- 出版社/メーカー: スターツ出版
- 発売日: 2015/03/12
- メディア: 雑誌
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ふだんは見ても買わないオズマガジンですが、よくお邪魔したり、仕事でお世話になったりしている方々がけっこう出ているので買ってしまいました。
古本屋店主に街の隠れた名所を案内してもらうというページが面白かった。登場する古書店主さん3名はみな店を構えてから5年も立っていない若い店主さん。案内する施設や店舗も、いい意味で若々しくてこだわりを感じさせるお店が多かったです。「若手の古本屋ってあんまりしがらみなさそうだから選ばれたんだろうな……」などと勘ぐったり。山元町・石川町という、普段あまり紹介されない地域が出てきたのもよかったです。
- 作者: 新雅史
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/07/10
- メディア: 新書
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東京オリンピック前に読めてよかった。以前カヤックのコットンさんが開いていた、アイドル研究会イベントで紹介された本。
「商店街はなぜ滅びるのか」の新雅史・著。
工場労働によって「余暇」という概念が生まれ、工場労働に疲れた人間たちの健康的な解放のためにスポーツが利用されていたという19世紀終わりの話からはじまります。レクリエーションという概念の定着と発達についてが前半。表題にある「東洋の魔女」の話は後半から始まります。
後半の日紡貝塚のしごきの話がすさまじく、生理が起きても無理矢理練習させる、仕事は一般工員とまったく同じやらせておいて夜中まで練習させるなどなどブラックなエピソード満載。
中卒の女工の子が、高校のチームに勝って「女工に負けて悔しいか」というところなど、なかなか生々しいものがあります。
日本の工場労働において、スポーツが「効率よく社内の団結心を高めるための道具」として扱われていたのがよくわかりました。
オリンピックで金メダルを取った選手達のその後の選択肢が、「主婦になること」だけだったことに、時代を感じてもの悲しい気持ちになります。
今までバレーボールに対して、「運動神経がよくないと楽しめない競技なのに、なんであんなに普及しているんだ!」という気持ちを強く持っていたのですが、納得。大人数が参加でき、あまり場所を取らないために、工場内で出来るからだったのですね。
- 作者: 根本敬
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 1993/05
- メディア: 単行本
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再読。改めて読んでも刺激的だなと思う一方、「貧困」や「発達障害」による歪みを笑う部分はもう面白がれませんね……。文庫になってますが、根本敬の絵を引き立たせる呪術的な雰囲気の装丁の単行本をおすすめします。
タモリ伝 森田一義も知らない「何者にもなりたくなかった男」タモリの実像 (コア新書)
- 作者: 片田直久
- 出版社/メーカー: コアマガジン
- 発売日: 2014/04/03
- メディア: 新書
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森田一義がタモリになり、「笑っていいとも!」が終了するまでを時系列に書いた伝記的構成。シンプルな内容ですが、とことんまで関係者インタビューや資料を読み込んだ跡があり、読み応えあります。
タモリに関して、「昔はけっこう過激なこともやる人だったのに、今じゃ『いいとも』の人のいいおじさんになっちゃったね」という声を聞くことがあり、だとしたら、「どういう過程でそうなったのだろう。そして、本人はそれをどう思っているのだろう」と思うことがあったのですが、その道筋が本書で何となく見えた気がしました。
タモリは関連書多いので、読み比べると楽しそうですね。