ホンのつまみぐい

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ZEN THE HOLLYWOOD「夏のぜんハリ アチチチ飛び石ツアー」 in 渋谷WWW

POPのカミヤサキちゃん活動休止のショックからさっぱり立ち直れない状態で、イエローハートから二日空けた11日、ZEN THE HOLLYWOOD「夏のぜんハリ アチチチ飛び石ツアー」 in 渋谷WWWへ。

実は、ツアーの概要が発表されたときに引っかかったのがこの会場でした。行った方はご存じかと思いますが、この箱は山なりの客席が3段になっており、遅くに着いた人でもフロア全体が見渡せる作りになっています。

ゆっくり観たい人は段差のポールに寄りかかればいいし、身体を動かしたい人はフロアで暴れればいい。音響も照明もいいし、何より豚の頭や魚のアラをぶちまけるようなライブを引きうけてくれる懐の深さと表現に対する愛があります。

(これが豚の頭を投げるライブだ!)

そして、バーカンも広いしお酒も濃い!

渋谷に新ライブハウス『WWW』

その機能性と心地よさゆえに、開館から5年という若い劇場にもかかわらず、多くのライブアイドルの節目のライブに使われてきました。
3ヶ月くらい前に告知して、対バンで会ったオタクを釣って400のキャパを丁寧に埋めていって、当日は最高のライブをする。そういうライブアイドルたちを見ていたから、正直「こんなおまいつ向け集金ツアーに使ってしまうとは……」という不満がありました。そして、パンパンのWWWばかり見ていたので、「スカスカだったらどうしよう」という不安も。

ちょっぴりゴチャッとした気分で会場に入ると、客入りはおそらく300人くらい。埋まらなかったものの、みっともなくはないくらいの入りでした。

フロアに降りると、ライブは「赤い箱のクラッカー」からスタート。21日の対バンぶりの深澤くん。堂々とした顔つきでよかったです。

私は深澤くんが話すたびに「まじめだな〜〜。劇団員っぽいな〜〜」と思うのですが、この日の自己紹介で、「夏の山」というテーマに窮して、突如頭の上で両手で三角を作り、「山!山!」というジェスチャーをやり出したのがとてもかわいかったです。

それをフォローするつもりで、皇坂くんが「プシュー」と噴火のジェスチャーを加え、それに続いて三浦くんが日の出・日の入り、阿部くんがお弁当を食べるジェスチャーを追加。さらに笠井くんが「ヤッホー!」、横山くんが「そこに通りすがる横山」と言うナレーションを入れるというめちゃくちゃくだらない流れに笑ってしまいました。懸命のフォローによって引っ込みどころを失った深澤くんが面白かった……。
その後の、横山くんの「じゃあ、山と言えばおにぎり! おにぎりとおむすびの違いってわかる?」に笠井くんが「丸いのと三角の?」と答えた後の流れもよかった。

無言になる横山くんに笠井くんが「あ、当たった?」というと、「もういいもん! こうなったら下ネタ言ってやるもんね! しげが悪いんだよ! 当てるから。あのですねえ、山型のお……」と言い出したところで、皇坂くんが頭をはたいて「3年も一緒にいると何言うかわかるようになる」とツッコミ。

それぞれが役割を作ろうとしているのが感じられ、全体的にMCのグダグダ感がなくなっていました。
MC後は「ハリウッドルール1・2・5」「奇跡のYES」「バージンマジック」「アールグレイの季節」「籠の中のI love you」「マジでJINJIN」「恋のレオパードバトル」と、8日と近い流れ。

しかし、この日はその後に新曲「HOT LOVER」が控えていました。

ラテン系のポップスだけど、途中から演歌調のベタッとした歌い方が加わり、セリフ・ラップパートもあるという、いい意味でくどくてダサい曲。
ダンスも歌割もメンバーそれぞれに見せ場を作った構成で、WWWのステージからグワッとパワーが流れ込んでくるような迫力に、ラテン系ポップスなのに背景に大漁旗が見えたような気分に!盆踊りみたいな振りがあったのもアガる。

今のメンバーが出来ることを詰め込んで完成させた!という感じが最高に頼もしくて、一辺で好きになってしまいました。
そして、新曲の後の「ZENKAIPLAY」「エアボーイズ」「永遠neverever」「青春HAS COME」!

頭のネジが外れるレベルで湧いてしまい、全身全霊で振りコピしていたら、誰と誰と誰とは言わないけどメンバーが錯覚じゃないレベルでめっちゃレスくれました。

あまりの爆レスに一瞬ひるんだのですが、「私今ステージにいる人が思わずうれしくなるくらい最高に幸せな顔をしている自信があるし、全身全霊でそれを伝えたい!」って思って「青春HAS COME」で今まででいちばん高いジャンプを飛びました。

ちなみに、「これは全員からレスを回収出来るのでは?」という邪念が入ったとたんに、あの子とあの子とあの子にはスルーされましたよ!! さすがだな!

いや、しかし、本当に、本当に楽しかった。これこそアイドルのライブという感じだった。

お客さんの顔がよく見えるWWWという環境のおかげかもしれないけれど、この日はメンバーの1曲1曲に対する集中が伝わる、とてもシャープで力強いライブでした。

曲が変わるごとにきちんと気持ちをリセットして新しい曲を全身で表現するメンバー。合同フェスの物語性と緊張感と違う、開放的で圧倒的なパワー。それを自由に動ける場所で受け止められたのが本当にうれしかったです。後ろの人に遠慮してジャンプできないとか、ほんとしんどいと思う人だからね……。

その後、「今行けば認知もらえるな!」と思って誰とは言わないけど初めて個別握手に参加しました。「あっ」て言われたから、気づいたってことだよね? ここに書いてもしょうがないけど、次もレスよろしくね!

さて、本当に幸せな、夢が見られる気持ちにしてもらった次の日、いきなり「重大発表」のアナウンスが……。

まだまだPOPのダメージから抜けきれていないらしく、なんだかマイナスなことばかり考えてこれまたず〜んと落ち込んでしまいました。

ライブアイドルの真実も永遠もライブと音源にしかない」と思っているので、「バージンマジック」「HOT LOVER」「ロンリーPASSION」と最強のカップリングが出来ることがわかって、最高のライブを観られた幸福を、せめて1週間ぐらいは持続させて運営〜〜。

せっかく最近カレンダー作ったり、特典会に小物を導入したり、ドリンク代を事前に告知してくれたりと、前よりお客さんの顔見てる感じになってきたのに……。

私はBiSの車中泊ツアーで本当にメンバーが死ぬんじゃないかと心配したこともあるし、
「ラップに人生捧げます」と宣言した子がいきなり卒業させられたり(ライムベリー)、
卒業ステージで「じゃあ、なんでバラバラになってもいいなんて言ったんですか!」ってガチのケンカを繰り広げたり(Dorothy Little Happy)、
9年間も「THEポッシボー」という名前で活動してきたのに、いきなり「チャオ ベッラ チンクエッティ」とかいうわけのわからん改名させられて、しかもそれを自分たちで決めたかのように言わされた上、2ヶ月後に本人ブログだけで1名卒業発表なんてグループがあることも知ってます。

アイドルって、ほんと理不尽なことばっかりだって知ってるけど、いろいろつらい場面を見てきて、慣れてはいるけど、それでもつらいものはつらいんですよ……。売上に結びつかないリアリティーショー嫌い!

プラスのお知らせだといいなあ……。

追記:笠井三浦がマロンA入団をかけてプロレスするという、どうでもい……平和な内容でした。