ホンのつまみぐい

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校庭カメラギャル 1st oneman live ”Kick Clap” @下北沢SHELTER

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校庭カメラギャルのワンマンは6月7日、初夏だった。

校庭カメラガールのワンマンが12月18日で、ましゅりどますてぃの卒業ライブ。校庭カメラガールツヴァイのワンマンが1月13日で解散ライブ。今回はtapestokrecordsにとって初めてのお別れじゃないワンマン。ゆるっとした気持ちで、でも集客に対する不安はうっすら感じながら現場へ。

 

フロアに降りると開始10分前くらいでだいたい6割くらいの入り。最終的に8割くらいは入っていたけど、ちょっとヒヤッとする。客入りがどうとか心配しながら見るの、演者に失礼だとは思うんだけどやめられない……。

 

初披露のイントロから、デビュー曲の「ボビーとシャンパン」へ。2人の調子がいいことが、始まってすぐわかる。生で聴いてるから冷静になれていないところもあるだろうけど、音源よりずいぶんよくなっていて、音源しか聴いていない人にウテギャを判断されてしまうのはもったいないと思うくらいだった。

フックの「ゲマイセルバッ」は「Get myself back」かな。ウテギャの2人が、コウテカから移籍する形で新しいグループを始めたことにかけているのかも。

お次の「第三段階はじめるよー」は、ビートジャック。持ち曲3~5曲くらいの状態が何か月も続いた後、やっと曲が増え始めて、客をアゲることができるようになってからの曲だ。噛みしめるように「人の書いたリリックでどう表現するか この声は紛れもなく私の声だ」と歌うぱたこの声が沁みる。

 

「チルチルイキル」から「ウインターギャル」「Puppet Rapper」へ。焦燥感のあるリリックと、ピアノの音が印象的なけだるいビートの「チルチルイキル」から、アカペラはじまりの「ウインターギャル」につないで、校庭カメラガールのアッパーチューン「Puppet Rapper」へ。プロデューサー兼DJのJasさんによる切れ目ないつなぎが気持ちいい。

 

MCを挟んでからも「ギャルトマホーク(ビートジャック)」「ギャルライフ」「ギャルバーガー」「ギャルライフ~お風呂マットは大事~」「全然分かってないくせに分かってるぶってるおじさんウザい」の順で無意味な歌詞のアゲ曲の連発。後方から見るとフロアが2人の声と動きを追いかけて一体化していくのがよくわかったし、「ギャルバーガー」での手拍子の騒がしさもなんだか感動的だった。

 

何度か書いたけど、ウテギャの曲はリリックにしろビートにしろ決してオタクフレンドリーじゃない。攻撃的なリリックに起伏の少ない、物語性の薄いビート。構造からしていわゆるパーティーチューン的な陽気さは全然ない。

フロアに熱量を与えているのは、2人のひたすら献身的で、ちょっとヤケクソ気味のラップだ。結成当初の、ヒップホップごっこだった頃から考えるとすごい進化で、ちょっと感慨深くなってしまった。フロアの対応力が高いのは、動画撮影可にしたことでノリ方が共有できているからもあるかも。

「おじさんウザい」で、シェルターの柵に登って天井をつかむぱたちゃん。普段はそんなに暴れるタイプでもないので、気持ちがたかぶってたんだろうな。

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アゲ曲連発終わって、休日の2人の心境を歌うようなゆったりした曲「ストレイトギャルストーリー」へ。ファン有志が配った真っ白いサイリウムが炊かれる。あまりやらない曲なので、最初はフロアが「あれ?この曲で炊けばいいんだっけ?」という反応だったのがおかしかった。

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MCでは「ウテギャの曲はサイリウム似合わないと思ってたんで、すごい嬉しいです」「ねー、うれしいー」と、言いながらしみじみ顔を見合わせる2人。企画者じゃないけど、こういう話を聞けると、ほっとする。

 

「最初の3、4か月は曲も3曲くらいしかなくて、もちろんオリジナル曲をもらえるだけでありがたいことなんですけど」「ワンマンもやらせていただいて」という謙虚なMCから、いきなり「餃子が食べたい」という話になり、「チルチルイキル」の餃子リミックス(?)。ケンホーさんがあげてくれたセトリからすると、音楽的にはフューチャーハウスでいいのかな? 2人が挑戦的な顔をしながらどんどん客をあおり、それに合わせてフロアがガンガン盛り上がっていく。その熱量そのままに、ミクスチャーロックの「ギャルウォッシュ」から、ぱたこの動きが過剰な「みんないい人だって言ってるけど実際はあいつサイコパスだしヤバい」。そして、「ギャルドリーム」。

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ギャルドリーム」はウテギャの精神的転機になった曲だと思っていて、「絶対ライブに来てくださいとか 自分の夢なのに 結局人頼み」とか「涙の数だけ強くなれるなら 弱いままでいいから ずっと笑っていよう」というリリックを吐き出すように歌った新宿Loftでのライブは忘れられない。ウテギャの2人がどういう子なのかがこの曲を通してはっきり伝わる。あの頃とトラックは全然違うけれど。

 

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ギャルドリーム」終わって、2人がはける。「あの曲、まだやっていないよね」というざわめきから引き出されるアンコール。

再び登場した2人はNas is likeのビートジャックの「ボビーとシャンパン」からスタート。そして、「GO!ギャル」へ。バンドサウンドで乗りやすい曲だからワーッと盛り上がるのはわかっていたんだけど、ステージの2人が本当に満面の笑みで歌っていて、そこにグッときた。やっぱりアイドルは笑顔だな……。

 

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MCで
「今日はありがとうございます
来てくれてありがとう!
ライブ見に来てくれてありがとう!
いつも見てくれてありがとう!
踊ってくれてありがとう!
名前呼んでくれてありがとう!」
と叫んでから、「大好きなみんなと最後一緒に踊りたいと思います」からの、「その程度」!

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フックの「ラミタタラッタとパタコアンドパタコ 今はこの2人だ 輝いてやるぜ」は何度も聴いたバースだけど、この日はひときわ強く響いた。

一体化するフロアに押し出され、「これで最後ですからね」という前置きとともに3回のアンコールがあって、オタクによる花束贈呈とのぼりの掲出から写真撮影。

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正直、ウテギャの挑発的な曲の中には好きになれないものもある。まだ2人のラップのパターンが少ないから、単調に感じる時もある。それでも定期的に観ていたのは、2人のがむしゃらさが何かを獲得するところを観たかったというのがあると思う。

だから、ワンマンがアイドルライブとして正しくハッピーに、そして力強く終わったことにシンプルに感動したし、最後のチェキ撮影まで、今までで一番いい顔をしていた2人を祝福したい気分だった。

 

でも、正直もっと行けるだろっていう気持ちもあって、それがもっと色んなテーマの曲を増やしてほしいということなのか。(16曲あって恋愛がテーマと明確に言い切れるものがひとつもないのもアイドルとしては珍しい。それが悪いとは言わないが、もっといろんな表情を見たい欲はある)メンバーに自分でリリックを書いてもらって、表現者としてステップアップしてほしいということなのか。もうちょっとラップに緩急をつけてライブの流れをコントロールできるようになってほしいということなのか。売れるための売り込みをがんばってほしいということなのか、自分でもよくわからない。……いや、全部かな。

 

細かいことはともかく、ただ後悔のないよう走ってほしいし、そのためにはそれぞれがやれることはやりきってほしいなとも思った。

 

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スマイル・アゲイン

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