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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

いいにおいのする次に輝くやつらの無料ライブ(Vampillia主催)@代官山UNIT

音楽

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 9月12日の代官山UNITは、Vampilliaの主催するフリーイベント「いいにおいのする次に輝くやつらの無料ライブ」。

 ドリンク代500円に加え、シール1枚とダウンロードコードをもらえて合計1000円という破格のイベント。Vampilliaは何をやっているのか説明しにくい集団なので、対バン相手も説明し辛いグループばかりでした。

 会場に着いたら600人キャパのUNITのフロアがぎゅうぎゅう詰めで、Vampillia内の新ユニットVMOはもう終わっていて、NATURE DANGER GANG(以下NDG)の出番。

 長丁場のイベントなので、少し下がってステージは見えるけど演者の表情が見えないくらいの場所を確保。NDGは入りのオケがゴジラのテーマで、相変わらずチンドン屋みたいな騒がしさで、ミスiD選考中のユキちゃんはこの日も乳首はガムテープでバッテンを作って隠しつつ、すっぱりと上半身脱いでいました。ユキちゃんの稚気は痛々しくなくて、でも生真面目なのがすごい。

 NDGはステージのインパクトに目を奪われがちだけど、改めて聞くと、とにかく重たいビートを刻み続けている曲ばっかりなことに今更気がつきました。ダンスのための音楽だったのか。

 ラスト2曲が「生きてる」からの「オレたち」で、この2曲は改めて強すぎてヤバイ

「生きてるってなんだろ 生きてるってなあに」も「オレたちは ひょうきんさ ふざけてる」も追いかけて声を出したくなるし、もし一緒に歌ってしまったらすぐにその場でその人にとって、NDGが特別な存在になってしまう。

 まんまとお腹いっぱいになってNDG終了。

 転換中に奥の椅子に着席。次はENDON。シャウトとギターとドラムの殴り合いが延々と、波のように続いていきます。物語ではなく抽象画が頭に浮かぶような音楽で、ここもジャンルはよくわからない。

 お次のCOHOL。こっちはたぶんメタルでくくっていいのでしょう。寄せては返すような重低音の繰り返し。途中のMCで、この間まで回っていたというヨーロッパツアーの話が語られる。「……そうすると、拳があがってくるわけですよ!顔がゆがんでくるわけですよ!」と明るくて高い声でツアー体験記を叫んでいて、さっきまで鳴っていた音楽とのギャップと合わせてチャーミングでした。

 途中、隣の席に座っていたHave a Nice Day!目当てという人にこんな話をしました。

Vampilliaってどんな曲やってるんですか?」
「ブルータルオーケストラって自称してるんですけど、よくわかんないですね。ポストロックなのかな。でも、メタルかも」
「何人くらいでやってるんですか」
「9人……くらいかな? 人数よくわかんないですね」
「観るの何回目ですか」
「3回目です」
「それでもよくわかんないんですか」
「そうですね、わかんないですね」

まあ、でもわからないくらいの方がいろいろ面白いのかなと、話をしながら思いました。

 さて、とうとうVampillia。腰を上げてフロアへ。アイドル現場のTシャツ1枚の男だらけの喧噪とはまた少し違った客層で、年齢も性別も服装も多様。

 ステージに出てきたVampilliaを観て、まず人数をチェック。9人。よかった。嘘はついてなかった。

銀色のカツラの魔法使いのような男性がいればクラシックのコンサートにいそうなロングヘアの女性いる。白塗り半裸のギターを抱えた男性もいれば、モヒカン頭の熊みたいな男性もいるのがvampillia。そして、白人男性がひとり増えていました。

バイオリンとキーボードの音にノイジーなギターとドラム、そしてデスボイスが足されていくendlesssummer。

わかりやすい寂寥感にどんどんいろんな音が乗っていって、音の世界が厚みを増していく。音楽の場合は「生で観る」ことの意味や価値として、その振動が直に感じられる気持ち良さがあるのだけど、Vampilliaの曲のノイジーだけど攻撃的でない音は身体を心地よく包んでくれます。オーケストラという体裁を取ることでノイズや低音がマイルドになっていて、物語性が強くなっているのだと思います。

ところでこの日はずっと考え事をしていて、うまく音に集中出来ず、それを取り返すようにステージをじっと見つめていましたが、ボーカルのモンゴロイドさんが客をうまくコントロールしていて、感心してしまいました。ダイブのために客を寄せたり、逆にステージを開けて下に降りていったり、あご下にげんこつを乗せてぶりっこポーズしたり。「皆が何となくその人の方を見てしまう」存在感と、「何かやってくれそう」な茶目っ気があるので、みんなつい協力してしまうんだろうな。

恒例の脚立の上からの煽りもやってがっちり盛り上げて終了。ライブが終わってから、ギターの人が「ダイブしていい?」と一言。背中から降りたら、客にワッショイワッショイと胴上げされていたのに笑ってしまいました。

Have a Nice Day!も見たかったけど、時間的に厳しいので帰宅。気持ちの良い夜でした。

 


Vampillia - endless summer

the divine move

the divine move

 

 

mikiki.tokyo.jp

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