ホンのつまみぐい

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青きセーラーの闘いツアー初日 9月19日 @GARRET udagawa

ZEN THE HOLLYWOOD
青きセーラーの闘いツアー初日 9月19日 @GARRET udagawa

 300キャパの会場がいっぱいになっていて、売れた感ありました。(ライブハウスの公式キャパって盛ってることあるけど、ここはどうかな……)

 この日は新衣裳のお披露目。白いつなぎに青いセーラー襟はちょっと宇宙服みたいで、ところどころにある縫い目がメンバーカラーになっているという作り。作業服っぽいラフな感じがかわいらしかったです。

 1曲目の「ZENKAIPLAY」のあとに、プロレスパートが挟まる構成でした。横山くんが深澤くんのヘアピンをパクったというMCから始まり、三浦くんの髪型をパクった阿部くんと、整形疑惑のある笠井くんがパクりチーム。皇坂くん、三浦くん、深澤くんが被害者(たしか)チームというチームわけをしてプロレススタート。けっこうガチでビンタしてたりで、おびえている女の子もいました。

 勝負がパクリチームの勝ちに終わると、深澤くんだけがステージに残され、「三嶋限界線」が流れました。あわてながら歌い出す深澤くん。1曲目を歌い終わると、ぬっという感じで笠井くんが登場。そのまま2曲目を歌い出し、さらに途中から皇坂くんと深澤くんが日本舞踊を踊りながら合流という流れでした。

 深澤くんの「何が来てもいいように練習していた」という言葉からすると、プロレスの大まかな流れは決まっているけど、何を歌わされるかは知らされていないのかも。

 この日は三浦くんの卒業について発表があるのではと身構えていたので、久々に聴いた「ENDLESS STRIPE」が染みました。この曲には指で四角いフレームを作り、その間から客席をのぞき込む動作があるのですが、その際の三浦くんの表情がとてもキュートでした。

 パフォーマンスそのものは気持ちが入っていてよかったんですが、夏より曲数がさらに少ない12曲なせいか、途中のプロレスが長いため気持ちが上がりきらないせいか、何となく食い足りなさが……。公演時間1時間15分だったんですが、夏ってもう15分くらいなかったですか。

 そもそもワンマンライブの相場ってだいたい20曲前後だと思うので、13〜14曲ってかなり少なめです。でも、これまでは物足りないと思わなかったから、特にあれこれ言ってなかったのですが、今回は4000円を高く感じてしまいました。特典会の都合かもしれないですが改善してほしいところです。合同フェスや渡り鳥のDVDが特典会を前提にしているのはわかります。黒字が出る枚数を売ることがどんなに大切なことかも、そういう仕事についていたことがあるので本当によくわかります。ただ、あまり露骨にライブの密度を落としてしまうと、プロジェクトに対する信頼感が大きく落ちてしまいます。はっきり言うと、お金を払うことに警戒心を持ってしまう。何らかの形で見直してくれることを切に願います。

 あとは、楽屋と初日を観た感想として、内容が内輪向けになっているなと。楽屋はコンセプトそのものが内輪向けで、一時のファンサービスくらいに思っていたので、あまりに気にならなかったのですが、通してみるとMC等々が以前よりおまいつ(常連)向けになっている印象を受けました。

 最大限にキツイ表現をするなら、「メンバーが地下アイドルであることに馴れてしまった」というか。私にとっては地下アイドルって特に蔑称ではないのですが、今回はあえてこの言葉を使います。

 内輪になってしまうことにはある程度しょうがない部分があって、毎回来てくれる人を何らかの形で喜ばせようと思った結果、Twitterで拾った言葉とか、前回の公演のネタの方がウケがいいというのはあると思うんです。むしろ、サービス精神のある人ほどお客さんを喜ばせたくてそういう方向に行くということもあると思います。ただ、そうすることで結果としてステージのスケールが落ちてしまうというのは本末転倒で、たとえ目に見える範囲のお客さんがみんなおまいつで埋まっていたとしても、もう少し緊張感を持った方がいいんじゃないかと。

 女性アイドルグループ「BELLRING少女ハート」はプロデューサーの田中さんがライブ終演ごとに口うるさく指導すると聞きます。今のかのグループが、常に緊張感のあるステージを作り出せるのは、そういった重圧がかかっていることと無縁ではないのでしょう。ぜんハリにはステージの出来不出来を指示する人はいないようなので、このあたりは本人たちの意識に期待したいところです。

 もともと、ぜんハリを調べたはじめた4月頃の印象が「やらされてることは地下アイドルだけど、地下っぽさがない」でした。たぶん、いろいろな意味で、良くも悪くもアイドルらしさが薄い部分があったのではないかと思います。そして、私が惹かれたのはそのアイドルっぽくなさで、ほかのアイドルとは違う未完成な部分が「何かよくわからない新しいオンリーワンなものに出会ってしまった!」という気持ちを引き起こしてくれました。

 今の方がみんな堂々とアイドルらしくなっていて、あえて強い言葉を使うなら、「円熟」したと言えるでしょう。一方で、新しい可能性を感じさせる瞬間はだいぶ薄くなってしまっています。ただ、これは芸能に限らず、何かを作る人・表現する人なら誰でも抱える課題なのでしょう。

 本来なら、そういう時こそ新しい挑戦をしていくことで新しい可能性が生まれてくるものだと思うのですが、9月20日に発表された予定はこれまでに行われたことを繰り返すものが多く、これで「パワーアップしてほしい」とか、「新しい可能性を見せてほしい」とか言うのは難しそうな気がします。(振り返ってみると、でんぱ組.incはそういうのが本当に巧かった……)

 もちろん、こっちに見えてなくても、ボイトレやダンスレッスンの時間が増えてスキルアップのチャンスが増えるとかそういうことでもいいんですけどね……。現状はあんまりそういうことにお金をかけていない印象があるので。

 今まで書いたことはどれもこちらでどうしようもないことなのですが、運営側にはせめて対バンを増やすとか、箱を大きくするとか、何らかの形でメンバーに刺激を与えてほしいと思いました。(「GARRET udagawa」ばっかりなのは、「まとめて借りると箱代20%割引」とかそういうのがあるの?)

 そうしないと、三浦くんの卒業のために取る箱も埋まらないと思うので!!

 というわけで、辛めの感想でした。