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ホンのつまみぐい

いろんなもののファンをやっている人が、日々のよしなしごとを綴っています。

フットサルコートではジュニアアイドルたちの撮影会

 フットサル行ったら隣のコートでジュニアアイドルが運動会をやっていて、オタク二十数名がパシャパシャ撮影しながら縄跳びや玉入れに興じていました。

 アイドル現場に出現してすでに2年が経つ私ですが、ジュニアアイドルを直に見るのは初めて。みんなお化粧をして、髪をきれいに整えていて、可愛らしかったです。ショートカットは一人もいませんでした。このイベントは本当に運動会のみだったようで、ジャージャー言わないオタクたちの姿はどこかけだるげです。そして、いい年したおっさん・お兄さんが真剣に写真を撮っている姿はやはり格別に間抜けなものがあり、フットサルメンバーに「なんだありゃ」という目で見られていました。

 女の子たちは三輪車レースや大縄跳びをそれなりに真剣にこなしていて、オタクはそれを真剣に写真に収めたり応援したりしていました。奥のベンチではお母さん方が退屈そうにコートを眺めていました。

 フットサルは楽しかったです。スポーツは勝つことだけを考えていいので、あまり人に気を使わなくてすむのがありがたい。サッカーをやっていると自分の中の凶暴な部分がガッと出てくるけど、人に怪我をさせない限り、それを特に気にしなくてもいいし、むしろ燃料になる。凶暴さが役に立つ場所なんて、本当にスポーツくらいでしょう。

 フットサルが終わってすぐにTwitterで件のグループの名前を調べ、参加費が8000円で、多くのオタクがそれを「コスパ悪い」と思っていることや、女の子たちのかわいい写真をアップしていることを確認しました。

 帰りの呑み会で、ジュニアアイドルの話になり「しかし、ああいうのなんだかねえ」という流れに。ついつい、「いや、ああいうのは性的なことをしたいというわけじゃないんですよ。日々のすりきれた心を、子供とふれあって癒して、人間性を取り戻すという側面が強くて。私たちがフットサルやるのを変わりませんよ」と語ってしまいました。

 しかし、よくよく考えると、たとえ実際に手出しはしなくとも、中にはガチなロリコンの人も混ざっているだろうし、そうでなくとも「中学生とか年増だし、もう金かける意味ないな」とか言い出すようなえらそうな人は定期的に目に付くわけだし、私が一生懸命アピールする必要はなかったのではと思い直しました。

 かつて、「ジュニアアイドルの抱っこ会」というまとめが作られたことがあります。これは、BiSのハグ会のチェキと、別のジュニアアイドルが撮影会でオタクに抱え上げられている際の2ショットを組み合わせることで、あたかもそういったサービスが存在するかのようにアピールするもので、ネットで大炎上を引き起こしました。実際は「ジュニアアイドルの抱っこ会」は存在しませんが、「年端もいかない少女をこんな風に使うのは何事か」ということで、大きな話題になったのです。そして、「そもそも捏造だし、どうせわかってくれないから」という理由で、多くのオタクはこの炎上をスルーしていました。

 ジュニアアイドルの抱っこ会が捏造とはいえ、いい年したおっさんが小さな女の子たちと金を介してふれあうことが、どこか警戒心を持たれてしまうのは仕方のないことです。BiSのハグ会は置くとして、話題になった女の子を抱え上げている写真はやはり第三者から見れば異様に写るでしょうし、実際に、子供に対する痴漢が発生してもおかしくない状況です。もちろん、多くの場合にはお互いの間に信頼関係が出来ているのでしょうが……。

 こういった状況下で、ジュニアアイドルオタクの多くはネタとして笑うか、嵐が過ぎ去るのを待っているかのどちらかを選択していました。しかし、「自分たちのやっていることが女の子たちを傷付けるような行為ではない」と思っているのなら、たとえ叩かれるのを承知でも、それをしっかり言語化出来るようにしておくべきではないかと思ったのです。

 アイドル現場は基本グレーゾーンなことが多いので、オタク同士は、それこそ「空気を読みあいながら」場を保っています。そういう空間に、規則の持ち込みにつながりかねない「一般の視線」を持ち込みたくはないのはわかります。私だって「危ないからリフト・モッシュは禁止と法律で定めました」なんて言われたら困ります。でも、「どうせオタクじゃない人にはわからないから」といって、ただ炎上の火が消えるのを待っているオタクを見て、「こりゃあ、この遊びは長続きしないな……」としみじみ思いました。

 今回も、別に向こうはこちらにどう見られようと気にしていないだろうし、きっと私がかばうようなことを言う必要はなかったのです。

 しかし、タイミングさえ合わせれば更衣室でお話が出来たはずの女の子たちに「ファンの人たちのこと、どう思ってる?」と聞いておけばよかった……。いい話が聞けても、ひどい話が聞けても面白かったのに。