ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

9月5~20日の現場(八丁堀の「罠」、川崎でTinpot Maniax vol.4、上野で児童書読書会、TBSでライブB観覧)

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9月15日

昔の仕事で知り合ったSさんとSさんと私で呑み会。ゴールデンカムイに激ハマリ中のSさんの希望で、八丁堀のジビエ「罠」。部位や種別に合わせて切り方や味つけを変える丁寧さが光るよいお店だった。熊が品切れだったのが残念。鹿と猪とうずらを食べた。2軒目のプロントでくだらない話で大爆笑して、犬の死から沈みっぱなしの気分がやっと少し明るくなった。

しかし、「サイファーで声小さくて聞き返されちゃうことあるんですよね」と言ったら「disられないんですか?」と言われたの、だいぶ誤解が浸透している感じある。サイファーはそういう場所ではない……。

 

9月16日

川崎「月あかり 夢てらす」でTinpot Maniax vol.4。
詳細は↓に書いたけど、相変わらずくだらなくてクリエイティブな催し。しかし、私は日頃「クラブだからって別にパリピの服装に合わせないぞ!」という謎の信念のもと、平常と変わらない無印良品感ある格好をしているのだけど、この日はワッショイサンバちゃんのおばあちゃんが来ていたこともあり、「なんか、わたし保護者みたいだな……」と思ってしまった。たぶん、私がいて一番似合う現場は2.5次元舞台。

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9月17日

会場を国際子ども図書館に変えて、久々の児童書読書会。課題図書は福田隆浩の「香菜とななつの秘密」「この素晴らしき世界に生まれて」。ここのところ参加人数が減っていて、マンネリ化していたのだけど、これまで仕事で忙しくて顔を出せなかったMくんやJくんが参加していたり、課題図書のイラストを描いている画家のしんやゆう子さんが来てくださったりと、けっこうにぎわっていて、終わってからの呑みも含めて楽しかった。ひとつの物語についてワイワイ話せるのは単純に楽しい。

場所が池袋の喫茶店じゃなくなったのも、くつろげてよかった。そして、yamada5さんが読書会全通……じゃなくて皆勤だったというのに驚き。6年も続いてるのに、さすがだ……。

香菜とななつの秘密

香菜とななつの秘密

 
この素晴らしき世界に生まれて (文学の森)

この素晴らしき世界に生まれて (文学の森)

 

 

9月20日

TBSでサイプレス上野とロベルト吉野のライブB観覧。

「18時TBS前集合」というスケジュールなので、通常なら行けるはずがないのだけど、この日は偶然母とビリー・エリオットを観るために休みを取っていたので、思い切って参加。(ちなみにビリー・エリオットめちゃくちゃよかった)

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ライブBはTBS深夜の音楽番組で、売出し中のアーティストを中心に、簡単な紹介映像とスタジオライブの映像が流される。このスタジオライブのために、アーティスト側から観覧客を募集していたのだ。

指定の場所に集合したファンはアーティストごとに列を作り、社内のスタジオまで歩く。いろんなアーティストを集めているのだから当たり前だけど、この列の人数にけっこう差があってちょっと緊張。少ないと盛り上がりに対するひとりひとりの責任が大きくなるからさ……。そして、私は”盛り上がってるフリ”が出来ない。アイドルオタクは人数が多くてうらやましい。「そういえば、この番組primal.発売時のBiSが出て、サビでマイクをかかげて口パクをばらしていたな」などと考えていた。

スタジオに入ると、床に貼られたテープに沿って入場順に並ぶように指示。登場するアーティストのファンが最前になるように、きっちり整列。スタジオに入る前に順番をコントロールしていて、目当てのアーティストの出番が終わるごとに、そのまま列の後ろに戻る。放送7年に突入している番組だけあって誘導が手馴れていた。

登場アーティストは8組。20代半ばと思われるADのお姉さんが進行を説明。「アーティストにうながされたら盛り上がってください」という案内から、両腕を高くあげての手拍子の練習など。「盛り上がるための指導を受ける」という行為にフェスや対バンとは違う謎の緊張を感じる。

もう記憶があいまいだけど、登場順はたしか、魔法少女になり隊、DEVIL NO ID、LoVendoЯ神田莉緒香、TRUMP、東京パフォーマンスドールサイプレス上野とロベルト吉野、Rihwa。

自分たちをRPGのキャラクターという設定付で押して、ユーロビートにメタル風シャウトの魔法少女になり隊。しかもVJ付。よく準備して、がんばってるなという印象だけど、5年くらい前の地下アイドル現場みたいでちょっと胸やけ。企画書は書きやすそう。

企画書と言えば、TRUMPは完全に企画先行デビューという感じでちょい悪ビジュアルでラップ入りのEDM調。楽曲のテーマは基本応援歌という設定は、そのままCMのキャラクターに使える世界観。「ほんとにそれでいいの?なりたい自分になれてる?」という歌詞に「いや、そのセリフはそのまま返すわ!」と思いつつ、「いや、でも今まさにテレビに出ているからいいのか?」と思考が反転する。

また、沖縄の小学生3人組のダンスグループ・DEVIL NO IDのエリート集団ぽさもなかなか新鮮だった。まだ体が小さいので、現場ではあまりダンスの迫力は伝わってこなかったけれど、放映されたものを観てスペックの高さに驚く。

私が日頃遊びに行っている地下アイドルや日本語ラップの現場とは、まったく違う手順で作られる音楽やパフォーマンスがあるのだ。そして、みんなもっと売れたい、遠くまで自分たちの曲を届けたいと思っている。

神田莉緒香の「その場でお題を募って即興で曲を作る」というパフォーマンスにライブ経験値の高さを感じたり、LoVendoЯの3人の丁寧なお辞儀に元アイドル・田中れいなを思ったり、普段の清純派衣装を着替えてE-GIRL風になった東京パフォーマンスドールを見ながら、「みんな戦ってるんだな」と、ふと考える。

進行も中盤過ぎた頃に、ADのお姉さんが「今日すごいいいですね~~。全然拍手とかしてくれない時もあるんですけど、皆さんすごく盛り上がってくれて」とニコニコしながら言う。

サ上とロ吉の出番は最後から2番目。「次はすごく盛り上がる曲ですよ」というADのお姉さん。

転換で運び込まれたタンテを見ると、ホラガイが置いてある。「ホラガイHOOK」か! 勝手にリード曲の「メリゴ」だと思っていたので、ちょっと驚く。

ひょうひょうとした体で出てきた二人。短めのフリースタイルからコーレスを入れてからのライブ開始。

石野卓球プロデュースのこの曲、卓球本人が「すごくかっこいい」と言っていたけど、正直あんまりピンと来ていなかった。が、改めて適切な音量で聴くとこれ、いわゆる体が勝手に動くタイプの曲だ。正直、ここで盛り上がれなかったらどうしようと思ってたんだけど、ホラガイから始まり、急かすようなギターに終始気持ちを引っ張られる石野卓球の音。ホラガイをいじりながらステージの上を歩き回るサイプレス上野ロベルト吉野のハイテンションでちょっと乱暴なスクラッチ。それぞれがどこか不敵で無骨で、そして「いつも通り」のサ上とロ吉だったのがかっこよかった。

サ上とロ吉が終わって後ろにはけると、ADのお姉さんが得意げに「今日の順番、私が考えたんですよ。すごいいいと思いませんか?」という。

あ、この人音楽が好きなんだな。

何度も「今日は皆さん盛り上がってくれますね!」と言っていた彼女にとって、この日は「いい仕事が出来た日」になっただろうか。

 

 

ホラガイHOOK

ホラガイHOOK

 https://twitter.com/resort_lover/status/912970765862973440