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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

narisu records presents BE・NARISU TOUR ’15 ★ツアー終了お疲れ様記念・餃子スペシャルデイ

音楽

 なりすレコードの餃子食べ放題イベントに行ってきました。じゃなくて、なりすレコードのツアーファイナルで黄金町の試聴室に行ってきました。

 テンテンコ×滝沢朋恵のユニット「フロリダ」が地元で観られるということで、だいぶ前から予約を取っていたイベント。

 行ってみると、地元の知人のSくんが外で餃子を焼いていました。Sくんは農業と音楽をやっていて、たまに喫茶店やイベントで顔を合わせるのです。

 試聴室は普通のライブハウスと違い、高架下のスペースをガラスで覆ったほったて小屋のような空間で、ふだんは喫茶店として使われています。ステージの中央に大きな柱があり、時おり電車の音がゴトゴト鳴るという、きっちりした音楽には不向きな空間なのですが、代わりにいつ行っても公園で通りすがりに音楽を聴くような気さくさがあって、とても好きな空間です。

 餃子の焼けるのを待ちながら、Sくんとそのお友達に日本語ヒップホップのおすすめを聞いたりしました。

 Sくんも演奏するのかなと思って聞いてみると、「今日は女の子の日なんで」と答えてくれました。女の子という歳をとっくに超えた、クセのある女子ばっかり集まったイベントを、そう表現するSくんがなんかおもしろくてほっこりしました。

 イベントは全体で5時間を超す長丁場。試聴室の狭い会場はパンパンだったので、外に出たり入ったりしながら観ていました。餃子を食べたり、回りの人とたわいのない話をしたりしながら聴く音楽はとても楽しかったです。演者がバーカウンターに入ったり、酒に酔ってそのあたりに寝ていたりと、狭い空間なのにフェスのようなおおらかさがありました。三輪二郎さんやカネコアヤノさんが飛び入り参加しているのもおもしろかった。

 ガラス窓の向こうから音漏れで聴くギターがとても心地よく、どなたかと思ったらテニスコーツの植田隆司さんでした。なんだか無駄使いをしているような、でも、それがぜいたくなようなのんびりした空間。

 日本語ヒップホップについて教えてくれた人が、「ライブハウスとか行くと、たまに『この人はほんとうに音楽が好きなのだろうか?』っていう人いるけど、ここはみんなこの場所が好きで、こういうのが好きってわかるから好きです」とニコニコ笑いながら話していて、放課後の延長はどんな年齢になっても必要なのだなと思いました。

 「フロリダ」はこちらがゆるい気分にひたりきっていたせいもあったのか、動画で見た時ほどはピンときませんでした。でも、なんだかよくわからないことをやっていて、いいなと思いました。

 この日印象的だったのは柴田聡子さん、北村早樹子さんでした。

 柴田さんはふんわりした風に逆らわないような感じなのに、歌はごうごう吹く風のような空間を制圧するような迫力があって、大仰で感情的な歌はひとつもないのに、飲み込まれました。北村早樹子さんはちびまる子ちゃんをそのまま実体化して細くしたような見た目で、細くて高い声がまるで金管楽器のようで、内省的な歌が突き刺さるようにこちらに届きました。よいイベントでした。

出演:北村早樹子、柴田聡子、滝沢朋恵、フロリダ (テンテンコ+滝沢朋恵)、恋のパイナップル、佐藤優介 (カメラ=万年筆)、橋田和馬 (箱庭の室内楽)、植野隆司 (テニスコーツ)

2015年6月20日(土)
開場:15:30 / 開演:16:00
■料金:予約 3,000円+1drink(500円) / 当日 3,500円+1drink(500円)
●餃子食べ放題付