アイドルを好きになってはじめてライブハウスに行くようになったので、私にとってはライブハウスでアイドルが歌ったり踊ったりする光景は当たり前のことだったのですが、ある日、ふっとライブハウスで輝けるアイドルというのも実は特別な存在なのではと感じるようになりました。
暗くて汚れたライブハウスで、チープな衣裳の女の子たちが歌って踊る姿はひとつ間違えると大変場末感の漂う風景で、ライブハウスの暗さに負けない輝きと熱量を演者はもちろん、観客も持っていないとくすんでしまう。
ライブアイドルというのは、ライブはホールで行うのが当たり前の、テレビが主戦場のアイドルに対して、テレビに出るほど有名ではない、ライブハウスをメインに活動するアイドルを指す言葉ですが、ライブハウスを主戦場にしてきちんと会場を支配するのも力がないとできないことなのだ。
タイトルにした"何年かして全てが終わった後でこれもう一回見て、「ああ、俺生きてたなあ」ってつぶやくんだろうな。"はBiSのHiというMVについていたコメントなのですが、コメントを書き込んだ人がアカウントを削除してしまったようでもう読めません。
アイドルも、アイドルを巡る感情も儚い。
BiSは最後までライブハウスアイドルだったなあ、よくも悪くもなんて思いつつ。このMVは傑作ですね。
陰気な歌詞にキラキラした笑顔。いずこねこはライブハウスがとてもよく似合ってましたね。
10代の女の子たちがシニカルな歌詞を歌う。大人を翻弄している感じがとてもかっこいい。
唯一生で観たことのないせのしすたぁ。なんというか、偉大。
あのちゃんが青いサイリウムの光る中、オタクの上に立ちながら歌う姿はなぜか涙が出ます。途中にメンバーの背中が映るカットが入っているのも最高。
そんなにあせりを感じさせる活動ではないのに、ベルハーは妙な切迫感を感じさせる部分があって、そこがまた魅力。