くなるから、逆によりパフォーマンスに集中する部分があるのかも。


[2018.04.08] dots tokyo ギュウ農フェス春のSP2018

 

野外ステージで校庭カメラアクトレス。衣装が暑そうだったけれどメンバーがとても楽しそうで、それが客に伝搬していく様子が見て取れてニコニコしてしまいました。Star flat Wonder Lastがオタクを大移動させる曲になっていたのとか、野外ステージだったのでオタクの演出でシャボン玉が舞ってたりとかいろいろ面白かったです。園田あいかちゃんが歌詞をすっとばして一瞬真っ白になっていたのをお姉さんたちがなぐさめていたのもよかった。あと、真田さんの声ラップで映えますね。

 

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Someday Somewhereラストアイドルファミリー)。木村美咲ことMISAKIちゃん観ようと思いメインステージへ。曲とかパフォーマンスとかピンと来なかったんですけど、美咲ちゃんは遠目でもわかる高くて品のよさそうな衣装が似合っていて、くわしくは知らないなりによかったなあと思いました。

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現在4人のThere There Theres。なるほど、噂に聞くとおり破れかぶれに全力だった頃からすると洗練されてるなあと思いながら観ていたのですが、やっぱり一番印象的だったのは「asthma」でした。
あのイントロずるいですよね。不思議と心を洗うものがあって、なぜか泣きそうになってしまった。中央のウーファーを取り囲むように出来た巨大なサークルがいい意味で本当に子供っぽくて、これぞアイドル現場って感じがしました。

 

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私服が衣裳の校庭カメラギャル。きゃちまいはーちゃん、どんどん攻撃的な振る舞いが似合うようになってて楽しかったです。しかしアイドルたくさん見てから聴くと、改めて変な歌詞だし、それでオタクが盛り上がるのも変。

 

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Maison book girl。ブクガは曲調の変化にうまくストーリーを乗せている印象ですが、今回は照明がそれに合わせて細かく切り替わり、緊張感を高めていました。
ステージ近くで観ていたのですが、特に推しがいるわけではないので、ダンスの内容的にも全体が見渡せるところの方が楽しめたかなと。

 

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BiSはnerve始まりでこの日一番の沸きでした。しかし、「血気盛んな若い子が多いとツライね」ということで後ろへ下がる。ロックアイドルたくさんいるけど、SCRAMBLESの曲って絶妙にいかつすぎなくて、微妙なさじ加減で歌謡曲っぽさがあるのが強いなあ。改めて、これは人気の出る音だと思いました。ライブ自体もよかった。

 

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柳沢あやのちゃんグループアイドル再始動のグーグールル。ほぼ何も見えなかったので何とも言えないのですが、曲としては明るいベルハーかな? 朝比奈るのちゃんには頑張ってほしいです。皮肉とかでなくて、またいい感じの現場で再開したい!

 

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というわけで、のんびり回れて、色んな人とおしゃべり出来て楽しい一日でした。後は、レーザー演出がとてもかっこよかったのがうれしかった。地下アイドルがああいう演出を背負ってライブやるところとか観られないですし、ワンマンでもないのにあんなに曲にぴったりあわせて準備してくれるなんて普通あり得ないんじゃないでしょうか。

 

あとは、これだけ気合いの入ったイベントを運営してくれたギュウゾウさんのためにも窃盗や不正入場という問題が解決できるといいなと思います。

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